# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/12/23 11:15 終了日時:2010/12/23 12:26 棋戦:第41回フランボワーズカップ1回戦 持ち時間:0時間15分 消費時間:158▲15△15 場所:文京シビックセンター 手合割:平手   先手:中倉宏美二段 後手:島井咲緒里初段 手数----指手-- *第41回LPSA1day「フランボワーズカップ」はLPSA女流8人で争われる公開対局のトーナメント。1回戦第4局は中倉宏美二段と島井咲緒里初段の対戦。先手は中倉に決まった。持ち時間はチェスクロック使用でそれぞれ15分、秒読みは30秒。11時15分から1回戦全4局が一斉に行われる。 *11時となり開会式が始まった。石橋代表理事のあいさつの後、組み合わせが発表された。続いて8人の対局者が順に意気込みを語った。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) 2 3四歩(33) 3 2六歩(27) *中倉宏美(なかくら・ひろみ)二段は1979年1月26日生まれ。東京都府中市出身。 LPSA番号12。4歳で姉の中倉彰子女流初段とともに将棋を覚える。居飛車の攻め将棋から転身し、三間飛車が主力戦法。女流王戦リーグ入り6回。鹿島杯女流将棋トーナメントでベスト4が2回。大型二輪免許を持ち、愛車「ハーレーダビットソン」で将棋普及するのが夢。 座右の銘は「青雲の志」。趣味はゴルフ、カクテル作り。1dayトーナメントは第17回Tefucupで優勝している。LPSAでは彰子初段とともに企画や営業を担当する。 4 4四歩(43) *島井咲緒里(しまいさおり)初段は1980年5月15日生まれ。高知県南国市出身(森けい二九段門下)。LPSA番号13。1995年4月育成会入会、1996年4月女流2級。2003年4月女流初段に昇段。四間飛車穴熊を得意とし、切れ味鋭い終盤型。教室やインターネット指導対局、テレビ番組聞き手やエッセイ執筆で活躍する。趣味は音楽鑑賞。愛称「ペコ」。1dayトーナメント優勝5回は、中井六段の8回、石橋天河の7回に続く第3位だ。 5 4八銀(39) *対局スケジュールは11時〜開会式、11時15分〜1回戦、13時20分〜準決勝第1局、14時45分〜準決勝第2局、16時〜決勝。準決勝からは阿久津主税七段の大盤解説も開催される。会場内では随時指導対局も行われる。イベント終了後は忘年懇親会も。 6 4二飛(82) 7 6八玉(59) *対局前に中倉は「みなさん、おはようございます。抽選で一番仲のいい島井さんと。年明けに女流名人戦でも当たることになっています。力の入った将棋を見せたいです」と語った。 8 6二玉(51) *島井は「中倉さんとはこれまでも1dayトーナメントでよく当たっています。今年最後の対局なので来年につながるよういい内容で指せるように頑張りたい」と語った。 9 7八玉(68) *月1開催のLPSA1dayトーナメントは41回目。年末恒例のフランボワーズカップは4回目。過去3回の優勝者は島井初段、船戸二段、中井六段。 10 7二玉(62) *対局場は東京都文京区の「文京シビックセンター」26階スカイホール。この会場は3年連続の開催。大きな窓からは東京の街並みと気持ちよく晴れた空とが一望できる。 11 2五歩(26) *両者クリーム色を主体とした明るい装い。普段からスタイリッシュな2人だが、本日は公開対局とあってより華やかに感じられる。 12 3三角(22) *会場は1回戦の4局が同時に行われ、それを大勢のお客さんが静かに見守っている。 13 5六歩(57) 14 3二銀(31) 15 5八金(49) 16 8二玉(72) 17 5七銀(48) 18 9二香(91) *島井は十八番の四間飛車穴熊へ。広瀬章人王位がタイトル戦で連採したことで再び脚光を浴びはじめた戦型だ。 19 7七角(88) 20 9一玉(82) 21 8八玉(78) 22 4三銀(32) 23 9八香(99) *三間飛車が多い中倉だが、振り飛車党相手には居飛車穴熊を目指すことが多い。 24 5四銀(43) 25 6六銀(57) 26 6四歩(63) 27 5五歩(56) 28 6三銀(54) 29 6八金(58) 30 8二銀(71) 31 9九玉(88) 32 5二金(41) 33 8八銀(79) 34 6二金(52) 35 7九金(69) 36 9四歩(93) 37 9六歩(97) 38 5四歩(53) *島井は少考後、中央から仕掛けた。 39 7八金(68) *中倉はじっと金を寄る。自陣を引き締めて攻めを待つ姿勢だ。 40 4五歩(44) 41 2六飛(28) 42 7一金(61) 43 5六飛(26) 44 5二飛(42) 45 5四歩(55) 46 同 銀(63) 47 5五歩打 *先手から5筋を押さえた。 48 6三銀(54) 49 3六飛(56) *金銀のいない3筋を狙って揺さぶりを掛ける。 50 4二飛(52) *振り飛車らしい軽快な動き。▲3四飛には△4六歩からのさばきを見せる。 51 5七銀(66) *中倉は15分の持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みに入った。 52 4六歩(45) 53 同 歩(47) 54 3五歩(34) 55 2六飛(36) 56 1五角(33) 57 1六飛(26) 58 3三角(15) 59 2六飛(16) *4手前の局面と同じ。 60 1五角(33) 61 1六飛(26) 62 3三角(15) *島井の指し手は早い。後手番なので千日手でもOKという姿勢。カライ指し回し。 63 2四歩(25) 64 同 歩(23) 65 2六飛(16) 66 2二飛(42) *突き捨てを逆用。 67 4五歩(46) 68 2五歩(24) 69 4六飛(26) 70 2四飛(22) 71 6八銀(57) *▲6八銀は高い駒音だった。離れ駒をなくして決戦に備えた。 72 2六歩(25) 73 4四歩(45) 74 同 角(33) 75 5四歩(55) 76 5五歩打 77 1六歩(17) 78 2七歩成(26) 79 4四飛(46) *中倉は思い切って飛車を切った。取る一手だが島井は考えている。島井も15分の持ち時間を使い切り、両者30秒の秒読みに入った。 80 同 飛(24) 81 5五角(77) *気持ちよく天王山に飛び出す。 82 4九飛成(44) *成り込みも大きい。後の二枚飛車が強烈だ。△5八歩からのと金攻めも厳しい。 83 1一角成(55) 84 5七歩打 85 同 銀(68) 86 2九龍(49) *1回ゆるめて桂を補充。一直線に攻め合うなら△5八歩も考えられた。 87 8六香打 88 7二銀(63) 89 2一馬(11) 90 7四桂打 91 4三馬(21) *馬が使えて中倉の駒も働きがよい。 92 4九飛打 93 5三歩成(54) 94 4三飛成(49) 95 同 と(53) 96 5五角打 *攻防に角を配置。後手が桂をもったら△8六桂▲同歩△7九龍▲同金△8七桂まで、という筋がある。 97 4四角打 *うるさい角を消しにいく。 98 同 角(55) 99 同 と(43) 100 5五角打 101 6六桂打 102 8六桂(74) 103 同 歩(87) 104 5六歩打 105 6八銀(57) 106 4六角(55) 107 5一飛打 *攻防の飛車。△5七歩成を受けている。 108 5七歩成(56) 109 同 銀(68) 110 6一金(62) *際どく利かす。 111 5四飛成(51) *▲6一同飛成も指してみたかったが、△5七角成が怖い。 112 3七角成(46) 113 6八銀(57) 114 3六馬(37) 115 5五龍(54) 116 1九龍(29) *先手陣に龍が利いてきて堅くなった。 117 5三歩打 *待望の反撃。穴熊にはと金攻めが有効。 118 5一歩打 119 4三と(44) *あわてず数を足す。と金が金に両替できれば大きな駒得になる。 120 6五歩(64) 121 同 龍(55) 122 6二香打 123 5六龍(65) 124 6六香(62) 125 同 歩(67) *チェスクロックの秒読みが続く。 126 5四香打 *▲5二歩成を消しながらの攻め。 127 5五桂打 128 6四桂打 *好打。▲6五龍に△5五香と取れば▲同飛に△7六桂と跳べる。 129 6五龍(56) 130 5五香(54) 131 同 龍(65) 132 7六桂(64) *桂跳ねが実現。 133 5二歩成(53) *先手のと金攻めがある。 134 8八桂成(76) 135 同 金(79) 136 6九馬(36) *△7六桂の両取りでなく、馬を入って力をためた。 137 6一と(52) 138 8七桂打 *島井、と金を手抜いてスパーク。 139 同 金(78) 140 同 馬(69) 141 同 金(88) 142 7八銀打 *中倉玉に詰めろが掛かった。 143 7九桂打 *金にヒモを付けながらの受け。食いつきをほどけるか。 144 8七銀成(78) 145 同 桂(79) 146 7八金打 147 8八金打 148 6八金(78) *▲7一とは詰めろでないので、△7八金打としてくる。 149 2三角打 150 6七歩打 151 5九歩打 152 7九銀打 *島井は自陣はすべて手抜きで絡んでいく。 153 7一と(61) 154 7八金打 155 8一と(71) 156 同 銀(72) 157 7八金(88) 158 同 金(68) *先手玉は受けなし。後手玉には王手が掛からない。 *ここで中倉が小さな声で「負けました」と告げ、頭を下げた。 159 投了 まで158手で後手の勝ち