# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/01/24 12:00:00 終了日時:2009/01/24 13:09:00 棋戦:第2回ペア将棋選手権 持ち時間:0時間10分 消費時間:107▲10△10 場所:蒲田「アプリコ」 手合割:平手   先手:石橋・遠藤ペア 後手:中倉宏・鰐淵ペア 手数----指手-- *石橋女流王位・遠藤アマ(富士フイルムグラフィックシステムズ)ペア−中倉宏二段・鰐渕アマ(日レス)の2回戦。持ち時間はチェスクロック使用で各10分、秒読みは30秒。各チーム1回ずつ3分の作戦タイムが取れる。振り駒で石橋・遠藤ペアの先手となった。12時ころに対局が開始された。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *初手は石橋。▲7六歩。 *石橋、中倉宏、遠藤アマ、鰐淵アマの順で一手交替で指される。 2 3四歩(33) *中倉宏・鰐淵ペアは1回戦で優勝候補の一角の北尾まどか初段・山田洋次アマペアを破っている。北尾初段は昨年の第1回ペア選手権で優勝している。 *鰐淵アマは日本レストランシステムのブレザーを着用している。 3 2六歩(27) *石橋・遠藤ペアは1回戦で船戸陽子二段・出澤浩樹アマペアを破っての進出。 4 3五歩(34) *△3五歩の着手は鰐淵アマ。はやくも乱戦の気配。 5 2五歩(26) *「決戦も辞ざず」とばかりに石橋は▲2五歩と伸ばした。 6 3二飛(82) *角道を止めない三間飛車。早石田という形。 *鰐淵アマは力戦中飛車が得意。中倉も三間飛車はよく指しているので、予定の作戦だろう。 7 6八玉(59) *玉を上がったのは遠藤アマ。先に▲4八銀は△3六歩▲同歩△8八角成▲同銀△5五角という順も生じるところ。 8 6二玉(51) *2回戦の4局が並んで行われている。公開対局のため、多くのファンが局面を見守っている。 9 2二角成(88) *少考の末、石橋は角を換えた。 10 同 銀(31) 11 6五角打 *両成りを見せる。何事もなく馬ができれば先手よし。後手の反発は必至だ。 12 5二玉(62) *少考で鰐淵アマは玉を寄る。 13 8三角成(65) *ここでどう切り返すか。手番は中倉。 14 3六歩(35) 15 同 歩(37) 16 5五角打 *飛香両取りで反撃する。 17 7七桂(89) *石橋は桂を跳ねて香を受ける。6八玉型なのでこの手が指せる。▲4八銀と上がっていないので飛車にヒモがついている。 18 2八角成(55) 19 同 銀(39) *飛角交換。ゆっくりとした展開になれば、馬の力と歩得で先手がよくなりそうだ。 *手番の鰐淵さんがしばらく考えている。 20 7二金(61) 21 6五馬(83) *石橋は6五へ引いた。▲5六馬は△3六飛が当たるため暴れられやすいとみたものか。 22 3六飛(32) *まずはひとつ歩を取り返す。△2六飛と回る手が狙い。 23 3七歩打 *遠藤アマはおとなしく受けた。△2六飛としたいが▲3八金△2五飛▲1六角の筋がある。以下△6五飛▲同桂というハデな展開も考えられる。どちらが有利だろうか。 *鰐淵アマが自分の手番をうっかりしていて、確認の意味を込めて中倉・鰐淵ペアが相談タイムに入った。中倉・鰐淵ペアは持ち時間を使い切り30秒の秒読みに入っている。「一発で終わってしまう手がたくさん落ちている局面です。歩損を取り返すことを目標に戦いましょう」と鰐淵アマ。 24 3五飛(36) *再開後、すぐに鰐淵アマは飛車を引いた。馬に当てつつ歩取りを見せている。 25 6六馬(65) *切られる手を嫌ったか、石橋は馬をかわしつつ銀取り。 26 3二金(41) 27 3九金(49) 28 2五飛(35) *この歩を取って駒の損得はなくなった。 *石橋・遠藤ペアも持ち時間を使い切り、両ペア30秒の秒読みに入っている。 29 5六歩(57) 30 6二銀(71) *銀を上がったのは中倉。局面が落ち着いて、しばらく駒組みが続きそうだ。 *△8六歩の揺さぶりもあった。▲8六同歩なら△8七飛。 31 7八玉(68) *2枚の飛車対馬、どちらの力が強いかというところ。 32 9四歩(93) 33 3六歩(37) 34 9五歩(94) *飛車を手持ちにしているときに端を狙うのは常用手段。 35 8八銀(79) *端を補強した。先手は飛車の打ち込みを最大限に警戒しなくてはならない。 36 3三銀(22) 37 5七馬(66) 38 7四歩(73) 39 3七桂(29) 40 2六飛(25) 41 5九金(69) *金を寄ったのは石橋。スキを作らないように指している。 42 7五歩(74) *中倉は桂頭を突っかけた。 43 同 馬(57) 44 3六飛(26) *横歩を取ったのは鰐淵アマ。ガンガン暴れる覚悟だろう。 45 5七馬(75) *石橋は馬を引いて歩を守った。先手陣は金銀4枚に馬がついているが、飛車を持たれているだけに神経を使う。 46 4四銀(33) 47 4六歩(47) *やわらかい指し回し。この手を指して遠藤アマは扇子で自身をあおいだ。 48 7五歩打 *△7五歩の着手は鰐淵アマ。どんどん揺さぶる。 49 4七馬(57) *石橋も迷った手つきで馬を寄った。 50 3五飛(36) *中倉は空中へ引いた。 51 4五歩(46) 52 3三銀(44) *ここで石橋。遠藤ペアが3分の作戦タイムを取り移動した。▲4六角と打ったあとの変化を掘り下げている。 *残された中倉と鰐淵アマも読み筋を確認している。 53 4六角打 *石橋は作戦通り角を打った。 54 3四飛(35) 55 9一角成(46) *これで先手の香得。 56 7三桂(81) *△7三桂は鰐淵アマ。後手は△7六歩の楽しみが残っている。 57 5五歩(56) *▲5五歩は石橋の指し手。馬の利きを通して△7六歩に▲7四歩を見せたものか。 58 7六歩(75) 59 6五桂(77) *遠藤アマは桂を跳ねる。 60 8五桂(73) *鰐淵アマは手筋の跳ね違いで反撃。 61 5四歩(55) *石橋は高い駒音で▲5四歩。 62 同 飛(34) 63 5七香打 *得した香を据えたのは遠藤アマ。うっかり△7四飛は▲5三桂成から飛車を抜かれて終わってしまう。 *△7七歩成▲同銀△同桂成▲同玉△7四飛があった。▲7六歩は△7九飛▲6八玉△7六飛行で攻めが続きそうだ。 64 8四飛(54) 65 5五馬(91) *石橋は天王山に馬を引きつけた。 *※「これでひと安心」と局後の石橋。 66 7七歩成(76) 67 同 銀(88) *遠藤アマは落ち着いた手つきだった。 68 4二金(32) *中央を補強した鰐淵アマ。 69 8六銀(77) 70 7六歩打 *いやらしく迫る。 71 6六馬(55) *攻めを催促したのは遠藤アマ。 72 7七歩成(76) 73 同 銀(86) 74 同 桂成(85) 75 同 馬(66) 76 7五歩打 *じっと歩を置いた鰐淵アマ。次に△7六銀と重石を置く狙いだ。▲7六歩△同歩▲同馬なら△7六歩とたたくよりも1歩得した勘定。 77 9五馬(77) 78 8九銀打 *中倉は勝負!と銀をはなつ。 79 同 玉(78) 80 8七飛成(84) *駒損ながら飛車を成り込んだ。 81 8八歩打 *ここで継続手があるか。手番は中倉。 82 7六龍(87) 83 7七歩打 *ガッチリふたをする。6五桂には馬のヒモがついてる。 84 6七龍(76) 85 7八銀打 *石橋は力をこめて銀を打つ。 86 6六龍(67) 87 6七歩打 *手堅い歩打ちは遠藤アマ。これで受け止めた格好。 88 2六龍(66) 89 7四桂打 *△3六歩は見えるが、石橋は反撃に出た。 90 7六歩(75) 91 6二桂成(74) *駒をはがしながらの攻め。着実かつ厳しい。 92 同 金(72) 93 3四歩打 *今度はこちら。△3四同銀なら▲3一銀という狙いだろうか。 94 7七歩成(76) *△7七歩成は中倉の着手。なんとか食いつきたいが。 95 同 銀(78) 96 7五飛打 *△7五飛は鰐淵アマの着手。銀取りを放置して勝負! 97 5三桂成(65) *ここで石橋が切り込んだ。 98 同 金(42) 99 同 香成(57) 100 同 金(62) *ここで決めきれなければ後手にもチャンスが生じる。手番は石橋。 101 3三歩成(34) *銀を取って▲5一金までの詰めろ。 102 9五飛(75) *馬を取って詰めろを逃れたが、先手玉はまだ安全。 103 4一銀打 104 6二玉(52) 105 8三馬(47) *石橋は▲8三馬。挟撃形で受けがない。 106 7二歩打 *中倉は粘るが。 107 7三銀打 *遠藤アマがゆっくりと銀を打つ。これで詰んでいる。△7三同歩は▲6一金まで、△5一玉は▲4二金△6一玉▲7二馬まで。 *ここで中倉・鰐淵ペアが声をそろえて「負けました」と投了を告げた。 *「早石田にすれば穴熊ができないでしょう、という主張でした」と鰐淵アマ。「乱戦で訳が分からなくて。もっとガチャガチャやられたらイヤでした」と石橋。「中倉さんはおとなしそうなのでガンガンはこないと思ったのですが」と遠藤アマ。 108 投了 まで107手で先手の勝ち