# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/02/22 12:00 終了日時:2009/02/22 13:15 棋戦:第21回きさらぎカップ1回戦 持ち時間:0時間30分 消費時間:80▲29△30 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:山下カズ子五段 後手:蛸島彰子五段 手数----指手-- *第21回1dayトーナメント「きさらぎカップ」1回戦、蛸島彰子五段−山下カズ子五段戦。振り駒は歩が2枚で山下の先手となった。持ち時間はチェスクロック使用で各30分、使い切ったら30秒の秒読み。12時対局開始。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *開始の合図で両者一礼。一呼吸おいたあと山下は角道を開けた。 2 3四歩(33) *蛸島は1946年3月19日生まれ、東京都杉並区出身。LPSA相談役。10歳から将棋を始め、1961年に日本将棋連盟新進棋士奨励会に入会。唯一の女性会員だった。特例の昇級規定ながら初段まで進み、1966年に退会。日本将棋連盟より初の女流プロ棋士として認定され、将棋教室や大盤解説会の聞き手として普及活動に取り組んだ。1974年に女流棋士制度が発足すると、女流三段として女流名人位戦に参加し、初代女流名人となる。奨励会時代から中飛車を愛用し、攻守にバランスのとれた粘り強い棋風。女性を対象にした将棋教室や、書籍・観戦記執筆など幅広く普及につとめている。座右の銘は「続ければ人生」。趣味は「ガーデニング」。 3 4八銀(39) *山下は1946年12月8日、石川県鹿西町出身。1972年、日本将棋連盟から女流1級と認定され、レッスンプロとして活動を始める。1974年の女流棋士制度創設に伴い、女流初段として第1期女流名人位戦(報知新聞社主催)に参加。1977年、第4期女流名人位戦で初タイトル。以降、第7期まで女流名人位を防衛した。四間飛車・中飛車を得意とし、詰将棋創作も手がけている。趣味はパズル。 4 5四歩(53) *蛸島は△5四歩と早くも得意の中飛車を宣言。 * 5 2二角成(88) *いきなり角交換。 6 同 銀(31) *「きさらぎカップ」は8人によるトーナメント。準決勝は14時から。決勝戦は16時から行われる予定。 7 5三角打 *馬ができることは確定だが。 8 5五角打 *中飛車用意の反撃。△9九角成が受からない。これがあるので△5四歩と突けるわけだ。仮に▲9六歩と突いてあれば▲9七香が利いた。また▲4八銀と上がっていなければ▲8八銀と上がれるところ。▲4八銀で▲6八玉なら▲7七桂があった。 9 8六角成(53) *▲9八香も考えられたが。 10 9九角成(55) *馬はお互い様だが、香得は大きい。 11 7七桂(89) *桂を逃げつつ馬を封じた。見たことのない力戦形。蛸島は方針をまとめるためか、時間を使って考えている。 12 5二飛(82) *蛸島はじっくり時間を使って、当初の予定通り中飛車に。 13 7八銀(79) 14 8八馬(99) *▲7九金から▲8九金で馬を殺される手を防いでいる。 *▲6八玉として、あくまで▲7九金△9八馬▲8九金を狙うのだろうか。 15 7五歩(76) 16 5五歩(54) 17 5八金(49) *対局場は東京・駒込の「LPSAサロン」。本局の隣は同じく1回戦の藤森奈津子初段ー藤田麻衣子1級戦が行われている。副賞として提供いただいたオサム(http://www.osam.co.jp/index.php)のバッグが、カップと共に置かれている。 18 6二玉(51) *蛸島はゆっくり指す方針。 19 7六馬(86) *馬を中央に。しかし△9七馬と使われる余地が残った。 20 4二金(41) 21 6六歩(67) 22 5六歩(55) 23 6七馬(76) 24 5七歩成(56) 25 同 銀(48) *ほぐれてきたので、後手の駒得が生きそうだ。 26 7二玉(62) 27 2六歩(27) 28 3三銀(22) 29 2五歩(26) *ここまでの消費時間は山下10分、蛸島12分。 30 9七馬(88) *後手は手に困らない形に。 31 6八玉(59) 32 8二玉(72) *あわてず駒組みを進める蛸島。 33 6五桂(77) *駒損ということもあって足早に動くが…。援軍を送ることは難しそうだ。 34 7二銀(71) *あくまでじっくりと指す。 35 5三歩打 36 5一飛(52) 37 4五馬(67) 38 7五馬(97) *自然に駒を使ってニラミ倒しのような形になってきた。 39 6七金(58) 40 6四歩(63) *十分な態勢を作ってから桂を取りにいく。 41 7三桂成(65) 42 同 玉(82) 43 7七銀(78) 44 5三飛(51) *歩を払って盤石の形。 45 8六銀(77) 46 7四馬(75) 47 7九玉(68) *飛車の転換を狙っている。 48 4七馬(74) *歩を取りながら▲7八飛のときの当たりを避けている。 49 7八飛(28) *王手。山下は駒をまとめてなんとか攻めの形を作りたい。 50 7四歩打 *たたいたり中合いしたりせずおとなしく受けた。 51 5六馬(45) *馬をぶつけた。△5七馬や△2九馬を防ぎつつ、玉頭を狙っている。蛸島は慎重に時間を使って考えている。 *ここまでの消費時間は山下20分、蛸島23分。 52 同 飛(53) *飛車で行った。▲5六同銀なら△2九馬か。 53 同 銀(57) 54 4六馬(47) *ひとつ引いて王手。 55 6八金(69) 56 8四香打 *着実に攻める。△8七香成があるので銀をかわすことができない。▲7五歩△同歩▲同銀と使われる順を消している。 57 4七歩打 58 3五馬(46) *逃げ場はここしかない。 59 3一飛打 *飛車を打ち込むが。 60 8六香(84) 61 同 歩(87) *攻めるなら△7五桂だろうか。△3二銀として、△4一金の捕獲を狙う順もありそうだ。 62 8七銀打 *直接飛車を取りにいった。 63 2一飛成(31) *飛車を逃げてはいられない。 64 7八銀成(87) 65 同 玉(79) 66 7五桂打 *厳しく迫る。守備の金に狙いをつけるのが攻めのセオリーだ。次に△9六角▲8九玉△6七桂成くらいで一気に受けなしになる。 67 8五桂打 *王手。しかし後手玉は広い。 *残り時間は山下5分、蛸島2分。 68 6二玉(73) *先手の攻め駒が不足している。 69 9九香打 *△9六角は防いだが…。 70 8七角打 *蛸島は持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みに入った。山下は残り3分。 71 7七玉(78) 72 7九飛打 73 7八銀打 74 同 角成(87) 75 同 金(68) 76 9九飛成(79) 77 6五歩(66) 78 9七龍(99) *この王手が厳しい。 79 6六玉(77) 80 6七桂成(75) *ここで山下が投了を告げた。▲6七同銀は△7五銀▲5六玉△4五金まで、▲6七同金は△7五銀▲5五玉△4四金までの詰み。 *「△5五角で…投げたくなりました。粘るところはなかったですかね。せめてすぐに馬を捕獲にいくんでした」と山下。 81 投了 まで80手で後手の勝ち