# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/10/11 14:00 終了日時:2009/10/11 15:28 棋戦:第29回TefuCUP準決勝 持ち時間:0時間30分 消費時間:116▲30△30 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:中倉宏美二段 後手:藤田麻衣子1級 手数----指手-- *第29回1dayトーナメント「Tefu CUP」準決勝第1局、中倉宏美二段−藤田麻衣子初段戦。持ち時間はチェスクロック使用で各30分、使い切ったら一手30秒の秒読み。対局開始は14時。振り駒は歩が3枚で中倉の先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *中倉はグレー、藤田は紺を基調としたスーツ姿。 *開始の合図で「お願いします」と両者一礼し、すぐに中倉は角道を開けた。 2 3四歩(33) *藤田は1回戦で山下カズ子五段の四間飛車を急戦で降しての進出。 3 6六歩(67) *1年前の「Tefu cup」優勝者の中倉。1回戦で船戸陽子二段を降しての進出。 4 8四歩(83) 5 7八飛(28) *中倉は1回戦に続いての三間飛車。 6 8五歩(84) *藤田麻衣子(ふじた・まいこ)1級は1973年8月3日生まれ。愛知県豊田市出身。LPSA番号14。幼少の頃囲碁に親しみ、大学時代に友人から将棋を教わる。「将棋はコンピュータが人間に勝てない」と知り、理科系の血に火がついてのめり込んだ。居飛車急戦形を好み、短手数の将棋が多い。観戦記やネット中継、テレビ聞き手多数。 *座右の銘は「書を捨てよ街へ出よう」。趣味は着物、写真。一児の母。「どうぶつしょうぎ」のデザイン、ホームページの編集デザイン、詰め将棋カレンダー編集制作など多方面で才能を発揮している。 7 7七角(88) *中倉宏美(なかくら・ひろみ)二段は1979年1月26日生まれ。東京都府中市出身。LPSA番号12。中倉彰子女流初段は姉。以前は居飛車の攻め将棋だったが、最近は三間飛車が得意戦法。大型二輪免許を持ち愛車「ハーレーダビットソン」で将棋普及するのが夢。 座右の銘は「青 *雲の志」。趣味はゴルフ、カクテル作り。今年3月までNHK「将棋の時間」の司会を務めた。 8 6二銀(71) 9 6八銀(79) *すらすらと指し手が進む。 10 4二玉(51) *本日の再生ソフトは、本棋戦のスポンサーでもある「有限会社テラスデザイン研究所」が開発した棋譜再現ソフト「Tefu(手譜)」。駒の利きが色で塗り分けられていること、研究モードで駒を動かせることなどが特長。手譜の仕様については以下のウエブサイトをご覧ください。http://www.terrasdesign.com/ 11 4八玉(59) *中倉はペットボトルのカフェオレ、藤田はパックのオレンジジュースとてぬぐいを、それぞれ盤側に置いている。 12 3二玉(42) 13 5八金(69) *玉を寄るより金上がりを先にしたほうが手広い意味がある。 14 5四歩(53) 15 5六歩(57) 16 5二金(61) 17 3八銀(39) 18 7四歩(73) *藤田は1回戦に続いて急戦模様。 19 3九玉(48) 20 4二銀(31) 21 2八玉(39) *後手が動いてくるのが明らかなので、足早に美濃囲いを完成させる。 22 5三銀(42) *急戦は△5三銀左と上がって6二銀を残すのが主流。攻めた後の自陣のスキが少ない。 23 1六歩(17) 24 1四歩(13) 25 4六歩(47) 26 4二金(41) 27 3六歩(37) 28 6四歩(63) *手の広いところ。四間飛車に対しては△6四銀から△7五歩を狙う形も人気。 29 4七金(58) *数分、慎重に考えて金を上がった。高美濃囲い完成。 30 7三桂(81) 31 8八飛(78) *中倉は熟考して飛車を回った。消費時間は中倉15分、藤田7分。 32 5五歩(54) *中央から動いた。 33 同 歩(56) 34 6五歩(64) *5筋に続いて6筋。 *ここまでの消費時間は中倉19分、藤田11分。間もなく14時30分。開始から30分になろうとしている。 35 5七銀(68) 36 8六歩(85) *△8六歩を着手して、藤田は席を立った。 37 同 歩(87) 38 6四銀(53) *グイッと銀で圧力を加える。▲6五歩は△同桂が両取り。▲5六銀だろう。 39 5六銀(57) *中倉は残り4分、藤田は17分。 *△5五銀▲同銀△同角は、▲5八飛と回って振り飛車側が軽い。 40 6六歩(65) *5分ほどの考慮で取り込んだ。 41 同 角(77) *▲6六同角と取れるのは▲8八飛と回っている効果。 42 5四歩打 *じっと攻めをつなぐ。▲5四同歩は6六の角がタダ。 *中倉は残り1分、藤田は残り10分。 43 8五歩(86) *じっと飛車先を伸ばした。 44 5五歩(54) 45 6五歩打 *1本打った。 *中倉は30分の持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みに入った。 46 同 桂(73) *桂を跳ばせることで、▲6七銀や▲4五銀のときの△6五銀を消している。 47 4五銀(56) *前に出る。居飛車側も攻めは簡単ではない。 48 5六歩(55) *角筋を通して決戦に。 49 2二角成(66) 50 同 玉(32) 51 6六角打 *王手を利かした。△5五角と合わされて果たして得かどうか。 52 5五角打 *当然の応手。 53 同 角(66) 54 同 銀(64) *50手目の局面に比べて後手の銀が前進している。 55 5六銀(45) *歩を払いながら銀をぶつける形に。△5六同銀には▲5五角の王手飛車がある。それが▲6六角△5五角の交換を入れた意味だろう。 56 6六角打 *ラインに先着。 57 6八飛(88) *▲9八飛では△8五飛くらいで困る。反撃を秘めて攻め駒に狙いをつけた。 58 8五飛(82) 59 5五銀(56) 60 同 角(66) 61 8六歩打 *飛車の利きをそらす。△8六同歩なら▲6五飛とさばく。 62 6七歩打 *藤田も手筋で切り返す。 *▲5八飛なら△5七歩がピッタリ。 63 同 飛(68) 64 6六歩打 65 8七飛(67) *きわどく受ける。藤田は飛車の逃げ場所が難しい。△8一飛は▲7二角、▲8二飛は王手飛車のラインを警戒しなくてはならない。 66 8二飛(85) 67 5六銀打 *囲いを再構築して頑張る。 68 3三角(55) 69 6五銀(56) *桂を取りきって中倉の桂得となった。▲5四桂や▲2六桂など桂は使い道が多い。 70 7八銀打 *重いが着実な攻め。▲5七飛△6七歩成進めば△9九角成と使える。 71 6四角打 *8六に走られないうちに利かす。 72 8一飛(82) 73 5七飛(87) *先手の駒も急所に利いてきた。 74 6七歩成(66) 75 5四飛(57) 76 5三歩打 *飛車と角の利きを同時に止めて味がよい。 77 3四飛(54) 78 9九角成(33) *香を取って駒損回復。次に▲3三香の飛車捕獲がある。 79 3五飛(34) *香打ちを防ぎつつ、▲3四桂を狙う。 80 3一香打 *先手で▲3四桂を防いだ。 81 5五角(64) *王手馬取りで切り返す。取るしかない。 82 同 馬(99) 83 同 飛(35) *中倉が手順にさばいたようだが、手番は藤田。 84 8六飛(81) *駒を大きく使う。 85 1五歩(16) *端も急所。手持ちの歩が多く大迫力だ。5段目の飛車も制空権を握っている。 86 8九飛成(86) 87 1四歩(15) 88 1六歩打 *あやしげに垂らす。最後の1歩なので損得は微妙。 * 89 同 香(19) *※飛車の横利きを生かして▲1三歩成と踏み込むほうがよかったか。 90 2四桂打 91 1三歩成(14) 92 同 桂(21) 93 1四桂打 *王手。しかし中央に逃げる味もよい。 94 3二玉(22) 95 1七歩打 *ガマンした。▲2二角〜▲1一角成が回れば面白い。 96 6六角打 97 5六飛(55) 98 3七歩打 *手筋一発。▲3七同桂以外は△2五桂が気持ちよい。 99 同 桂(29) *端が薄くなり、先手玉の逃げ道がせばまった。 100 5七角成(66) *強烈! 自然な▲5七同金△同と▲同飛は△3六桂で詰み。 101 同 飛(56) 102 同 と(67) *▲5七同金は△3六桂でどこへ逃げても詰み。△3六桂に▲3九玉は△4九龍と切って詰む。 103 2二桂成(14) *△2二同玉なら▲6六角か。しかし苦しい。 104 同 玉(32) 105 6六角打 106 4四桂打 *桂のダブルアタックがピッタリ。▲5七角は△3六桂が決まる。 107 5七角(66) 108 3六桂(24) 109 3九玉(28) *ギリギリで耐える。 110 1九飛打 111 2九角打 112 1七飛成(19) *△2八龍までの詰めろ。受けが利かない格好だ。 113 3六金(47) 114 同 桂(44) *先手陣は必死。 115 6六角(57) *最後の王手。 116 3二玉(22) *ここで中倉が「負けました」投了を告げた。▲3三歩としても△4一玉で続かない。 *藤田は見事な寄せで決勝進出を決めた。決勝の相手は中井広恵天河。16時から行われる。 117 投了 まで116手で後手の勝ち