# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2011/5/1 13:00 終了日時:2011/5/1 14:19 棋戦:第42回1day・第4回武蔵の国けやきカップ準決勝 持ち時間:0時間15分 消費時間:166▲15△15 場所:ルミエール府中 手合割:平手   先手:蛸島彰子五段 後手:島井咲緒里初段 手数----指手-- *本局は第4回けやきカップ準決勝の蛸島彰子五段−島井咲緒里初段戦。持ち時間は15分、使い切ると1手30秒の秒読み。振り駒の結果、蛸島五段の先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 5六歩(57) *大盤解説は中座真七段と渡部愛TJPが担当している。 *「蛸島さんといえば、中飛車で有名。初手から中飛車宣言ですね」(中座七段) 2 3四歩(33) *島井咲緒里(しまい・さおり)初段は1980年5月15日生まれ。高知県南国市出身。 *LPSA番号 13 *小学生の頃から将棋を始め、アマ大会でたびたび地元代表となる。 *高校生でプロ入り後、しばらくは対局の度に遠征していたが20歳で上京してからは次々とリーグ入りを決め、女流名人位戦ではA級に昇級した。 *四間飛車穴熊を得意とし、切れ味鋭い終盤型。 *教室やインターネット指導対局、テレビ番組聞き手やエッセイ執筆で活躍する。 *2007年2月に発足した女流棋士ファンクラブ「MINERVA(ミネルヴァ)」担当。 *趣味は音楽鑑賞。愛称「ペコ」。 3 5八飛(28) *蛸島彰子(たこじま・あきこ)五段は1946年3月19日生まれ、東京都杉並区出身。LPSA番号 1。 *10歳の頃から将棋を始め、61年に日本将棋連盟新進棋士奨励会に入会。 *74年に女流三段として女流名人位戦に参加し、初代女流名人となる。タイトル獲得は女流名人位4期、女流王将3期。第8・9回将棋大賞女流棋士賞、第21回東京将棋記者会賞。 *趣味はガーデニング。座右の銘は「続ければ人生」。 4 3三角(22) *本棋戦のスポンサー * *■主催 日本女子プロ将棋協会  *■共催 財団法人 府中文化振興財団 *■後援 府中市 府中市教育委員会 むさし府中商工会議所 府中観光協会 府中市将棋連盟  *■特別協賛 柳河エンジニアリング *■協賛 相田化学工業 東京マツシマ *■応援企業  * 青木屋 伊勢丹府中店 大内商事 オカダジーエージェイ 京王エージェンシー 京王建設 京王電鉄 * ケンマージャパン サントリー酒類武蔵野ビール工場 サントリーフーズ 東菱産業 ナレッジデザイン * むさし府中大和会 メディス 安井ミート レストラン京王 レヨーン工業 5 6八銀(79) *二人は第1回けやきカップ決勝で対戦している。 *そのときは相向かい飛車の将棋を島井初段が制した。 *http://joshi-shogi.com/1day/0803_1day_3-1.html 6 2二飛(82) *島井初段はけやきカップで2回優勝。 *蛸島五段はけやきカップで2回準優勝している。 *相性のいい棋戦だ。 7 5七銀(68) *戦型は相振り飛車に。 8 4二銀(31) 9 4八玉(59) 10 6二玉(51) *「先手は5五歩と伸ばさないで戦うつもりでしょうか」(中座七段) 11 3八銀(39) *蛸島五段は美濃囲いへ。 12 2四歩(23) 13 3九玉(48) *ノータイムで気合よく。少し近くの駒をはじいた。 14 2五歩(24) 15 9六歩(97) *「▲7六歩を突かないつもりですね。面白い作戦です」(中座七段) 16 9四歩(93) 17 7六歩(77) 18 7二玉(62) 19 8六歩(87) *「これは相振り飛車特有の手ですね。いずれ角交換になったときに8筋から飛車を使っていけるようにしています」(中座七段) 20 6二金(61) *消費時間は蛸島5分、島井3分。 21 4六銀(57) *「渡部さんが指摘していた手ですね」(中座七段) 22 4四歩(43) 23 6六角(88) *「積極的ですねー」(中座七段) 24 4五歩(44) *「おっ、すごいですねー。早い!」(中座七段) *「取りますと?」(渡部TJP) *「△6六角から△6七角と角を打たれてしまいますね」(中座七段) *「▲5七銀だとちょっと悔しいですね。機敏な感じがします」(中座七段) * *蛸島五段はジッと盤の中央を見据えている。 *島井初段は脇息に左うでを載せて考えている。 *蛸島五段の考慮は3分を超えている。 25 5五銀(46) 26 4三銀(42) 27 7七角(66) *大盤で解説されていた手順。 28 3五歩(34) 29 2八玉(39) 30 2六歩(25) 31 同 歩(27) 32 同 飛(22) 33 2七歩打 34 2四飛(26) *あっという間に数手進んだ。 35 8五歩(86) 36 7四飛(24) *縦横無尽な飛車。 *島井初段は前傾姿勢になった。 *蛸島五段は残り5分を切った。島井初段は残り10分。 37 6六銀(55) 38 7六飛(74) 39 5五歩(56) *「次に▲6五銀としても△7五飛で大丈夫なので△7四飛の一手というわけではありません」(中座七段) 40 7四飛(76) *歩をせしめて、引き揚げようとする。 *蛸島五段はどこに代償を求めるか。残り時間がみるみる減っていく。 41 6八角(77) 42 3四飛(74) 43 5六飛(58) *▲2六飛を狙っている。 *多くの人が大盤解説に耳を傾けている。 44 2四角(33) *「▲2六飛に△2四歩ではつまらないのであらかじめ角で受けました」(中座七段) *蛸島五段はここから30秒将棋。島井初段は残り7分。 45 2六飛(56) 46 3三桂(21) *「ここですねぇ」(中座七段) 47 5八金(69) *首をかしげながら着手。 48 1四歩(13) *2六飛は△3六歩の攻めを防ぐ受けの意味があります。 49 7五銀(66) *「先手は玉が堅いので戦いに起こしたいということでしょう」(中座七段) 50 5二金(41) 51 8六飛(26) *少し迷いながら着手。 52 8二銀(71) *▲8四歩に備える。 53 8四歩(85) *「もしかしたら、次に△7四歩と突かれます?」(中座七段) *「うーん、いやですね」(渡部TJP) *「だから行くしかないんですね」(中座七段) 54 同 歩(83) 55 同 飛(86) *飛車を交換すれば▲2一飛がある。 *「これは一気に激しくなりました」 56 4四銀(43) *「すみません、激しくなりませんでした(笑)」(中座七段) 57 5四歩(55) *大盤解説によると▲8二飛成から▲2三銀の筋があったようだ。 58 8三歩打 *これでほっと一息。 59 8六飛(84) *「少しずつ先手が歩を損しているので指しにくいようです」(中座七段) 60 5四歩(53) 61 7七桂(89) *「こうやって激しくいく手はありますよ」と言いながら中座七段が▲8四歩△同歩▲同銀△8三歩▲同銀成△同銀▲同飛成△同玉▲2三銀の変化を示す。 62 1五歩(14) 63 8四歩打 *「おっおっ」(中座、渡部) 64 同 歩(83) *「▲同飛と▲同銀のどちらもあります」(中座七段) 65 同 銀(75) *「あっ、行きましたよ。あの筋かもしれません」 66 4六歩(45) 67 8三歩打 *「これは部分的に先手がだいぶ得をしました」(中座七段) 68 7一銀(82) 69 4六歩(47) *「△3六歩と突くかどうかは微妙ですね」(中座七段) * *蛸島五段は扇子を左ひざに立てて考えている。 *島井初段は前傾姿勢でじっとしている。 *島井初段もここで30秒将棋。時刻は13時38分。 70 3六歩(35) 71 同 歩(37) 72 5五銀(44) *▲2三銀や▲2六桂を消しながら攻めを参加させる。 73 7五銀(84) *秒を読まれ、慌てて銀を引いた。 74 1六歩(15) *いわゆる「島井攻め」。 75 同 歩(17) 76 1八歩打 77 同 香(19) 78 1七歩打 *△2五桂とはねる前に端を味付け。 79 同 香(18) 80 2五桂(33) *「蛸島さんは受けが強いです。棋風の出たねじり合いです」(中座七段) 81 5三歩打 82 同 金(52) 83 6五桂(77) *「スパン」と小気味いい駒音を立てて指された。 84 4三金(53) *△5二金引だと▲5三歩が金取りになるのを警戒した。 85 4七金(58) *「ここで手を戻しました。さすがの呼吸ですね」(中座七段) 86 4五歩打 *中座七段は△1五歩も有力視していた。 87 5二歩打 *30秒将棋では大いに迷う手渡し。 *島井初段の選択は。 88 1八歩打 *「ほぉー。これは落ち着いていますね」(中座七段) 89 2六歩(27) *「催促しましたね」(渡部TJP) 90 1七桂成(25) 91 同 桂(29) 92 1六香(11) *蛸島五段、自陣を見てからうなずき、そして敵陣を見た。 93 5一歩成(52) 94 同 角(24) *「歩を成り捨てて、攻めを緩和しました」(中座七段) 95 4五歩(46) 96 1四飛(34) *「1八歩が受けるマス目をふさいで働いていますね」(中座七段) 97 3五角(68) 98 1七香成(16) 99 3七玉(28) *先手は▲5二歩が楽しみだ。 *「形勢は?」(渡部TJP) *「うーん、何とも言えません(中座七段) 100 4四歩打 101 7四歩打 *激しい攻め合いに突入した。 102 同 歩(73) *蛸島五段、駒台を触り、天をあおぐ。そして…。 103 7三歩打 104 同 桂(81) 105 7四銀(75) 106 6五桂(73) *「▲7三歩は考えられますね」(中座七段) 107 7三歩打 *桂の重しがなくなったので、すぐにつぶせる感じではありません。 108 同 金(62) 109 同 銀成(74) 110 同 玉(72) 111 8二歩成(83) 112 8四香打 113 8三金打 114 6四玉(73) 115 8四金(83) *少し迷い、手を離したがしばらくしてやはり香を取った。 116 8五歩打 117 同 金(84) *金は引く手に好手あり。どんどん下がっていく。 118 6二銀(71) 119 7二と(82) *と金と銀の追いかけっこ。△5三銀は▲7六桂の1手詰。 120 3三桂打 *△4五桂を狙った手筋の攻め。 121 4六香打 122 8四歩打 *蛸島五段が右手を頭に当てた。 123 同 金(85) 124 7五銀打 125 8五飛(86) *29まで読まれて指された。少しドキッとする。 126 5六桂打 *「駒が密集していますねぇ」(中座七段) 127 6二と(72) 128 同 角(51) 129 7三歩打 130 3四金(43) *時刻は14時を過ぎている。白熱した将棋が続く。 131 4四歩(45) *29まで読まれて着手。△3五金は▲7六桂△同銀▲7五銀△5三玉▲4三歩成まで。 132 4五歩打 *「うーん、これは際どい。際どいですよ」(中座七段) 133 4三歩成(44) *意を決して成り込んだ。 134 8四銀(75) 135 同 飛(85) 136 7五玉(64) *駒が密集してすごいことになっている。 137 6二角成(35) *△2五桂▲同歩△2六金の詰み筋を消した。 138 8四玉(75) *これは△2七金からの詰み筋を狙っている。 139 7二歩成(73) *時間に追われて王手。ただし、玉を押さえる手掛かりが少ないのがつらい。 140 7五玉(84) 141 3九角打 *これが詰めろ逃れの王手になっているかどうか。 142 7六玉(75) *△2七飛から王手が続く形だ。 143 5六金(47) 144 同 銀(55) 145 6八桂打 *玉を広くしつつ、後手の駒を取るのが▲5六金の意味だった。 146 6七玉(76) *玉を攻めに使うつもり。 *▲5六桂は△4七金▲同玉△5七飛の筋がある。 147 5八銀打 148 6八玉(67) 149 6九歩打 *蛸島五段、執念を見せて頑張る。 150 7八玉(68) *蛸島五段、首を横に振る。 *島井初段の表情は落ち着いている。 151 7九歩打 *150手を超えた。時刻は14時15分。 152 同 玉(78) 153 6八銀打 154 8九玉(79) *後手玉は捕まらない。 155 8四馬(62) 156 2五桂打 *詰ましにいったようだ。だが、玉が5九までいくとかなり堅い。 157 同 歩(26) 158 2七成香(17) 159 同 玉(37) *「これは詰みそうですね」(中座七段) 160 1七飛打 *これは読み切ったようだ。 161 同 角(39) 162 同 飛成(14) 163 同 玉(27) 164 2五桂(33) *美濃囲いの金銀を触らない攻め。 165 2七玉(17) 166 1七金打 *以下▲2六玉に△1六金打までの詰み。終局時刻は14時19分。島井初段が前回に続き、決勝戦へ進出した。 167 投了 まで166手で後手の勝ち