# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/11/23 15:45 終了日時:2010/11/23 16:40 棋戦:第40回HIAファミリーカップ準決勝 持ち時間:0時間5分 消費時間:94▲5△5 場所:LPSA芝浦サロン 手合割:平手   先手:中井・白鳥ペア 後手:中倉姉妹ペア 手数----指手-- *第40回1dayトーナメント「HIAファミリーカップ」決勝は中井・白鳥ペアと中倉姉妹ペアの顔合わせとなった。持ち時間は各チーム5分、使い切ったら一手30秒。各チーム1回、3分の相談タイムを取れる。対局開始は15時45分から。振り駒は歩が3枚で中井・白鳥ペアの先手に決まった。 *最初の解説は船戸陽子二段と大庭美夏1級が務める。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *初手は白鳥さん。角道を開けた。一手交代で指される。 2 8四歩(83) *2手目は中倉彰子初段。△3四歩でなく△8四歩は準決勝で中井ペアが指した▲2二角成を警戒したのものか。 3 1六歩(17) *▲1六歩は中井六段。△3四歩にはやはり▲2二角成からの角交換振り飛車を使うつもりだろうか。序盤から微妙な駆け引きが。 4 1四歩(13) *△1四歩は中倉宏美二段。先手の動きを警戒して角道を開けない。 5 6八銀(79) *ファミリーカップは今回が4回目。 *スポンサーは「HIA 株式会社 住まいと保険と資産管理」 *http://www.mylifenavi.net/ *「その人がその人らしく生きることを支援する」を企業理念とする、社名の3つの領域(住まい、保険、資産管理)に業務内容を特化した全国共通の安心感を提供するファイナンシャルプランニング専門会社です。中井六段とペアを組む白鳥さんは代表取締役社長。 6 8五歩(84) *本棋戦優勝のペアには副賞として「ライフプランニング診断」が贈られる。過去3回の優勝ペアの中井植山夫婦、松尾歩香織夫婦、片上北尾夫婦が診断を受けている。 *来場観戦者にも先着で「60分無料診断券」がプレゼントされている。 7 7七角(88) *中井白鳥ペアは、角交換向かい飛車で船戸・鷹取ペアを降しての決勝進出。 8 6二銀(71) *中倉姉妹ペアは2度目の参戦で初の決勝進出。1回戦で和田親子ペア、準決勝で島井小池ペアを、いずれも振り飛車穴熊で降しての決勝進出。 9 5六歩(57) *中井・白鳥ペアの事前予想記事は「毎回優勝候補に挙げられながら涙を飲んでいる中井六段は、棋風が合わない!と嘆く植山七段とのコンビをついに?解消。今回もご協賛の住まいと保険と資産管理代表取締役社長である白鳥さんと新ペアで臨みます。過去のファミリーカップでも控室で熱心に盤面を検討されており、昨年は中倉彰子初段とのペアで感覚もつかみました。将棋の潜在能力に期待十分。優勝へのプランはすでに準備済みです」 10 3四歩(33) *中倉姉妹ペアの事前予想記事は「中倉姉妹は第1回以来のペア復活です。共に振り飛車主体でも相手が振れば対抗形に組む、とスタイルも似ており、穴熊の呼吸が合えばポジティブで頂上までgo!の場面も」 11 6六歩(67) *▲6六歩はおとなしい指し方。大上段の▲5五歩もあった。 12 5四歩(53) 13 6七銀(68) 14 4二玉(51) 15 8八飛(28) *角交換ではないが、中井・白鳥ペアは準決勝に続いて向かい飛車の作戦。 16 3二玉(42) *この手を怠ると▲8六歩△同歩▲同角が王手!で後手ハマる。 17 4八玉(59) 18 3三角(22) 19 3八玉(48) 20 2二玉(32) 21 2八玉(38) 22 3二銀(31) *居飛車穴熊も当然考えられたが、彰子初段は△3二銀と左美濃の構え。△1二香はいつでも▲8六歩からの決戦があるので危険と見た。 23 3八銀(39) 24 7四歩(73) 25 5八金(69) 26 5三銀(62) 27 4六歩(47) 28 9四歩(93) 29 4七金(58) 30 6四歩(63) 31 3六歩(37) 32 5二金(61) *両チームとも5分の持ち時間を使い切り、一手30秒の秒読みに入った。 33 2六歩(27) 34 7三桂(81) *どんどん駒を前進させる。△6五歩の仕掛けは見えるが、すぐには堂々▲6五同歩でうまくいきそうにない。 35 3七桂(29) *▲4五桂の両取りを見せて後手の駒組みを牽制。 36 4四歩(43) *角道は止まるが仕方がない。 37 2七銀(38) 38 4三金(52) 39 3八金(49) 40 2四歩(23) 41 9六歩(97) *ここで中倉姉妹ペアが3分の相談タイムに入った。 *△2三銀と上がったときに▲8六歩で大丈夫か?を中心に検討された。 42 2三銀(32) 43 7八飛(88) *▲7八飛は中井六段。8筋ではなく7筋から。桂頭を狙う。 44 3二金(41) *後手はともかく四枚銀冠を完成させた。強い戦いができるようになった。 45 6八角(77) *飛車の利きを通す。▲7五歩△同歩▲同飛と進めば先手作戦勝ちだ。 46 8四飛(82) *桂頭をケアする。 47 7五歩(76) 48 同 歩(74) 49 同 飛(78) 50 7四歩打 51 7六飛(75) *歩を切りながら、好形を築いて先手も不満なし。 52 4二銀(53) 53 7七桂(89) 54 3一銀(42) *さらに堅い囲いを目指す。 *先手からは▲5七角から▲6五歩△8二飛▲7四飛のさばきを見るのが形か。 55 5七角(68) *中井六段は静かな駒音で▲5七角を着手。 56 4二角(33) 57 6五歩(66) *ドカンと開戦。飛車取りになっている。 58 8三飛(84) 59 6四歩(65) *▲7四飛の前に6筋を取り込む。△6四同角なら▲7四飛が角取りの先手になる。 60 8六歩(85) *飛車先を突き捨てる。 61 7四飛(76) *「通しません」と▲7四飛。 *※後の展開を考えると▲8六同歩の辛抱がまさった。 62 8七歩成(86) 63 8四歩打 *後手陣は堅いのでうまくさばければ。 64 9三飛(83) *△7七とを楽しみに辛抱する。▲7七同飛には△6五桂が飛車角両取りになる。5七角は当たりが強く、悪い位置にいる。 65 6三歩成(64) *構わずに攻め合う。大決戦。 66 7七と(87) *△6五桂があるので▲7七同飛とは取れない。 67 5八銀(67) *この利かしは後手が得をした。ただ形勢は難しい。 68 6五桂(73) *味のよい活用。9三飛も息を吹き返してしてきた。 *▲5二とが利くかどうか。△5七桂成には▲4二とと切り合う。 69 6六角(57) *玉をニラむ位置へ。 70 6三飛(93) *と金をハズして後手盛り返す。 71 7二飛成(74) *飛車取りの先手で成り込みを利かす。 72 6二歩打 73 4五歩(46) *角の利きを生かしての直撃。 74 6八と(77) *後手は桂得+と金。強気に攻め合う。 75 4四歩(45) 76 3三金(43) *後手陣は駒がよく働いてコンパクトに堅い。 77 4五桂(37) 78 6四角(42) *「今日の中倉姉妹は指し手が一貫していますね」と石橋四段。 79 5五歩(56) *▲5五歩は中井六段。 80 4四金(33) *取られそうな金を前進。△5八とからの攻めも分かりやすく、後手好調に映る。 *ここで中井・白鳥ペアが3分間の作戦タイムに入った。 *形勢不利を自覚しての相談だった。 81 4六歩打 *悔しいが、1回は桂を支えて辛抱。 82 5八と(68) *現物の補給が大きい。これで銀桂得。△5七とも生じている。 83 5四歩(55) 84 5五金(44) 85 同 角(66) 86 同 角(64) 87 5三歩成(54) *ハラをくくって▲5三歩成。飛車は取られても響きが薄いので、後手としては攻め時だ。 88 5七桂成(65) 89 3七金(47) *飛車を取れず、金を逃げるのではつらい。 90 6九飛成(63) *飛車まで成り込めて後手は全軍躍動。 91 5四と(53) *「好きにしてください、という催促ですね」と石橋四段。 92 4八と(58) *宏美二段、△4八とと踏み込んだ。厳しい。 93 5五と(54) 94 3九角打 *ここで中井六段が「負けました」と投了を告げた。場内からは大きな拍手。投了から▲1八玉は△1七銀以下、▲2九玉は△1七角成以下、▲3九同金も△同竜▲1八玉△1七金▲同玉△2八銀▲1八玉△1九竜で、いずれも即詰み。 *彰子初段はホッとしたように大きく息をはき、宏美二段はハンカチを目元に当てて嬉し泣きのジェスチャーをしてみせた。 *「序盤はうまくいっていたと思うのですが。角の位置が悪かったですね。うまく指されました」と中井六段。 *中倉姉妹ペアが快勝の連続で優勝。表彰式で中倉彰子初段は「1dayトーナメントは初めての優勝、妹とのペアなので一層うれしいです。2人とも自分の方がいい手を指したと思っているでしょう。私の読んでいない手を宏美がカバーしてくれました。みなさん応援ありがとうございました」。宏美二段は「みなさんが想像しているより、うれしいです。姉とは最近対戦相手として戦ったのですが、仲間として一緒に戦った方が何倍もいいと感じました」と喜びを語った。 95 投了 まで94手で後手の勝ち