# --- Kifu for Windows V6.36 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/09/23 10:00 終了日時:2010/09/23 11:07 棋戦:第38回GSPカップEast棋譜1回戦 持ち時間:0時間30分 消費時間:94▲30△30 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:鈴木悠子さん 後手:永井さくらさん 手数----指手-- *LPSA9月の1dayトーナメントは「GSPカップEast」。LPSA主催のGSP(ガールズ将棋プロジェクト)関連の大会(小・中女子名人戦・女子アマ王位戦・女子アマ団体戦)の成績優秀者と、LPSAアシスタント・インストラクター「AILS」(アイリス)の東日本地域在住の選抜者、計6人がトーナメントで争う。本局は1回戦の鈴木悠子さん対永井さくらさん。持ち時間はチェスクロック使用で各30分、秒読みは30秒。1回戦は10時からの予定。事前に行われた振り駒は歩が4枚で鈴木さんの先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *鈴木悠子さんは早稲田大学2年生。中学生のころから各大会で活躍し、2007年度第15回高校将棋新人大会の女子の部優勝。高校3年の時、高校竜王戦の県大会を男子に混じって勝ち進み、静岡県代表になった。大学に入ってからは関東女流学生名人を3連覇している。 2 3四歩(33) *永井さんは埼玉県の小学6年生。8月の小学生女子名人戦で激戦区の東京大会を勝ち上がり、全国大会でも3位に入賞した。将棋教室対抗戦・キングカップ優勝。得意戦法は振り飛車。趣味はお菓子作り、得意科目は社会。 3 2六歩(27) *鈴木さんは飛車先を突いて居飛車を明示した。 4 4四歩(43) 5 4八銀(39) 6 4二飛(82) *振り飛車党という永井さん、四間飛車の構え。 7 2五歩(26) *キッズスクールのアシスタントを務める鈴木さんは、スーツ姿のイメージが強いが、本局は私服。黒地に白の水玉模様。盤側にはペットボトルが置かれている。 8 3三角(22) *小学生の永井さんは半袖姿。盤側には持参の水筒が置かれている。イス席での対局で、小柄な永井さんは盤の反対側は伸び上がるように指すことになりそうだ。 9 6八玉(59) *月1サイクルで行われる1dayトーナメントは今回で38回目。ほかに年1サイクルの日レスインビテーションカップ(トーナメント形式)、天河戦(タイトル戦形式)の2棋戦がLPSAの公認棋戦という位置づけ。第4期天河戦は20日に開幕したばかり。第4回日レスインビテーションカップは決勝中井六段−石橋四段戦が25日に行われる予定。 10 9四歩(93) *早めの打診。手抜きをすれば居飛車穴熊の可能性が高い。 11 9六歩(97) *少考の末、鈴木さんは端歩を受けた。 12 3二銀(31) *対局場はLPSA「駒込サロン」。窓の外はかなりの雨が降っている。今月末でLPSAは芝浦に引っ越すことになっている。この対局場が使われるのもあとわずか。 13 5六歩(57) *隣では同じく1回戦の和田あきさんと新藤春実さんの一戦が行われている。 14 6二玉(51) 15 5八金(49) 16 7二銀(71) 17 7八玉(68) 18 7一玉(62) 19 5七銀(48) 20 6四歩(63) 21 7七角(88) *▲7七角は持久戦を目指した一手。鈴木さんは居飛車穴熊を得意としている。 22 4五歩(44) *永井さんは積極的に角交換を挑む。 23 6六歩(67) *囲いが完成するまではおとなしく。 24 7四歩(73) 25 6七金(58) 26 7三桂(81) *足早に桂を跳ね出した永井さん。藤井システムの構えだ。美濃囲いの完成より攻撃形の構築を優先。いつでも襲いかかる体勢で居飛車穴熊を牽制している。 27 8八玉(78) 28 4三銀(32) 29 7八金(69) *鈴木さんは慎重な駒組み。 30 5四銀(43) 31 9八香(99) 32 6二飛(42) *飛車を転回。6筋に戦力を集めて総攻撃を狙っている。 33 9九玉(88) 34 5二金(41) *金を引き締めた。鈴木さんが考えている。ここまでの考慮時間は鈴木さん11分、永井さん6分。 35 2四歩(25) *▲8八銀が普通だが、鈴木さんはここで戦いを挑んだ。 36 同 歩(23) 37 8八銀(79) *ドカンと▲6五歩かと思われたが、ハッチを閉める。戦争になってからの突き捨ては手抜かれるおそれがあるとの判断か。しかし渡した歩での反動も覚悟しなければならない。たとえば△9五歩▲同歩△9七歩〜△8五桂。 38 6五歩(64) *永井さん、静かな手つきで△6五歩。完成した居飛車穴熊に向けて、いざ開戦。▲6五同歩△同桂▲3三角成は、その瞬間△5七桂成を気にしなければならない。 39 同 歩(66) *5分ほどの考慮で鈴木さんは歩を取った。 40 同 桂(73) 41 3三角成(77) 42 同 桂(21) *△5七桂成は自信なしと見て永井さんは角を取る。 * *※△5七桂成は▲7七馬で先手頑張れそうだ。 43 6六銀(57) *形よく受けることができた。2筋の突き捨てが生きて次に▲2四飛とスムースにさばける。永井さん、どう攻めをつなぐか。 44 3九角打 45 2四飛(28) 46 6六角成(39) *思い切った攻め。 47 同 金(67) 48 5七桂成(65) *成桂を作りながら金取り。少々強引だが、なかなかうるさい。攻防風に▲4四角は△4三金と催促されてたちまち先手苦しくなる。 49 6七歩打 *金の下から歩を受けた。 50 6五歩打 *残り時間は鈴木さん10分、永井さん14分。 51 5五金(66) 52 同 銀(54) 53 同 歩(56) *金銀を交換して手番は永井さん。 54 6六歩(65) *筋のよい突き出し。 55 同 歩(67) *△6六同飛のほかに、△6七歩や△6九銀など手が広い。鈴木さんはしばらく受けに回ることになりそうだ。 * 56 同 飛(62) *シンプルに。成桂と飛車で永井さんの攻めは分かりやすい。 * *※△6六飛でなく△6七歩や△6七銀がよかったようだ。 57 5四歩(55) *鈴木さんも筋のよい突き出しで応える。△5四同歩は▲4四角の王手飛車。いつでも▲4四角や▲5五角と攻防に打てる。 58 6九飛成(66) 59 7九金(78) *先手を取って受ける。 60 4九龍(69) *後手を引いたようでも次の△6八銀は厳しい。 61 6九歩打 *鈴木さん辛抱。▲4四角や▲5五角、飛車成りを間に合わせたい。 *石橋幸緒代表がゆっくりと2局の様子を見に来た。 62 6八歩打 *厳しい追撃。▲6八同歩△6七歩▲同歩△6八金は食いついた形。 *着手して永井さんは水筒の飲み物を口にした。残りは鈴木さん3分、永井さん10分。 63 同 歩(69) 64 6七歩打 65 同 歩(68) *取るしかない。鈴木さんは残り1分。口元にハンカチを当てて考えている。 66 6八銀打 *受けるマス目を埋めていくのが穴熊攻略のコツ。 * *※△6八金なら受けが難しかった。▲5五角には△7三銀打。 67 5五角打 *反撃。▲8二銀△6二玉▲7三角打△6三玉▲6四角成以下の詰めろになっている。 68 8二金打 *金は攻めに使いたかったところだが。 * * *※▲6四角打の追撃が必殺だった。 69 7八金(79) *駒を使わせてから受けに回る。鈴木さんは30分の持ち時間を使い切り、一手30秒の秒読みに入った。永井さんは残り6分。 70 5四歩(53) *天王山の角を追い払う。しかし玉のコビンが開くデメリットもある。 71 3三角成(55) 72 3八龍(49) *△6九龍は▲7九銀打なので遠巻きに攻める。 * *※△6九龍▲7九銀打△6七成桂の攻めもあった。以下▲同金△7九銀成と迫る。 73 2一飛成(24) *ようやく鈴木さんも大駒が使えてきた。 74 6九銀(68) 75 7九金(78) 76 6八成桂(57) *着実に迫る。 77 6九金(79) 78 同 成桂(68) *次に△7八金のハリツキ攻めが厳しい。 79 2六角打 *チェスクロの電子音の中、鈴木さんはやや首をかしげながら王手をした。 *△8一玉は▲8五桂と置いておくのだろう。それが▲6一龍以下の詰めろ。 80 6二歩打 81 6四桂打 *両取りでゲタを預ける。 82 7八金打 *攻め合い。馬が利いているので先手玉はすぐには詰まなそうだ。 83 5二桂成(64) 84 7九成桂(69) *△8九成桂の詰めろを掛けた。▲7九同銀の補充も利くので先手がリードを奪ったようだ。 85 6二成桂(52) 86 8一玉(71) 87 7二成桂(62) 88 同 金(82) 89 6一龍(21) 90 8二玉(81) *永井さんも30秒の秒読みに入った。 91 7三銀打 *厳しい王手。 92 同 玉(82) 93 5一馬(33) *ここで永井さんが駒台に手を置いて「負けました」と頭を下げた。以下△6二合に▲同角成で詰み。攻め合いを制した鈴木さんが準決勝進出。12時30分から泉對貴子さんと戦う。 *感想戦は石橋四段を交えて行われた。チャンスが多かった永井さんは残念。 94 投了 まで93手で先手の勝ち