# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/10/11 10:00 終了日時:2009/10/11 11:12 棋戦:第29回TefuCUP1回戦 持ち時間:0時間30分 消費時間:84▲30△30 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:船戸陽子二段 後手:中倉宏美二段 手数----指手-- *第29回1dayトーナメント「Tefu CUP」1回戦船戸陽子二段−中倉宏美二段。持ち時間はチェスクロック使用で各30分、使い切ったら一手30秒の秒読み。対局開始は10時。振り駒は歩が4枚で船戸の先手に決まった。定刻10分前、すでに両者は駒を並べ終え着座している。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *10時となり「対局を開始してください」の宣言で両者「お願いします」と一礼。後手の中倉がチェスクロックを押した。 2 3四歩(33) *10時からは1回戦が2局。本局と山下カズ子五段−藤田麻衣子1級戦が並んで行われている。 3 2六歩(27) *船戸陽子(ふなと・ようこ)二段は1974年4月23日生まれ、東京都渋谷区出身。LPSA番号18。居飛車・振り飛車何でも指しこなす早見えの攻め将棋。2008年7月にLPSA入会。教室「マンデーレッスン」の講師を第1期から務める。日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格を持つ。 4 4四歩(43) *中倉宏美(なかくらひろみ)二段は1979年1月26日生まれ。東京都府中市出身。LPSA番号12。中倉彰子女流初段は姉。以前は居飛車の攻め将棋だったが、最近は三間飛車が得意戦法。大型二輪免許を持ち愛車「ハーレーダビットソン」で将棋普及するのが夢。 座右の銘は「青雲の志」。趣味はゴルフ、カクテル作り。今年3月までNHK「将棋の時間」の司会を務めた。 5 2五歩(26) *船戸は1dayトーナメント決勝に6回進出、3回優勝(第19回1dayT「フランボワーズカップ」、第14回1dayT「Mondayカップ」、第26回1dayT「Mondayカップ」)している。 6 3三角(22) *中倉は1dayトーナメント決勝進出2回。前回の「Tefu CUP」(第17回1day)で1dayトーナメント初優勝を果たしている。決勝戦の相手は船戸だった。三間飛車で船戸の居飛車穴熊を破ったもの。7月に行われた第26回1dayTでは準決勝で対戦。その将棋は中倉の三間飛車に、居飛車穴熊で対抗した船戸が勝っている。 7 4八銀(39) 8 3二飛(82) *本局も中倉は三間飛車に。前掲の2局は後手中倉の三間飛車に、先手船戸が居飛車穴熊で対抗していた。本局も同様の進行だろうか。 9 6八玉(59) *対局場は「LPSA駒込サロン」。本日の東京は快晴。窓の外は気持ちのよい青空が広がっている。 10 4二銀(31) * 11 7八玉(68) *本日の再生ソフトは、本棋戦のスポンサーでもある「有限会社テラスデザイン研究所」が開発した棋譜再現ソフト「Tefu(手譜)」。手譜の仕様については以下のウエブサイトをご覧ください。http://www.terrasdesign.com/ 12 6二玉(51) *中倉はペットボトルのカフェオレを、船戸は扇子とてぬぐいを盤の横にそれぞれ置いている。 13 5六歩(57) 14 5四歩(53) 15 5八金(49) 16 7二玉(62) 17 3六歩(37) *この歩を突いたら居飛車穴熊などの持久戦は考えにくい。囲いには手数が掛かるため不急の一手だからだ。急戦を宣言している。 18 5二金(41) 19 4六歩(47) 20 8二玉(72) 21 3七桂(29) *シンプルな急戦形。▲4五歩から角交換して2筋突破を狙うのが居飛車の基本的な攻め。 22 2二飛(32) *中倉はすぐに指す。あらかじめ飛車先を受けた。 *ここまでの消費時間は船戸8分、中倉4分。船戸が慎重に時間を使っている。あるいは持久戦か急戦か、作戦を迷ったのだろうか。 *先手の仕掛けの一例は▲5五歩△同歩▲4五歩△同歩▲同桂△4四角▲5四歩。こう進めば先手よし。後手は単純に△同歩△同歩とは取れない。 23 1六歩(17) *となりで対局している藤田1級が席を立ち、足を数秒止めて本局の盤面をながめていた。 24 7二銀(71) *まずは美濃囲いを完成させてひと安心。強い戦いが可能になった。 25 5七銀(48) 26 9四歩(93) 27 9六歩(97) 28 6四歩(63) 29 4八飛(28) *4筋に戦力を集中させる。▲1六歩は△1五角を消している。三間飛車対急戦は有名な定跡形が多いだけに、新鮮に見える。 30 7四歩(73) *待機が振り飛車の心。先手が攻めてこないなら高美濃、銀冠と囲いを発展させる。 *ここまでの消費時間は船戸15分、中倉13分。 31 4五歩(46) *5分ほどの考慮で船戸は仕掛けた。 32 同 歩(44) *ノータイムで歩を取った。 33 3三角成(88) *△3三同銀は▲3一角〜▲6四角成。 34 同 桂(21) 35 4五桂(37) 36 同 桂(33) 37 同 飛(48) *一気に角桂が交換された。 *残り時間は船戸12分、中倉13分。手番の中倉が腕を組んで考えている。 38 5五歩(54) *筋、という歩突き。 39 同 歩(56) *突き捨てで5筋に歩が使えるようになった。 *中倉は残り10分を切った。船戸は残り12分。 40 3七角打 *じっと角を置いた。 41 4九飛(45) *香にヒモをつける飛車引き。 42 4八歩打 43 同 金(58) 44 5五角成(37) *中央に馬を作ったが、角を合わせれば消すことができる。 45 6六角打 *6六から。 46 同 馬(55) 47 同 銀(57) 48 2七角打 *再度の打ち込みだが。 49 3九飛(49) *この手がピッタリ。中倉は角がせまい。どう手をつなげるか。 *中倉の持ち時間は5分を切った。船戸は残り9分。 50 5三銀(42) *銀を玉側に近づけつつ、△4二飛の活用をみている。 *▲3三角と打ち込むのは構わず△4二飛だろう。▲3七金と角を捕獲する手が利くかどうか。船戸が考えている。 51 4五桂打 *直接ハガしにいった。△6二銀は▲3一角があって逃げにくいが、中倉も駒がほしいところでもある。 52 4二飛(22) *一回利かす。▲5三桂成は△4八飛成が王手飛車取りで大変なことになる。 53 4六歩打 *落ち着いて歩。振り飛車側は忙しい。 *中倉は30分の持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みとなった。 54 5四桂打 *中倉も直接手で返す。 55 5三桂成(45) *※じっと銀を逃げておけば船戸がよかったようだ。 56 6六桂(54) *王手。激しい攻め合いになってきた。 57 同 歩(67) 58 5三金(52) *後手に手駒が入ったので、簡単に角は死ななくなった。 59 4五桂打 *飛車走りを防ぎつつ、再度の桂打ち。 60 6三金(53) *後手陣が軽くなってきた。先手やや損をしたか。 61 3三角打 62 5二飛(42) 63 5三歩打 64 1二飛(52) *自然に応じて頑張れる形だ。 *ここで船戸も持ち時間を使い切り、両者30秒の秒読みとなった。 65 4四角成(33) 66 4七歩打 *銀を手持ちにしているのでこの歩が利いた。 67 3八金(48) *迷った末によろけた。 68 4八銀打 *強引な打ち込み。▲2七金しかなさそうだ。 69 同 金(38) *と思ったところに▲4八同金。▲2七金はソッポで指しきれなかったか。着手後、船戸は頭に手をやった。 70 同 歩成(47) 71 3七飛(39) 72 4九角成(27) 73 5二銀打 *手番の船戸、反撃に出る。 74 5八と(48) *自然な活用で、駒得確定。不安定だった2七角がさばけて中倉がリードしたようだ。 75 6一銀(52) 76 同 銀(72) 77 5八金(69) 78 同 馬(49) 79 6八金打 *駒を埋めて手を稼ぐ。 80 7六馬(58) *29秒ギリギリで着手した。 *手番の船戸、どう食いついていくか。5三歩や4五桂を成り駒にする展開にしたいが。 81 5二歩成(53) 82 同 飛(12) *▲7一銀としても駒が足りない。 83 7七銀打 *秒読みの中銀を埋めたが。 84 8七馬(76) *飛び込まれて詰んでいる。投了以下▲同玉△7五桂で5筋には飛車がいて逃げられない。 *中倉が14時からの準決勝進出を決めた。 *「△5四桂に銀を逃げられたら自信なかったです」と中倉。「そうでしたね。うーん」と船戸。 85 投了 まで84手で後手の勝ち