# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/5/1 14:15 終了日時:2011/5/1 15:41 棋戦:第42回1day・第4回武蔵の国けやきカップ準決勝 持ち時間:0時間15分 消費時間:105▲15△15 場所:ルミエール府中 手合割:平手   先手:松尾香織初段 後手:中倉彰子初段 手数----指手---------消費時間-- *中倉彰子初段−松尾香織初段 * *振り駒の結果、と金が5枚出て松尾初段の先手と決まった。持ち時間は各15分、切れたら1手30秒以内。 * * *(棋譜・コメント入力=蝶結) 1 7六歩(77) ( 0:04/00:00:04) 2 3四歩(33) ( 0:08/00:00:08) 3 6六歩(67) ( 0:06/00:00:10) 4 8四歩(83) ( 0:14/00:00:22) *中倉彰子初段は1977年3月2日生まれ。東京都府中市出身。LPSA番号 11。6歳の頃将棋を始め、1991・92年に女流アマ名人戦で連続優勝。 *居飛車・振り飛車ともに穴熊を得意とする。自身のホームページ「positive-girls.net」の名が表す通り、"ポジティブ"が合言葉。座右の銘は「苦しいときは進歩しているとき」。趣味はテニス、絵画鑑賞、英会話。 5 6八銀(79) ( 0:06/00:00:16) *松尾初段は1回戦で渡部愛TJPとの矢倉で戦い、91手で勝利しここへ進出。 6 8五歩(84) ( 2:13/00:02:35) 7 7七銀(68) ( 0:10/00:00:26) *「わたしは、松尾さんが裏芸を表芸にした方がいいんじゃないかと思ってるんですが」と解説の石橋四段。 8 7二銀(71) ( 0:15/00:02:50) *「これは今日の会場の初心者講座で、駒の動かし方の次に教える戦法ですね(笑)」(石橋四段) 9 5六歩(57) ( 0:24/00:00:50) 10 8三銀(72) ( 0:15/00:03:05) 11 7九角(88) ( 0:34/00:01:24) 12 8四銀(83) ( 0:12/00:03:17) 13 5八飛(28) ( 1:09/00:02:33) 14 5四歩(53) ( 1:02/00:04:19) *中倉彰子初段は昨年のHIAファミリーカップで宏美二段とのペアでの優勝があるが、まだ単独での1day優勝は経験がない。ホームゲームという絶好の舞台で、涙の優勝劇を待ち望むファンは多いだろう。 15 7八金(69) ( 0:23/00:02:56) 16 5二金(61) ( 0:44/00:05:03) 17 9六歩(97) ( 0:17/00:03:13) 18 4二玉(51) ( 0:31/00:05:34) 19 4八玉(59) ( 0:12/00:03:25) *松尾初段は1dayでは、宇都宮とちのきカップとNIS×TefuCUPで準優勝。4年目に突入のこのトーナメントで悲願の初優勝を目指す。 20 3二玉(42) ( 0:12/00:05:46) 21 3八玉(48) ( 0:07/00:03:32) 22 4二銀(31) ( 1:47/00:07:33) 23 4六角(79) ( 2:02/00:05:34) 24 5三銀(42) ( 0:22/00:07:55) *この2人は1dayトーナメントでは昨年9月のファンクラブカップの予選で対戦し、その時は松尾初段が勝っている。とはいえこの時はオンライン対局ページを使っての対局で、実際に盤を挟むのは久しぶりとなる。新鮮な気持ちで対局をしていることだろう。 25 5五歩(56) ( 0:04/00:05:38) 26 同 歩(54) ( 0:21/00:08:16) 27 同 角(46) ( 0:04/00:05:42) *これは少し落ち着きましたね、と言ったそばから駒がぶつかっていますね。どうも解説と指し手がかみ合いません」(石橋四段) 28 4四歩(43) ( 1:20/00:09:36) 29 4六角(55) ( 0:24/00:06:06) 30 4三金(52) ( 0:21/00:09:57) 31 2八玉(38) ( 0:18/00:06:24) 32 4二金(41) ( 1:00/00:10:57) 33 6七金(78) ( 0:44/00:07:08) *イベント開始前のあいさつで松尾初段は「今日来る時、新緑のけやきが本当に綺麗でした。優勝を目指してがんばりますが、もし残念なことになった場合は、そのけやきを見て帰りたいと思います」と場内の笑いを誘っていた。晴れやかな気持ちでけやきを見られるかは、自分の残りの戦い次第だ。 34 6四歩(63) ( 2:49/00:13:46) 35 5六金(67) ( 0:21/00:07:29) * 36 6二飛(82) ( 2:28/00:16:14) *ここで中倉初段は秒読みに入った。 37 3八銀(39) ( 0:43/00:08:12) 38 9二香(91) ( 0:29/00:16:43) *指2本で、ツイっ、と軽く突き出す。「矢倉のような手ですね。後手の方が苦心している展開だと思います」(石橋四段) 39 1六歩(17) ( 1:20/00:09:32) 40 1四歩(13) ( 0:12/00:16:55) 41 6八銀(77) ( 2:40/00:12:12) *松尾初段、残り5分を切った。 * *「味のいい銀引きですね。松尾初段は味のいい手に惚れこむタイプなんです(笑)」(石橋四段) 42 7四歩(73) ( 0:31/00:17:26) 43 6七銀(68) ( 1:40/00:13:52) 44 7三銀(84) ( 0:28/00:17:54) 45 6八角(46) ( 1:07/00:14:59) 46 9四歩(93) ( 0:26/00:18:20) 47 4六歩(47) ( 0:17/00:15:16) *この手より両者秒読みに。 48 3三角(22) ( 0:28/00:18:48) 49 7七角(68) ( 0:33/00:15:49) 50 2二玉(32) ( 0:28/00:19:16) *中倉彰子初段は宏美二段と同じく和服に袴姿が実に凛々しい。髪もややブラウンががって、本日会場で配布のパンフレットにある通り、ママドル棋士の代表選手らしい若々しさ。 51 4五歩(46) ( 0:32/00:16:21) *松尾初段はモスグリーンの薄手のニットに薄茶のスカート。胸元にあしらわれたビーズが目にもまぶしい。 52 3二金(42) ( 0:31/00:19:47) *強い手つきで金を寄る中倉初段。 53 4四歩(45) ( 0:34/00:16:55) 54 同 銀(53) ( 0:28/00:20:15) 55 4五歩打 ( 0:30/00:17:25) 56 5三銀(44) ( 0:23/00:20:38) *ゴールデンウィークの日曜日。府中市はやや曇りがちだが温かく新緑が目に眩しい季節。もうすぐこどもの日がくれば、鯉のぼりが大空高くはためくだろう。 57 6五歩(66) ( 0:30/00:17:55) 58 同 歩(64) ( 0:25/00:21:03) 59 6三歩打 ( 0:28/00:18:23) *鯉といえば、広島県下蒲刈島(呉市)出身の松尾初段は、他の広島出身者の例にもれず熱狂的な広島カープファンとのこと。現在ヤクルトとともに首位を並走し絶好調だ。松尾初段も昇り鯉の勢いでどんどん行く。 60 8二飛(62) ( 0:33/00:21:36) 61 3三角成(77) ( 0:35/00:18:58) 62 同 桂(21) ( 0:27/00:22:03) 63 7七桂(89) ( 0:28/00:19:26) 64 6四銀(73) ( 0:29/00:22:32) 65 6五金(56) ( 0:32/00:19:58) 66 同 銀(64) ( 0:29/00:23:01) 67 同 桂(77) ( 0:26/00:20:24) 68 5七歩打 ( 0:28/00:23:29) 69 4八飛(58) ( 0:33/00:20:57) 70 6四角打 ( 0:25/00:23:54) 71 9一角打 ( 0:35/00:21:32) *「何ともマニアックな場所に打ち込みましたね。めったにこの場所は空いてないので珍しい」(石橋四段) 72 4七歩打 ( 0:34/00:24:28) *この2人はともに既婚者、しかも男性棋士を伴侶に持つという共通点がある。二人には、「結婚前と結婚後で妻となったことで将棋の棋風が変わったか」「ご主人さまが強い男性棋士となったことは、自分の将棋に大きな影響があったのか」「ご主人のどんなところを一番好きになって結婚されたのか」の3つを聞いてみたいと、本人が自分の将棋のことで頭がいっぱいで見ていないここでコッソリ書いておく。 73 同 飛(48) ( 0:30/00:22:02) 74 4六金打 ( 0:30/00:24:58) 75 4八飛(47) ( 0:33/00:22:35) 76 4五桂(33) ( 0:29/00:25:27) *そうこうしているうちに局面は激しいことになっている。 77 8二角成(91) ( 0:36/00:23:11) 78 同 角(64) ( 0:30/00:25:57) 79 7二飛打 ( 0:28/00:23:39) 80 5五角打 ( 0:33/00:26:30) 81 1八玉(28) ( 0:25/00:24:04) 82 4二銀(53) ( 0:31/00:27:01) 83 4四歩打 ( 0:33/00:24:37) 84 同 金(43) ( 0:31/00:27:32) 85 5三銀打 ( 0:29/00:25:06) *盤側から見ていると、気合いをこめて駒を激しい打ち付ける動の中倉初段vsおっとりとした手つきで表情をほとんど変えない静の松尾初段、という図式が見て取れる。が、松尾初段も実は鋭い手を飛ばし虎視眈々と狙っている。人妻の心はどうにも読みにくい。 86 3三銀(42) ( 0:36/00:28:08) 87 4四銀成(53) ( 0:36/00:25:42) 88 3七金(46) ( 0:35/00:28:43) *「激しく行きましたねえ。これはなんらかの決着はついているはずです」(石橋四段) 89 同 桂(29) ( 0:42/00:26:24) 90 4四角(55) ( 0:30/00:29:13) 91 4五飛(48) ( 0:36/00:27:00) 92 4二歩打 ( 0:34/00:29:47) 93 8二飛成(72) ( 0:27/00:27:27) *「△4二歩は…こう拾ってごちそうさま、ですよね」(石橋四段) 94 1五歩(14) ( 0:33/00:30:20) 95 8一龍(82) ( 0:26/00:27:53) 96 3一銀打 ( 0:35/00:30:55) *「(後手をお店に例えると)本日のネタが切れてきた印象でしょうか」(石橋四段) 97 2五桂打 ( 0:24/00:28:17) 98 2四歩(23) ( 0:28/00:31:23) 99 3三桂成(25) ( 0:32/00:28:49) 100 同 金(32) ( 0:11/00:31:34) 101 1四桂打 ( 0:27/00:29:16) 102 同 香(11) ( 0:30/00:32:04) *序盤は激しいぶつかり合いで一気の決着も予想されたが、100手を超えたのはこのふたりの性格と棋風のなせるわざ。 103 1一銀打 ( 0:34/00:29:50) *やや首をかしげながら銀をそっと置く。 104 1三玉(22) ( 0:29/00:32:33) 105 3一龍(81) ( 0:20/00:30:10) *ここで中倉初段が「負けました」と静かに告げた。終局時刻は15時41分。後手玉に詰みはないが、△2六桂の王手も戦力不足で続かず、投了もやむをえない。勝った松尾初段は決勝戦で島井咲緒里初段と対戦する。 106 投了 ( 0:23/00:32:56) まで105手で先手の勝ち