# --- Kifu for Windows (Pro) V6.29 棋譜ファイル --- 開始日時:2009/02/22 16:00 終了日時:2009/02/22 17:25 棋戦:第21回きさらぎカップ決勝 持ち時間:0時間30分 消費時間:80▲30△30 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:蛸島彰子五段 後手:北尾まどか初段 手数----指手---------消費時間-- *第21回1dayトーナメント「きさらぎカップ」(個人協賛:鈴木伸吾様、出口耕自様)決勝、蛸島彰子五段−北尾まどか初段戦は16時からLPSA駒込対局場で対局が開始される。持ち時間は各30分、使い切ると1手30秒の秒読み。振り駒の結果歩が三枚出て蛸島の先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=信天翁) 1 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *先手番でゴキゲン中飛車を目指すにはこの初手が一般的。最近では普通に指されるようになった。 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) 3 5八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *蛸島は愛用の中飛車。 4 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00) *後手は飛先を後回しにして、まず中央を手厚くする作戦。 5 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) 6 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00) 7 4八玉(59) ( 0:00/00:00:00) 8 3二玉(42) ( 0:00/00:00:00) 9 3八玉(48) ( 0:00/00:00:00) 10 5二金(61) ( 0:00/00:00:00) 11 2八玉(38) ( 0:00/00:00:00) 12 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00) 13 1六歩(17) ( 0:00/00:00:00) 14 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) 15 5五歩(56) ( 0:00/00:00:00) 16 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) 17 3八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *ここまで囲ってしまえば一安心。後は飛角をどうさばくかが振り飛車党の腕の見せ所だ。 18 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) 19 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) 20 6三銀(62) ( 0:00/00:00:00) 21 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *ここまで5分足らずで一気に進んだ。両者予定の進行なのだろう。 22 7四銀(63) ( 0:00/00:00:00) *この戦形特有の銀出。普通は歩越しに上がるのはよくないとされているが、次の△6五銀が後手の狙いだ。 23 5四歩(55) ( 0:00/00:00:00) *さばき合いは振り飛車が望むところ。 24 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00) *北尾は当然角交換を拒否。後手は押さえ込みを狙っている。 25 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) *6五に銀を出られるのを防いだ手。反面角道が止まってしまうので、角交換からの大さばきは難しくなる。 26 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) 27 同 飛(58) ( 0:00/00:00:00) 28 4三金(52) ( 0:00/00:00:00) 29 5九飛(54) ( 0:00/00:00:00) *5筋の歩を交換して、部分的には振り飛車が満足できる序盤の駒組みになった。 30 6五歩(64) ( 0:00/00:00:00) *積極的に動く、北尾らしい指し方。 31 6七銀(68) ( 0:00/00:00:00) *相手の手に乗って銀を活用する。ベテランらしい落ち着いた指し回し。 32 6六歩(65) ( 0:00/00:00:00) 33 同 銀(67) ( 0:00/00:00:00) 34 6二飛(82) ( 0:00/00:00:00) *6筋から攻める方針を貫く。駒の勢いを重視するのが「北尾流」。 35 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) *6七の地点に利かす、中飛車特有の手厚い金上がり。 *女流棋士第一号の蛸島は振り飛車を駆使してこれまで数々のタイトルを獲得してきた。本日も親子ほど年の離れた若手を連覇し決勝進出、若々しい指し回しは健在だ。 36 5三銀(42) ( 0:00/00:00:00) *「うーん」とつぶやき首をかしげながら北尾は銀を上がった。中央を厚くし先手のさばきを封じようという構想だ。 37 6七金(78) ( 0:00/00:00:00) *先手も手厚く指す。どちらの駒組みの構想が勝っているのだろうか。 38 5四歩打 ( 0:00/00:00:00) *いつまでも放置しているわけにもいかず、傷を消す。しかし、こう打たされるのでは後手の序盤の一連の動きが成功したとは言いにくい。 39 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) 40 4二金(41) ( 0:00/00:00:00) *中央をさらに厚くする。 *ここまでの消費時間は蛸島11分、北尾15分。 41 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) *じっと間合いを測る。居飛車側から有効な手がないとみているのだろう。 42 6一飛(62) ( 0:00/00:00:00) *北尾は辛抱。1回戦も準決勝も序盤作戦のミスをこうした我慢で逆転し、ここまで勝ち上がってきた。 43 4七銀(38) ( 0:00/00:00:00) *先手はさらに中央を厚くしようとする。次に▲3八金と上がれば「木村美濃」と呼ばれる囲いになる。 *後手は8一の桂を使う見込みが当分立たないのが悩ましいところ。 44 6五銀(74) ( 0:00/00:00:00) *7四にいつまでも銀がいても仕方がないので、銀交換で局面を打開。 45 同 銀(66) ( 0:00/00:00:00) 46 同 飛(61) ( 0:00/00:00:00) 47 6六歩打 ( 0:00/00:00:00) 48 6一飛(65) ( 0:00/00:00:00) *たがいに銀と歩を持ちあって一段落。ここから双方どのような構想を描いているのだろう。 49 8六角(77) ( 0:00/00:00:00) *相手の動きに乗じてさばきを目指す。△8五歩なら▲9七角と9筋にバックするのだろう。 50 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) 51 9七角(86) ( 0:00/00:00:00) *こちらに引いて、遠く5三の地点ににらみを利かす。将来左桂が▲7七桂〜▲6五桂とさばけるようになれば振り飛車ペースとなる。 52 6五歩打 ( 0:00/00:00:00) *北尾は駒音を抑え気味にそっと歩を打った。 53 同 歩(66) ( 0:00/00:00:00) *蛸島もそっと駒音を立てずに歩を取った。 54 4五歩(44) ( 0:00/00:00:00) *後手はこの手に期待した。▲7七桂と受けるなら△7八銀と打つ筋があって後手が有望になる。 55 5五歩打 ( 0:00/00:00:00) *5筋での決戦に持ち込もうという手筋の歩打ち。△5五同歩なら角道が止まるし、△同角なら▲6六銀と先手を取る手や、強く▲5五同飛も考えられる。いよいよ決戦か。 56 同 角(22) ( 0:00/00:00:00) *「決戦は歓迎」と北尾は強気を崩さない。 57 同 飛(59) ( 0:00/00:00:00) *「気合には気合」蛸島も一歩も引かない。 58 同 歩(54) ( 0:00/00:00:00) 59 7二角打 ( 0:00/00:00:00) *この角打ちに蛸島は期待した。飛を横に逃げれば▲4五角成と馬を作るのが予定だろう。 60 4一飛(61) ( 0:00/00:00:00) 61 4五角成(72) ( 0:00/00:00:00) 62 6九飛打 ( 0:00/00:00:00) *北尾は金桂両取りで反撃開始。 63 3八金(49) ( 0:00/00:00:00) *ここで手を戻さなくてはいけないのでは、先手の構想に無理があったのかもしれない。 *この手の代わりに▲5八銀△8九飛成▲5五馬として、1一の香取りを受けたら▲8八馬を狙うような手もあったかもしれない。 64 8九飛成(69) ( 0:00/00:00:00) *これで後手の桂得になった。先手にうまい継続手があるのだろうか。 65 5五馬(45) ( 0:00/00:00:00) *1一の香取りにしながら9九の香も受けている。 66 3三桂(21) ( 0:00/00:00:00) 67 6四歩(65) ( 0:00/00:00:00) *と金作りを目指す 68 6二歩打 ( 0:00/00:00:00) *と金を作られては後手がおかしくなる。丁寧に受けた。 *北尾は持ち時間を使いきり30秒の秒読みに突入した。 69 4五歩(46) ( 0:00/00:00:00) 70 5四銀打 ( 0:00/00:00:00) *こうやって金銀のスクラムを作るのが北尾好みの指し回しだ。 71 8八馬(55) ( 0:00/00:00:00) 72 4九龍(89) ( 0:00/00:00:00) 73 6三歩成(64) ( 0:00/00:00:00) 74 同 歩(62) ( 0:00/00:00:00) 75 4四銀打 ( 0:00/00:00:00) 76 4五銀(54) ( 0:00/00:00:00) *28まで秒に読みに追われて歩を取った。 77 4三銀成(44) ( 0:00/00:00:00) 78 同 金(42) ( 0:00/00:00:00) 79 5二金打 ( 0:00/00:00:00) 80 3五桂打 ( 0:00/00:00:00) *壮絶な叩き合いになった。どちらが読み勝っているのだろう。蛸島もここから30秒の秒読み。 81 5七金(67) ( 0:00/00:00:00) 82 4七桂成(35) ( 0:00/00:00:00) 83 同 金(57) ( 0:00/00:00:00) 84 5六銀打 ( 0:00/00:00:00) 85 4八金(47) ( 0:00/00:00:00) *土壇場で体が入れ替わったようだ。 86 同 龍(49) ( 0:00/00:00:00) 87 同 金(38) ( 0:00/00:00:00) 88 4七歩打 ( 0:00/00:00:00) *北尾はうなだれながら歩を打った。 89 4九金(48) ( 0:00/00:00:00) *蛸島は落ち着きはらっている。 90 4二金打 ( 0:00/00:00:00) 91 4一金(52) ( 0:00/00:00:00) 92 同 金(42) ( 0:00/00:00:00) 93 8二飛打 ( 0:00/00:00:00) 94 5二歩打 ( 0:00/00:00:00) 95 8一飛成(82) ( 0:00/00:00:00) 96 4八銀打 ( 0:00/00:00:00) *なんとか食いつこうとするが…。 97 7一飛打 ( 0:00/00:00:00) 98 3一金打 ( 0:00/00:00:00) *懸命の頑張り。準決勝もこうした不屈の粘りで勝っている。 99 3八金(49) ( 0:00/00:00:00) *28秒まで読まれ金をかわす。局面は先手勝勢だが、秒読みなのでまだ何が起こるかわからない。 100 4九銀(48) ( 0:00/00:00:00) *とにかく王手の掛かる形にしておく。 101 4四歩打 ( 0:00/00:00:00) 102 4二金(43) ( 0:00/00:00:00) 103 4三桂打 ( 0:00/00:00:00) 104 3八銀成(49) ( 0:00/00:00:00) 105 同 玉(28) ( 0:00/00:00:00) 106 4八歩成(47) ( 0:00/00:00:00) 107 2八玉(38) ( 0:00/00:00:00) 108 4七銀成(56) ( 0:00/00:00:00) 109 3一桂成(43) ( 0:00/00:00:00) 110 2二玉(32) ( 0:00/00:00:00) 111 4一成桂(31) ( 0:00/00:00:00) 112 3八と(48) ( 0:00/00:00:00) 113 1八玉(28) ( 0:00/00:00:00) *どちらが勝っているのだろう。白熱の終盤戦。 114 3七と(38) ( 0:00/00:00:00) 115 3九金打 ( 0:00/00:00:00) 116 3六銀(45) ( 0:00/00:00:00) 117 2六金打 ( 0:00/00:00:00) *蛸島も懸命に詰めろをしのぐ。まだどちらが勝つかわからない。 118 2七と(37) ( 0:00/00:00:00) 119 同 金(26) ( 0:00/00:00:00) 120 同 銀成(36) ( 0:00/00:00:00) 121 同 玉(18) ( 0:00/00:00:00) 122 3五歩(34) ( 0:00/00:00:00) *詰めろを続けるが、代わりに△4一金もありそうだ。 123 3七歩打 ( 0:00/00:00:00) 124 4五桂(33) ( 0:00/00:00:00) 125 4三歩成(44) ( 0:00/00:00:00) 126 4四歩打 ( 0:00/00:00:00) 127 4二成桂(41) ( 0:00/00:00:00) *下駄を預ける。▲2五銀もあったかもしれない。 128 3七桂成(45) ( 0:00/00:00:00) *△3七成銀も有力だが、先手玉は3八〜4九に落ちる順でわずかに逃れているようだ。 129 同 桂(29) ( 0:00/00:00:00) 130 同 成銀(47) ( 0:00/00:00:00) 131 同 玉(27) ( 0:00/00:00:00) 132 4五桂打 ( 0:00/00:00:00) 133 4六玉(37) ( 0:00/00:00:00) 134 3六金打 ( 0:00/00:00:00) 135 5六玉(46) ( 0:00/00:00:00) 136 1三玉(22) ( 0:00/00:00:00) 137 1一飛成(71) ( 0:00/00:00:00) 138 2四玉(13) ( 0:00/00:00:00) 139 1五銀打 ( 0:00/00:00:00) *この手を見て「負けました」とはっきりした声で北尾は投了を告げた。投了図以下は△1五同歩に▲同龍△3四玉▲2五銀までの詰み。 *終盤に入って二転三転、早指しらしいギリギリの攻防を制した蛸島は1dayトーナメント初優勝を飾った。 140 投了 ( 0:00/00:00:00) まで139手で先手の勝ち