# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/1/18 12:30 棋戦:第20回アパガードカップ1回戦 持ち時間:0時間30分 消費時間:76▲30△30 手合割:平手   先手:中倉宏美初段 後手:北尾まどか初段 手数----指手-- *第20回1DAYトーナメントアパガードカップ。1回戦中倉宏美初段−北尾まどか初段戦。持ち時間はチェスクロック使用で各30分、使い切ったら一手30秒の秒読み。12時40分開始予定。振り駒は歩が3枚で中倉の先手となった。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *両者は1月6日の天河戦予選でも対戦し、北尾が勝っている。 2 3四歩(33) *北尾は1980年1月21日生まれ。東京都目黒区出身。LPSA理事。幼少の頃父に将棋を教わり、高校時代本格的に将棋を始める。居飛車党で手厚い指しまわしを好む。対振飛車には玉頭位取りが得意戦法。趣味は音楽、ゲーム(バックギャモン)、旅行など。将棋教室「女流棋士マンデーレッスン」第1期より運営と講師をつとめる。その他テレビ番組聞き手や雑誌等でエッセイ、講座、観戦記多数。座右の銘は「楽遂(らくつい)」。夫は日本将棋連盟棋士の片上大輔五段。 3 6六歩(67) *中倉は1979年1月26日生まれ。東京都府中市出身。4歳で姉の中倉彰子女流初段とともに将棋を覚える。居飛車の攻め将棋から転身、ここ数年は三間飛車が得意戦法。大型二輪免許を持ち、愛車「ハーレーダビットソン」で将棋普及するのが夢。 座右の銘は「青雲の志」。趣味はゴルフ、カクテル作り。NHK「将棋の時間」の司会をつとめている。 * 4 6二銀(71) *北尾はピンク系の着物に紫の袴。中倉はグレー地に花の模様のついた着物に紫の袴姿。 5 7八飛(28) *中倉は得意の三間飛車へ。 6 6四歩(63) *△6四歩は右四間飛車を含みにした作戦。△5四銀〜△6二飛〜△7四歩〜△7三桂というふうに6筋に飛角銀桂を集中させやすい。 7 4八玉(59) 8 6三銀(62) 9 5八金(69) 10 4二玉(51) 11 3八玉(48) 12 3二玉(42) 13 2八玉(38) 14 5四銀(63) 15 3八銀(39) *△6五歩は▲同歩ですぐには怖くない。美濃囲いを先に完成させた。 16 6二飛(82) 17 6八銀(79) *慎重に時間を使い銀を上がる。「飛車には飛車」の▲6八飛は手損で面白くない。飛車は▲7五歩と伸ばして使いたいところ。 18 6五歩(64) *少考の後、ピシリと△6五歩。気合鋭く仕掛けた。△5二金右や△3三角、△7四歩〜△7三桂など待つ手はたくさんあったところだ 19 同 歩(66) *中倉はすぐに歩を取った。 *北尾は前傾姿勢で口もとに手を当てて考えている。中倉は背筋をピンと伸ばしている。 20 同 銀(54) *北尾は単に△6五同銀。先手も応対を誤ればつぶれてしまう順もある。 21 2二角成(88) 22 同 銀(31) 23 7七銀(68) *角を換えてから銀を上がる。 24 6六歩打 *次に△4五角と打たれると、△6七歩成と△8九角成があるのでしっかり受けなくてはならない。 25 6八飛(78) 26 4五角打 *追撃の手を緩めない。▲8八飛は△6七歩成でつぶれ。 27 9八角打 *この一手の受け。狭いようだが▲8六歩〜▲7五歩と使っていけばこの角が遊ぶことはない。ガッチリ受け止めておけば先手陣も手が多い。 *消費時間は中倉10分、北尾12分。 28 7四歩(73) *桂の活用をみながら▲7五歩を消している。 29 8六歩(87) *ひとつ角を楽にした。 30 4二金(41) *後手からも一気の攻めはなくなった。陣形を引き締める。 31 1六歩(17) 32 1四歩(13) 33 4六歩(47) *角を追いながら手順に歩を伸ばす。先手も不満はないところ。 34 5四角(45) 35 4七銀(38) *▲4七金が普通だが△5六銀の強手を喫する。▲5六同歩、▲同金いずれも△6七歩成がある。 36 3三銀(22) 37 3八金(49) 38 3五歩(34) 39 5六歩(57) 40 2二玉(32) 41 5七金(58) *金を繰り出して位を押し返す狙い。 42 4四歩(43) 43 5五歩(56) *角を追って先手陣が伸び伸びとしてきた。 44 4三角(54) 45 2六歩(27) *ジリジリとした駒組み合戦へ。 46 5二金(61) *残り時間は中倉5分、北尾18分。 47 6九飛(68) *形を直す。▲6六銀と取ることも可能になった。 48 2四歩(23) 49 8七角(98) *角の形を直す。しかし▲9六角や▲7八角とすると△7六銀が生じる。 *残り時間は中倉5分、北尾9分。 50 3四角(43) *角をのぞいて牽制する。 51 3六歩(37) *すかさず角を目標に動く。 52 同 歩(35) 53 3五歩打 54 2三角(34) *位を奪回して▲3六銀としたいが、△5六銀の決戦も気になるところ。 *力の入った押し合い。 55 7五歩(76) *角筋を通す。ただ△7五同歩も大きな手だ。 56 同 歩(74) *中倉は30秒の秒読みに入った。 57 2七金(38) *突き捨てて金上がり。3六歩は金で取ろうということだが、△7六歩が利きそうだ。▲7六同銀△同銀▲同角には△7八角成がある。 *北尾は姿勢を正し、読みを入れている。中倉はハンカチを口もとに当てて首をかしげている。 58 7六銀(65) *「カチリ」と駒音をたてて銀を出た。 59 同 銀(77) 60 同 歩(75) *△6七歩成と△7八銀が残っている。先手陣はバラバラで決戦もしにくい。 61 同 角(87) *秒読みの電子音の中、角を出た。 62 7八角成(23) *角成りは大きい。 63 3九飛(69) 64 7五歩打 *1回角を追う。▲8五角なら玉の危険度が緩和される。 65 9八角(76) 66 6七歩成(66) *自然な攻めで後手好調。 67 2三銀打 *馬の利きが止まった瞬間にほうりこんだ。 68 同 玉(22) 69 2一角成(98) 70 5七と(67) *駒を取りながらの攻めで厳しい。 71 3六銀(47) 72 6八飛成(62) 73 1七玉(28) 74 4八銀打 *後手玉は安全なので俗手で迫る。北尾も30秒の秒読みに入った。 75 3八飛(39) 76 5六馬(78) 77 1八飛(38) 78 2九馬(56) 79 2五歩(26) 80 3九馬(29) *合駒を強要する。 81 2八桂打 82 2二金打 *駒得の北尾、手堅く指す。 83 3一馬(21) *▲1一馬では3二への逃げ道が生じてしまう。 84 3二金(42) 85 4一馬(31) 86 4二金(52) *後手陣は盤石の堅さに。 87 7四馬(41) *受けにも利かせるが。 88 1五歩(14) *急所を突く。しかし後手玉も近いので危険もある。 89 同 歩(16) 90 1六歩打 91 同 玉(17) 92 2五歩(24) 93 同 銀(36) 94 2四銀打 95 2六金(27) 96 4九馬(39) *迷った手つきで王手。 97 2七歩打 98 3七銀(48) *自然に駒を活用する。持ち駒のない中倉は受けが利かない。 99 2四銀(25) 100 同 銀(33) 101 3四銀打 102 1二玉(23) 103 3六桂(28) *銀取りと竜取りを見せて勝負! 104 1八龍(68) 105 同 香(19) *先手陣は遠く馬も利いている。寄せ損なうと大変だ。 106 2六銀成(37) 107 同 玉(16) 108 2五歩打 *厳しい王手。▲1六玉は△2六金の1手詰み。 109 同 銀(34) 110 同 銀(24) 111 同 玉(26) 112 3三桂打 113 1六玉(25) 114 2五銀打 *力強い手つきで銀を打った。上から押さえるのが分かりやすい。ここで中倉が「負けました」と告げた。以下は▲1七玉△1六銀打▲2八玉△2七銀成以下の詰み。 *一気の攻めを決め北尾が準決勝進出。次は中倉彰子初段と対戦する。 115 投了 まで114手で後手の勝ち