# --- Kifu for Windows (Pro) V6.32 棋譜ファイル --- 盤面回転 開始日時:2010/06/20 13:05 終了日時:2010/06/20 14:00 棋戦:第36回NIS×TefuCUP準決勝 持ち時間:0時間15分 消費時間:119▲15△15 場所:アーキテクトカフェ汐留 手合割:平手   先手:松尾香織初段 後手:大庭美樹初段 手数----指手-- *本局は第36回1dayトーナメントNIS×TefuCUP準決勝第1局、松尾香織初段−大庭美樹初段戦。持ち時間は各15分、使い切ると、1手30秒以内の秒読み。 *13時5分ごろ、対局開始予定。 *振り駒の結果、松尾初段の先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 7六歩(77) *松尾香織(まつお・かおり)初段は1974年7月30日生まれ。広島県呉市下蒲刈島出身(所司和晴七段門下)。 *埼玉大学将棋部時代に主将をつとめ、1994年春季関東学生女流戦優勝。1997年10月女流育成会入会、1999年4月女流2級。2003年4月女流初段に昇段。愛用はゴキゲン中飛車。中盤での軽いさばきを得意としている。テレビ番組棋譜読み上げ、聞き手多数。趣味は絵画、華道、登山。夫は日本将棋連盟棋士・松尾歩七段 2 3四歩(33) *大庭美樹(おおば・みき)初段は1971年1月12日生まれ。 *静岡県沼津市出身。8歳のとき姉である大庭美夏女流1級とともに将棋を始める。 *対居飛車に雁木・右玉、対振飛車に相振り飛車が得意戦法。 *座右の銘は「玉子を割らなきゃオムレツは作れない」。趣味は野球観戦(マリーンズ) 3 6六歩(67) *対局場の「アーキテクトカフェ汐留」では、昨年9月に女性や外国人を対象に「将棋とカフェのコラボレーション〜 The Cafe Style International」という *イベントを行った。オシャレなカフェと将棋のこれまでになかった異色の組み合わせだが、多くの人が将棋やどうぶつしょうぎに興味を持って楽しんでいた。 *http://joshi-shogi.com/lpsa/news/cafe_style09.html 4 3二飛(82) *大場初段は相振り飛車や右玉などの力戦型を得意にしている。 5 7七角(88) *今回の1dayの協賛会社は *日本情報システム株式会社  *http://www.nisweb.co.jp/main/index.html *有限会社テラスデザイン *http://www.terrasdesign.com/ *の2社。 *開会式で石橋天河は「TefuCUPは3回目ですが、テラスデザインの寺嶋さんの協力で日本情報システム株式会社とタイアップしてより大きな大会になりました」と話していた。 6 6二玉(51) 7 8八飛(28) *松尾初段は向かい飛車を採用。相振り飛車となった。 *▲6八銀〜▲6七銀を保留した向かい飛車が最近の流行。後から指せるものは後回しにするのが、ここ20年ほどで一般的になった将棋の考え方だ。 *具体例は相矢倉で先手が2七歩型で指す、角換わり腰掛け銀で2六歩で止めておく、藤井システムで居玉のまま駒組みするなど。 8 7二玉(62) 9 6八銀(79) 10 8二玉(72) 11 8六歩(87) 12 7二金(61) *大庭初段は穴熊を目指した駒組み。 13 8五歩(86) 14 4二銀(31) 15 8四歩(85) 16 同 歩(83) 17 同 飛(88) 18 8三歩打 19 8八飛(84) *▲8六飛の中段飛車も考えられた。以下▲7五歩〜▲6五歩とすれば、大駒が伸び伸び働く。 20 9二香(91) 21 4八玉(59) 22 9一玉(82) 23 3八玉(48) *▲3八銀なら美濃囲いが考えられた。 *▲3八玉は金無双の構えにするつもり。 24 8二銀(71) *これで後手は一安心。 25 4八金(49) 26 3五歩(34) 27 6七銀(68) 28 3六歩(35) *対局開始5分でここまで進んだ。 29 同 歩(37) 30 同 飛(32) 31 3七歩打 32 3二飛(36) *互いに引き飛車に構えた。 33 9六歩(97) *穴熊の弱点は端。 34 5一金(41) 35 9五歩(96) 36 3三銀(42) *一瞬、変な形だが、次に△4四銀とすれば、飛角が使いやすくなる。 37 7五歩(76) *攻めの幅を広げる。 38 4四銀(33) 39 5八金(69) *消費時間は松尾4分、大庭5分。 40 5四歩(53) *5一金を6一や6二に移動させるのもあった。 41 9七桂(89) *穴熊の弱点である端を狙う。 *▲7六銀は△5五銀▲6七金△3六歩▲同歩△6六銀! ▲同金△同角▲同角△3六飛の王手角取り筋が気になる。 42 6二金(51) 43 8九飛(88) *「二人とも、バランス型です。ガンガン行くよりも、相手との距離を見計らう将棋です」と中井六段。 44 3五飛(32) *大庭初段は頭に手を当てるようなしぐさを見せてから3五に浮いた。 *前述の▲7六銀△5五銀▲6七金△3六歩▲同歩△6六銀! ▲同金△同角▲同角△3六飛の王手角取りの筋を狙う 45 7六銀(67) 46 5五銀(44) 47 6七金(58) 48 6四銀(55) *巧みに駒をさばく。 *残り時間は松尾7分、大庭5分。 49 8六角(77) *△7五銀を防いで受けに回る。 *大盤解説は中井六段、船戸二段が担当。中井六段は「こうやると?」と言いながら△3一角を示す。 50 1四歩(13) 51 5六歩(57) *▲6八角△3四飛▲6五歩を見せる。 *松尾初段はジリジリと駒を進めて、少しずつポイントを挙げようとしている。 *松尾初段は右中指をくちびるにそっと当てている。 *大庭初段はハンドタオルを口元に当てた。 52 4四角(22) 53 6八角(86) 54 2五飛(35) *△7五銀を見て、頑張った逃げ方。しかし、飛を捕獲される恐れも。 *残り時間は松尾4分、大庭1分。 *7五を受けるなら▲8五飛か。 55 7九飛(89) *大庭初段が首を振る。 *しばらくして、大庭初段が30秒の秒読みに入った。松尾初段は残り2分。 56 3三桂(21) *ジックリした将棋。 *先手は▲2八銀〜▲3六歩〜▲3七銀くらいか。 57 4六角(68) *好所に配置。 58 1五歩(14) 59 8五桂(97) *攻めを見せる。 *松尾初段も30秒将棋。 60 4五桂(33) 61 6五歩(66) *△4五桂と跳ねたことで、2五飛の利きが止まった。 62 5三銀(64) *先手の言い分が通った。 63 8九飛(79) *△8八角成を受ける。 *松尾初段は落ち着いた指し回し。 64 5五歩(54) *ついに決戦。 65 同 歩(56) 66 3五角(44) 67 同 角(46) 68 同 飛(25) *ここは先手の構想が問われるところ。 *攻め合うか、受けに回るか。 69 4六角打 70 3四飛(35) *端攻めに備えた引き場所。9四まで利きが通っている。 71 9四歩(95) *松尾初段、反撃開始。 72 同 歩(93) 73 9三歩打 74 同 香(92) *▲9四香とできないので、△9三同桂もあった。 75 同 桂成(85) 76 同 桂(81) 77 5四歩(55) *手筋の攻め。△同飛は▲5五香と打てる。 *△同銀は▲9四香。 78 4二銀(53) *次に△5四飛のつもりだが、この瞬間は先手チャンスだ。 79 7四歩(75) *角のラインを通そうとしている。 80 5四飛(34) 81 7三歩成(74) 82 同 金(62) 83 7四歩打 *大庭初段の表情が険しい。 *少しずつパンチが入ってきたか。 84 同 金(73) 85 9四香(99) *桂が入れば▲6六桂がある。 86 5五歩打 87 9三香成(94) 88 同 銀(82) 89 6六桂打 *狙いの攻めが炸裂。厳しい。 90 3四飛(54) *大庭初段はなかなか反撃の手番が回ってこない。 91 7四桂(66) *△同飛は▲7五香。 92 7三歩打 93 6二桂成(74) *桂馬がカエルのようにピョンピョン飛び跳ねた。△同金は▲8三飛成。 94 8二金(72) *△同金▲8三飛成は受けなし。よって、逃げるしかない。 95 8四歩打 *歩を持ち、迷うような手つきで歩を打った。 96 同 銀(93) 97 8八香打 *大庭初段に手番が回った。 98 2四香打 99 8四香(88) 100 同 飛(34) *勝負! 飛車交換になってから△2七香成に期待。 101 同 飛(89) 102 同 歩(83) 103 9三歩打 104 2七香成(24) *狙いの一手。 *先手陣に手榴弾が投げ込まれたかのよう。 105 同 玉(38) *▲4九玉は△9九飛が気になった。しかし、これも△2五香がある。 106 2五香打 *うっかり▲3八玉は△2七角▲2八玉△4九角成でトン死する。 107 3六玉(27) *怖いが4五〜5四〜6三のルートがある。 108 2七角打 *よって、逃げ道を狭くする。 109 2五玉(36) *逃げ方に失敗するとトン死する。 110 3三桂打 111 3四玉(25) *▲2六玉は△2五飛まで。これで△4四飛は▲3五玉で大丈夫。 112 5七桂成(45) *詰めろをかけて下駄を預けた。 113 9二香打 114 同 金(82) 115 6一飛打 116 8一香打 117 同 飛成(61) 118 同 玉(91) 119 7二銀打 *ここで大庭初段投了。以下△8二玉▲9二歩成△同玉▲8三金△9一玉▲9二香までの詰み。 120 投了 まで119手で先手の勝ち