# --- Kifu for Windows (Pro) V6.32 棋譜ファイル --- 開始日時:2009/07/20 16:00 終了日時:2009/07/20 16:57 棋戦:第26回マンデーカップ決勝 持ち時間:0時間30分 消費時間:108▲30△16 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:中倉彰子初段 後手:船戸陽子二段 手数----指手-- *本局は第26回1dayトーナメント「第2回Mondayカップ」決勝の船戸陽子二段−中倉彰子初段戦。持ち時間は30分、使い切ると1手30秒の秒読み。 *記録係は生徒の西さん。振り駒の結果、と金が3枚出て、中倉初段の先手に決まった。対局開始は16時。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 7六歩(77) *中倉初段は初めての決勝進出。 2 3四歩(33) *船戸二段は9回目の1day出場。決勝進出は6回目。優勝は2回。 3 6六歩(67) *対局前の抱負。 *中倉初段「姉妹対決をしたかったのですが…(笑)、一生懸命頑張りたいと思います」 *船戸二段「1回戦後におにぎりを食べようとしたのですが、食べられてしまっていて *優勝できればおいしいお酒が飲めそうなので、ハングリー精神で頑張ろうと思います」 4 6二銀(71) 5 6八飛(28) *1回戦、準決勝と居飛車を指していた中倉初段だが、本局は四間飛車へ。 6 5二金(61) 7 4八玉(59) 8 4二玉(51) 9 3八玉(48) 10 3二玉(42) *舟囲いは居飛車対振り飛車での基本中の基本。ここから世界が広がっていく。 11 2八玉(38) 12 6四歩(63) *腰掛け銀から右四間飛車に構える含みがある。 *船戸二段得意の形。 13 3八銀(39) *四間飛車+穴熊が多い中倉初段だが、後手の急戦を察知して美濃囲いに構えた。 14 6三銀(62) 15 5八金(69) 16 5四銀(63) *船戸二段の作戦は腰掛け銀。 *この戦型では△6二飛と右四間飛車に構えることが多く、そのときに△8四歩保留が生きる。△8四歩も価値のある手だが、不急の一手になる恐れがある。 17 1六歩(17) 18 1四歩(13) *消費時間は中倉初段4分、船戸二段1分。 19 4六歩(47) 20 2四歩(23) 21 4七金(58) *上部の厚い高美濃に構えた。 22 2三玉(32) *船戸二段の指し手は早い。ノータイムで飛ばす。 23 3六歩(37) 24 3二銀(31) *左美濃が完成した。 25 2六歩(27) *中倉初段は角と左銀を動かさずに駒組みを進めている。 26 9四歩(93) *右四間飛車では何かと損のない手。 27 9六歩(97) *中倉初段は▲7八銀に△6五歩を警戒しているのだろうか。 28 4二金(52) 29 3七桂(29) *後手玉の弱点は玉頭。▲2六歩・▲3七桂と上部攻めを含みにしている。 30 6二飛(82) *後手の飛角銀が6筋に向いている。 31 2七銀(38) 32 1二玉(23) *「離れ駒に手あり」で△6五歩の仕掛けも考えたいところでもあったが、船戸二段はすぐに玉を引いた。これが予定の作戦だ。 33 3八金(49) *中倉初段は銀冠に構えて戦いに備えた。 34 2三銀(32) *消費時間は中倉10分、船戸2分。 *▲5六歩△3二金上▲7八銀△6五歩▲6七銀のような駒組みが予想される。 35 5六歩(57) *「歩越し銀には歩で対抗」の形で受けようとする。 36 3二金(41) *後手も銀冠が完成した。 *この銀冠は矢内理絵子女王も得意にしている形だ。矢内流は腰掛け銀ではなく△5三銀型が多い。 *ここから▲7八銀△6五歩▲6七銀△6六歩▲同銀△6五銀▲同銀△8八角成▲同飛△6五飛の進展は飛車の働きの差で先手が苦しいか。 37 4五歩(46) *この戦型ではよく見られる位取り。▲4六角(あるいは▲4六馬)〜▲2四歩が後手陣攻略の一つのパターンとなる。 38 6一飛(62) *将来の▲5一銀を防ぐ。 *中倉初段はすでに16分使っている。船戸二段はまだ3分も使っていない。 *先手は左にいる角銀を活用させるかだが、▲7八銀は8八角が浮く。しかし、▲7七角としてから▲7八銀を目指すのも△9三桂〜△8五桂が角取りになって痛しかゆし。そんなわけで中倉初段は考えている。 *16時20分過ぎ、船戸二段がサッと席を立った。 39 7五歩(76) *間合いの取り合い。後手が△6五歩と仕掛けるのは目に見えているので、先手はスキを作らず待ちたいし、後手は一番いいタイミングで仕掛けたい。 *後手の手待ちは△8四歩や△9二香。 *残り時間は中倉11分、船戸25分。 *中倉初段はハンカチを口元に当てて考えている。船戸二段は前傾姿勢。 40 9二香(91) *船戸二段は5分考えて香を上がった。 41 9八香(99) *手待ち合戦。 42 4四歩(43) *歩を入手しようとする動き。 *4三歩を手持ちにすることで、5四銀を4三に引けるようにしている。その半面、角が4四で浮くため先手から▲6五歩と決戦される可能性もなくはない。 *中倉初段は考慮中に残り10分を切った。船戸二段は21分残している。形勢に差はなくても時間は大差。 43 同 歩(45) 44 同 角(22) *このまま、△3三桂から△4五歩のようになれば、4筋の勢力図が10手ほど前と逆転することになる。 *中倉初段は残り5分を切った。 45 7八銀(79) *45手目にして、ついに左銀が動いた。 46 6五歩(64) *船戸二段は待ってましたとばかりにノータイムで攻めた。 47 6七銀(78) 48 6六歩(65) *▲同角は△同角▲同銀△6七歩▲同飛△7八角がある。 49 同 銀(67) *先手は△4六歩▲同金△5七角(△7九角)の筋に要注意。 50 2二角(44) *△6五銀とぶつけるのは▲5五銀が角取りで失敗すると見た。△2二角は▲5五銀が角取りにならないようにしている。 *手番を渡された中倉初段がどう指すか。▲7七角は飛車の安定度を高めて指してみたい手。 51 2五歩(26) *いきなり行った! 非常に積極的。しかし、桂を渡すと△7六桂の筋があるだけに怖い。 52 4六歩打 *ポコンとたたく。 53 同 金(47) 54 2五歩(24) *先手を悪型にしてから手を戻す。 *ここで中倉初段が1手30秒の秒読みに入った。 *船戸二段は残り18分。 55 6七歩打 *飛車を4筋で使いたいということか。 56 6五銀(54) *船戸二段は勢いがいい。 57 3五歩(36) *秒に追われて指した。 58 6六銀(65) *△5七銀の筋があり、これは後手が良くなったか。 59 同 角(88) 60 同 角(22) 61 同 歩(67) 62 5七角打 *先手陣に激しい痛みが走る。すなわち激痛。 63 4三歩打 *△同金直には▲5二銀のつもり。 64 3三金(42) 65 3四歩(35) *▲2五桂と跳ねたいが、△4六角成が王手になってしまう。 66 同 銀(23) 67 4八飛(68) *形を乱してから受けに回る。 *▲4二歩成を利かしたかったが、歩を逆転の火種にしようとしている。 68 同 角成(57) 69 同 金(38) 70 8八飛打 *バラバラの先手陣には沁みる。 71 5七角打 *遠く1三まで狙っている。受けだけではない。 72 8九飛成(88) 73 4二歩成(43) 74 3九銀打 *底歩は指させない。 75 3八玉(28) 76 4八銀成(39) *今がチャンスと見て攻め立てる。 77 同 玉(38) *先手陣は大きく乱された。 78 9八龍(89) *駒得しながら攻めて後手に不満はまったくない。 79 6八角打 *4六のゲートが開いた瞬間、逆転を狙える。 80 4二金(32) 81 4五金(46) *パカッとゲートが開き、2枚角が利いてきた。 82 4六歩打 *軽手で対応する。 83 同 角(57) 84 3五歩打 *落ち着いて対応している。 85 5七銀打 *▲3五同金は△6六飛が利く。 86 6七歩打 *先手の戦力ダウンの瞬間だけにこれは痛い。 87 3四金(45) 88 同 金(33) *船戸二段、残り15分。 89 2四歩打 90 同 金(34) *手堅い。 91 2五桂(37) 92 6八歩成(67) 93 同 銀(57) 94 8七龍(98) *詰めろで迫る。 95 7七銀打 96 4七歩打 97 同 玉(48) 98 4三香打 *駒の損得は先手の飛桂香損となっている。 99 1五歩(16) *最後まであきらめない。 100 4六香(43) 101 同 玉(47) 102 3四桂打 *後手は持ち駒が豊富。 103 3七玉(46) 104 4六角打 105 4八玉(37) 106 3七角打 *難しい手は必要ない。 107 5八玉(48) 108 4八金打 *ここで中倉初段の投了となった。以下▲6七玉は△7六金まで。▲6九玉も△7八金まで。 *終局時刻は16時57分。消費時間は中倉30分、船戸16分。 *船戸二段が1day3回目、「Mondayカップ」2連覇を達成した。 109 投了 まで108手で後手の勝ち