# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2010/03/22 15:40 終了日時:2010/03/22 16:44 棋戦:第34回武蔵の国けやきカップ決勝 持ち時間:0時間15分 消費時間:122▲15△15 場所:府中グリーンプラザ 手合割:平手   先手:藤田麻衣子1級 後手:島井咲緒里初段 手数----指手-- *第34回1dayトーナメント「第3回武蔵の国府中けやきカップ」決勝は島井咲緒里初段と藤田麻衣子1級の顔合わせとなった。 *振り駒はと金が3枚で藤田の先手に決まった。 *対局開始は15時40分から。読み上げは今花暢さん。 *(棋譜・コメント入力=桜木) *※ネット環境の都合で更新が遅れる場合があります。ご了承ください。 1 7六歩(77) *最初の解説は堀口弘治七段と渡部愛ツアー女子プロ。 2 3四歩(33) 3 2六歩(27) *対局前、藤田は「2局とも終盤で負けがあったので幸運でした。府中は大好きな街、地元の中倉姉妹扇子も販売コーナーで買いましたので、あやかりたいと思います。最後も頑張ります」とコメントした。 4 4四歩(43) *島井は「準決勝では通い慣れた穴熊でなんとか自分のペースにもっていけたので、このまま優勝目指したいと思います」。 5 4八銀(39) *藤田は1回戦で地元の中倉宏美初段、準決勝で蛸島彰子五段を降した。藤田は3月で女流棋士引退とLPSA退会を発表している。本局が現役最後の1局となる。 *どうぶつしょうぎや詰将棋カレンダーなどでクリエイティブな才能を発揮する藤田。本日は艶やかな和服姿。 6 4二飛(82) *シードの島井は準決勝で渡部TJPを降しての決勝進出。 *1day4回優勝の実績を持ち、5回目の優勝を目指す。 7 5六歩(57) 8 3二銀(31) 9 6八玉(59) 10 6二玉(51) 11 7八玉(68) 12 7二玉(62) 13 5八金(49) 14 8二玉(72) 15 2五歩(26) 16 3三角(22) *「先ほどの島井さんの将棋と似てますね」と堀口七段。「そうですね」と対局者だった渡部TJP。 17 3六歩(37) 18 9二香(91) *やはり通い慣れた道、の振り飛車穴熊。島井の得意形だ。 19 6八銀(79) *「これで急戦ですね」と堀口七段。 20 9一玉(82) 21 5七銀(68) 22 4三銀(32) 23 4六銀(57) 24 3二飛(42) 25 3五歩(36) 26 4二金(41) *「△3五同歩と取ってはいけないんです。この辺は定跡といえます」と堀口七段。 27 3四歩(35) 28 同 銀(43) *「島井さん、対急戦も指し慣れています。すぐにつぶれてはいけません」と堀口七段。 29 3五歩打 30 4三銀(34) 31 3七銀(48) *消費時間は藤田7分、島井3分。 *「▲3七銀引もあります。上がると引くでは全然違う将棋です」と堀口七段。 32 8二銀(71) *このタイミングで穴熊のハッチを閉めた。 33 3六銀(37) 34 5四歩(53) 35 2四歩(25) 36 同 歩(23) 37 3七桂(29) *突き捨てて桂。「藤田さん、積極的ですね」と堀口七段。 38 7一金(61) 39 5五歩(56) *中央から仕掛けた。 40 5三金(42) *△5五同歩は先手の注文通り。△7四歩は舟囲いの薄い玉頭を狙う。 41 6八金(58) 42 7四歩(73) *ここで解説は中座七段と中倉宏美二段に交替。 *「宏美さん、1回戦は?」「え、ちょっと…。決勝のあの席が遠いです」と中倉二段。 43 5四歩(55) *どんどん攻める藤田。 *残り時間は藤田3分、島井7分。 *「島井さんは普段はやさしいんですが、さきほどの穴熊は暴力的でした」と中倉宏美二段。 44 同 金(53) 45 3四歩(35) 46 同 銀(43) 47 5八飛(28) 48 5二飛(32) *飛車には飛車で対抗。 *ここで藤田が持ち時間を使い切り30秒の秒読みとなった。 49 3五銀(46) *ガツンと。銀交換になれば▲4三銀のキズか残る。 50 4三銀(34) *「引きましたか。通しましたね。大事な決勝戦だから、ということでしょうね」と中座七段。 51 3四歩打 52 5一角(33) 53 4六歩(47) *△7三角の筋を緩和しつつ、▲4五歩の攻めを見る。 *島井は残り5分。 54 8四角(51) 55 4五歩(46) *角銀桂を使い腰の入った攻め。 *「▲4四歩が実現すればどんどんよくなります」と中座七段。続けて「△5七歩も指してみたいですが▲4八飛でどうか。後手は5四の金をさばいて飛車を通したいのです」。 56 5五歩打 *「△5五歩。大事に指していますね。決勝戦ですからね」と中座七段。 57 4四歩(45) *藤田の手つきは落ち着いている。 *島井はネコのように盤に覆いかぶさる姿勢で考えている。 58 同 銀(43) 59 同 銀(35) 60 同 金(54) 61 5三歩打 *「島井先生残り1分です」と今さん。やがて島井も持ち時間を使い切り、両者30秒の秒読みに入った。 62 7二飛(52) 63 4五銀(36) *「先手が一番指したかった手です」と中座七段。 64 同 金(44) 65 同 桂(37) *先手はすべての攻め駒をきれいにさばいた。 66 7五歩(74) *「きましたね。イヤミなところです。急所です」と中座七段。 67 5五角(88) 68 7六歩(75) 69 7三歩打 *一発。 70 同 角(84) 71 1一角成(55) 72 5七歩打 73 同 飛(58) 74 7七銀打 *ガツンと!  *「島井さんの攻めはシマイ攻めと呼ばれて恐れられているんです」と中倉宏美二段。 75 同 金(68) *▲7七同桂は△同歩成〜△6五桂。△5七歩のたたきが利いている。 76 同 歩成(76) 77 同 馬(11) 78 4六角(73) * 79 5六飛(57) 80 7七飛成(72) 81 同 桂(89) 82 7六歩打 83 同 飛(56) 84 5七角成(46) *角を成って手を渡す。ようやく藤田に手番が渡った。 85 7二歩打 *「攻めましたか。藤田さんはそういう棋風なのですね。私なら▲6八銀かな」と中座七段。 86 6一金(71) *「入りましたね。この利かしで詰めろが掛かる形になりました」と中座七段。 87 6八銀打 88 7五歩打 89 8六飛(76) *「△7六歩と取られてはいけないので逃げる一手」と中座七段。 90 4七馬(57) 91 3一飛打 *※「一段目に飛車を打つのはいい手ではない、と感じていたのですが」と藤田。 92 4一歩打 *中合いの手筋。取ると…。 93 同 飛成(31) 94 1四角打 *詰めろ竜取り! *「これはきついですよ」と中座七段。 * *※「見えていませんでした。目の前が真っ暗になりました」と藤田。 95 5八銀打 *頑張る。△4一角なら▲4七銀。 *「そうそう。頑張りますよ」と中座七段。 96 同 馬(47) *当然、先に取る。 97 同 金(69) *4一の龍、5八の金、どちらを取る手もありそうだ。 98 4一角(14) *龍は取られたが、駒の損得は銀香交換だけ。戦いはまだまだ続く。 99 7一金打 *実戦的に迫る。王手が掛かる形にしておき、駒の入手とチャンスを待つ。 100 5七歩打 *手抜いて一発。 *△7一同銀▲同歩成△同金と応じると、▲7四香で加速してしまう。▲6一金と離れてもらうならむしろ歓迎。攻めのタイミングだ。 101 5九金(58) *大きな拠点ができた。 102 1四角(41) *角のリサイクル。△6九銀以下の詰めろ。 103 6五桂(77) *逃げ道を開けつつ、後手玉に迫る。 104 7六飛打 *! 105 同 飛(86) 106 同 歩(75) *▲7七玉を消して、先手玉は再び△6九銀以下の詰めろ。だが飛車を渡している。 * *※「▲6五桂が攻防になっていることをうっかりしました。逃げ道を開けただけだと…」と島井。 107 8一金(71) *先手玉は受けが利かない。詰ましにいく。 108 同 玉(91) 109 7三桂打 *「今度は飛車を持ってますので、かなり王手が続きますよ」と中座七段。 *飛車がなければ△9一玉で明快に詰まないところ。 110 同 銀(82) 111 同 桂(65) 112 7二玉(81) 113 8一銀打 *「詰むや詰まざるやです」と中座七段。 114 8二玉(72) *「これは読み切った、という手でしょうか」と中倉宏美二段。 115 9二銀成(81) 116 同 玉(82) 117 8一角打 118 8二玉(92) 119 9二飛打 120 7三玉(82) 121 7五香打 122 6四玉(73) *「ちょっと王手が難しくなってきましたか」と中座七段。▲6六香も△5五玉で捕まらない。ここで藤田が「負けました」と頭を下げた。 *場内からは大きな拍手。島井は5度目の1dayトーナメント優勝。けやきカップでは第1回に続いて2度目の優勝を果たした。藤田現役最後の一局は、白星では飾れなかった。 *島井「最後は冷や汗をかきましたが、ギリギリのところで勇気をもって逃げる手を選べたのでよかったです。1dayは久々の優勝。今日は勝ちにこだわって四間飛車穴熊を使いました。今後は違う戦型も指してみなさんにあきられないようにします。ありがとうございました」 *藤田「今日は好きな戦型を指そうと決めていました。穴熊に対して急戦でしたが、手応えがあってとても充実していました。ありがとうございました」 123 投了 まで122手で後手の勝ち