# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/11/23 10:30 終了日時:2010/11/23 11:35 棋戦:第40回HIAファミリーカップ1回戦 持ち時間:0時間5分 消費時間:131▲5△5 場所:LPSA芝浦サロン 手合割:平手   先手:中倉姉妹ペア 後手:和田親子ペア 手数----指手-- *第40回1dayトーナメント「HIAファミリーカップ」は6チームによるペアマッチ。1回戦は10時30分開始。持ち時間は各チーム5分、使い切ったら一手30秒。各チーム1回、3分の相談タイムを取れる。 *抽選の結果1回戦第1局は中倉彰子初段・中倉宏美二段の姉妹ペアと、和田大さん・和田あきさんの親子ペアの対戦となった。振り駒は歩が3枚で中倉姉妹ペアの先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=桜木) * 1 7六歩(77) *初手は中倉彰子初段。一手交代なので彰子初段は1、5、9手目を指す。 2 8四歩(83) *2手目は中学の制服姿の和田あきちゃん。居飛車を明示した。 3 7八飛(28) *3手目は中倉宏美二段。得意の三間飛車へ。 4 3四歩(33) *4手目△3四歩はお父さんの和田大さん。 5 6六歩(67) *▲7五歩ではなく、弱気な▲6六歩は彰子初段。宏美二段がクスリと笑って姉妹で顔を見合わせた。 6 8五歩(84) *対局場は10月に移転オープンしたばかりのLPSA「芝浦サロン」。会場内では石橋幸緒四段による解説会も行われる。解説の模様は動画で中継されます。 *外はあいにくの雨模様だが、一般の観戦者も訪れている。 7 7七角(88) *ファミリーカップは毎年行われ、今回が4回目。 *スポンサーは「HIA 株式会社 住まいと保険と資産管理」 *http://www.mylifenavi.net/ *「その人がその人らしく生きることを支援する」を企業理念とする、社名の3つの領域(住まい、保険、資産管理)に業務内容を特化した全国共通の安心感を提供するファイナンシャルプランニング専門会社。 8 6二銀(71) 9 4八玉(59) *事前予想記事では「中倉姉妹は第1回以来のペア復活。共に振り飛車主体でも相手が振れば対抗形に組む、とスタイルも似ており、穴熊の呼吸が合えばポジティブで頂上までgo!の場面も」。 10 5四歩(53) *メールマガジンの事前予想記事。「今回最大の目玉と言ってよい和田さん親子ペア。娘のあきさんは9月 のGSPカップでもその実力をいかんなく発揮。居飛車主体で振り飛車党が多い今回のメンバーでは手慣れた対抗形で、ガップリ四つの展開に持ち込みます。その長所を理解するお父さんの大さんがしっかり導いて、金星の可能性大」 11 6八銀(79) *対局前の中倉ペアのあいさつは「小さいときから何百局も指していますし、2人とも攻め将棋なので、息の合ったところ見せたいです」。 12 4二玉(51) *和田さん親子のあいさつは「娘の足を引っ張らないように頑張りたいです」とお父さんの大さん。あきさん可愛らしくは「頑張ります。よろしくお願いします」。 13 6七銀(68) 14 3二玉(42) 15 3八玉(48) 16 5二金(61) 17 2八玉(38) 18 1四歩(13) 19 1八香(19) *▲1八香は宏美二段。お姉さんの彰子初段得意の振り飛車穴熊を採用する。 20 5三銀(62) 21 1九玉(28) 22 3三角(22) 23 2八銀(39) 24 2二玉(32) 25 3九金(49) 26 3二銀(31) 27 3六歩(37) 28 1五歩(14) *位を取ったのは和田大さん。懐を広げつつ、将来の端攻めも見た大きな一手。 29 4六歩(47) 30 2四歩(23) *△2四歩はあきちゃんの着手。銀冠を目指す。 31 5九金(69) 32 2三銀(32) 33 4八金(59) 34 3二金(41) 35 7五歩(76) 36 9四歩(93) 37 3八金(48) 38 2五歩(24) 39 5九角(77) *中倉姉妹ペアは5分の持ち時間を使い切り1手30秒の秒読みに入った。 40 8四飛(82) *△9四歩は▲9五角を防いでいる。「居飛車の税金」と呼ばれる手堅い手。 41 7六飛(78) 42 6四銀(53) *和田あきちゃんの揺さぶり。▲7七桂なら△4二角で7五を狙われて危険。 43 7七角(59) *△4二角には▲6五歩の王手の反発を見せている。 44 4四歩(43) 45 5六銀(67) 46 4二角(33) *和田親子ペアも5分の持ち時間を使い切り、両チーム30秒の秒読みに入った。 47 6五歩(66) 48 7五銀(64) *飛車の行き場がないが。 49 4四角(77) *王手で反撃。飛車の逃げ場も作っている。 50 3三桂(21) 51 7九飛(76) 52 8六歩(85) *力強く歩を突いた。勢力が違うので8筋突破は確定した。中倉ペアは左辺を明け渡し、右辺で勝負することになる。 53 6四歩(65) *宏美二段による突き捨ての手筋。7五銀取りになっている。 54 4三金(52) 55 6二角成(44) 56 6四銀(75) 57 6三馬(62) *△8七歩成には▲8五歩を用意。 58 8七歩成(86) *それでも△8七歩成と突破。 59 8五歩打 *ストレートに進入されてはたまらない。彰子初段が1回遮断する。 60 8二飛(84) 61 6九飛(79) 62 6五歩打 *落ち着いて銀取りを受けたのは和田あきちゃん。 63 4五歩(46) 64 7八と(87) *和田大さんが首を傾げつつ、と金を入った。と金が働けば居飛車は攻めに困らない。 65 4九飛(69) 66 5三銀(64) *不安定な銀を引きつけながら4四を受ける。「どちらのチームも息が合っていますね。このまま際どい終盤戦に突入しそうです」と解説の石橋四段。 67 6五銀(56) 68 6八と(78) 69 4四歩(45) *宏美二段、焦り気味に▲4四歩。姉妹で右手をほおに当てる同じポーズで考えている。 70 同 金(43) 71 同 飛(49) *ズバッと彰子初段が切った。「行ったね!」と石橋四段。続けて「飛車は切るためにあると思っている人ですから」。 72 同 銀(53) 73 5四銀(65) *ここで和田親子ペアが3分間の作戦タイムを取った。和田親子は大盤に移動し、駒を動かしながら構想を練る。中倉姉妹はヘッドホンと目隠しをつけてじっと待っている。 *お父さんがリードして方針を決め、あきちゃんは静かにうなずきながら聞いていた。 74 4三歩打 75 5三金打 *直接手の▲5三金は彰子初段。角を逃げたら▲4三銀成がある。 76 同 銀(44) 77 同 銀成(54) 78 同 角(42) *和田あきちゃん、あっさり取った。 79 同 馬(63) 80 4二金打 *飛車打ちを楽しみに、ガッチリと補強した。 *ここで中倉姉妹が3分間の作戦タイムに。2人とも大盤に移動した。「どうするどうする?」とにぎやかな宏美二段。「四間飛車のつもりだったのに三間飛車になっちゃった」と作戦を最初から反省する彰子初段。 81 7一角打 *作戦タイムあけの宏美二段の指し手は▲7一角だった。 82 8五飛(82) 83 7七桂(89) *援軍を繰り出す。この桂が6五〜5三と進めば大成功。 84 5五飛(85) *「成れるのに成らなかった。ヒネりましたが微妙ですね」と解説の石橋四段。 85 6四馬(53) 86 5七飛成(55) 87 3五歩(36) 88 5八と(68) *じっとと金を寄ったのはお父さんの大さん。着実な攻め。△6九飛の馬取りも厳しい。 89 3四歩(35) 90 同 銀(23) 91 3五銀打 *歩ではなく銀から。△2三銀には▲3四歩で先手よし。 92 同 銀(34) *「仕方ないですか」と石橋四段。 93 同 角成(71) *▲3四歩を見せつつ竜取りに成り返る。 94 3四歩打 *3四のキズを消す。落ち着いた一手。 95 同 馬(35) *竜と馬の交換は損。▲4二馬を見せて迫る。 96 5三歩打 97 3五馬(34) 98 3四歩打 *再度の手筋、△3四歩はあきちゃん。 99 5七馬(35) *もう一回▲3四同馬はパスに近い。彰子初段は竜を取る。 100 同 と(58) 101 7一飛打 102 2六歩(25) *穴熊の急所を攻める。ただすぐ2筋の歩を切ると▲2三歩のしっぺ返しが厳しい。 103 4六馬(64) 104 2七歩成(26) 105 2三歩打 *王手。飛車と馬が利いていて厳しい。 *「痛いパンチですね」と石橋四段。 106 同 金(32) 107 2七金(38) *詰めろの▲2四歩もありそうだが手を戻した。△2六歩には▲2四歩が今度こそ決まる。 108 4一銀打 *ここに駒を使うのでは和田親子ペアつらくなってきた。馬に当てて△3五銀だったか。 109 2四歩打 110 同 金(23) *金を逃げては▲2三銀と畳み込まれてもたないと見た。 111 同 馬(46) 112 2三歩打 113 3四馬(24) 114 3二銀打 *「我慢しました。しかし攻め味がないので…」と石橋四段も先手もちの雰囲気。 115 2四歩打 116 8四飛打 *馬に当てての頑張り。「攻め間違いを期待していますが」と石橋四段。 117 5四歩打 118 同 飛(84) 119 2三歩成(24) 120 同 銀(32) 121 3一銀打 *玉を下段に落とす手筋。△3一同玉は▲2三馬と上から押さえて寄り。 122 1三玉(22) 123 3五馬(34) 124 2四銀(23) 125 3六馬(35) *「慎重ですね」と石橋四段。 126 2五歩打 127 5四馬(36) 128 3八歩打 *馬を取らずにせめて一太刀。 129 2一飛打 *▲2一飛は宏美二段。構わず寄せにいく。 130 3二金(42) 131 1一飛成(21) *ここで和田大さんが「負けました」と頭を下げて投了を告げた。先手の穴熊が堅く望みがない。 *感想戦は大盤に移動して行われた。 *「ペア戦はどうでした? どっちに責任があるの?」と尋ねる石橋四段に、あきちゃんは黙ってお父さんを指差し、場が和んだ。 *中倉姉妹ペア、準決勝進出。 132 投了 まで131手で先手の勝ち