# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2011/5/1 16:05 終了日時:2011/5/1 16:50 棋戦:第42回1day・第4回武蔵の国けやきカップ決勝 持ち時間:0時間15分 消費時間:93▲15△15 場所:ルミエール府中 手合割:平手   先手:松尾香織初段 後手:島井咲緒里初段 手数----指手-- *本局は第4回けやきカップ決勝戦。島井咲緒里初段−松尾香織初段。持ち時間は15分、使い切ると1手30秒の秒読み。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 7六歩(77) *松尾香織(まつお・かおり)初段は1974年7月30日生まれ。広島県下蒲刈島(呉市)出身。LPSA番号16。埼玉大学将棋部時代に主将をつとめ、1994年春季関東学生女流戦優勝。愛用はゴキゲン中飛車。マンデーレッスン講師レギュラー講師。中盤での軽いさばきを得意としている。テレビ番組棋譜読み上げ、聞き手多数。趣味は絵画、華道、登山。夫は松尾歩七段。 *松尾初段は1dayでは、宇都宮とちのきカップとNIS×TefuCUPで準優勝。 *初優勝を目指す。 2 3四歩(33) *島井咲緒里(しまい・さおり)初段は1980年5月15日生まれ。高知県南国市出身。 *LPSA番号 13 *小学生の頃から将棋を始め、アマ大会でたびたび地元代表となる。 *高校生でプロ入り後、しばらくは対局の度に遠征していたが20歳で上京してからは次々とリーグ入りを決め、女流名人位戦ではA級に昇級した。 *四間飛車穴熊を得意とし、切れ味鋭い終盤型。 *教室やインターネット指導対局、テレビ番組聞き手やエッセイ執筆で活躍する。 *2007年2月に発足した女流棋士ファンクラブ「MINERVA(ミネルヴァ)」担当。 *趣味は音楽鑑賞。愛称「ペコ」。 3 6六歩(67) *本棋戦のスポンサー * *■主催 日本女子プロ将棋協会  *■共催 財団法人 府中文化振興財団 *■後援 府中市 府中市教育委員会 むさし府中商工会議所 府中観光協会 府中市将棋連盟  *■特別協賛 柳河エンジニアリング *■協賛 相田化学工業 東京マツシマ *■応援企業  * 青木屋 伊勢丹府中店 大内商事 オカダジーエージェイ 京王エージェンシー 京王建設 京王電鉄 * ケンマージャパン サントリー酒類武蔵野ビール工場 サントリーフーズ 東菱産業 ナレッジデザイン * むさし府中大和会 メディス 安井ミート レストラン京王 レヨーン工業 4 3五歩(34) *大盤解説は堀口弘治七段と中倉宏美二段の師弟コンビ。 5 7八銀(79) *松尾初段は今年に入って、第3期天河戦で挑戦者決定戦に勝ち上がる活躍。 *勢いを持続しての決勝進出だ。 6 3二飛(82) *島井初段は過去2回けやきカップで優勝しており、本命が勝ち上がってきた印象だ。 *1dayは通算で5回優勝。 7 6七銀(78) *1dayの決勝で島井−松尾戦は初めて。 8 4二銀(31) *決勝戦前のコメント *島井「松尾さんとやるといつも受けられてしまうので、無理な攻めをように気を付けます。最後もいい将棋になるように頑張ります」 9 7七角(88) *決勝戦前のコメント *松尾「先ほどは府中のアイドルのアッコさんに勝ったので客席を見るのが怖かったですが、決勝まで行ったからにはアッコさんの分も頑張りたい」 10 6二玉(51) *今回はどの対局も熱戦で、15時30分開始予定の決勝戦は16時過ぎに開始された。 11 8六歩(87) 12 5四歩(53) 13 8八飛(28) *向かい飛車対三間飛車の相振り飛車に。 14 5三銀(42) 15 4八玉(59) 16 7二銀(71) 17 3八銀(39) 18 7一玉(62) 19 5八金(69) 20 5二金(41) 21 8五歩(86) 22 1四歩(13) 23 3九玉(48) 24 1五歩(14) 25 9六歩(97) 26 2四歩(23) 27 9五歩(96) 28 2五歩(24) *両者位を取り合う。 *▲7五歩と伸ばせば面白い形になる。 29 4六歩(47) *「▲2八玉と入ると、上部からの攻めがかえって厳しくなる恐れがあります」(堀口七段) 30 3六歩(35) 31 同 歩(37) 32 同 飛(32) 33 8四歩(85) *「あっ、そうか。なるほど」(堀口七段) 34 同 歩(83) *「ここでうまい手がありますよ」(堀口七段) 35 同 飛(88) *堀口七段は▲8五歩△同歩▲同飛(▲8三歩と▲2五飛狙い)を指摘していた。 36 8三歩打 37 8五飛(84) 38 5五歩(54) *▲2五飛を受けるが。 39 8四歩打 *「あら、同じ狙いができましたが、大丈夫かな」(堀口七段) 40 同 歩(83) 41 同 飛(85) *「ポイントを取りましたね」(堀口七段) 42 8三歩打 43 2四飛(84) *飛車の大転換が決まった。松尾初段、見事な攻めで一本取った。 *一人時間差攻撃は珍しい筋だ。 44 3二飛(36) 45 3三歩打 *手筋一発。△同角は▲2一飛成。△同桂は▲3四歩が痛打。 46 4二飛(32) *飛車の働きが大きく、先手優勢だ。 47 2三飛成(24) 48 3一歩打 *辛抱。簡単には土俵を割らない。 49 5六歩(57) *飛車をさばいたが、ほかの角銀桂は立ち遅れている。ぐっと歩を伸ばして6七銀の活用をはかる。 *▲8六角〜▲7七桂もあったと堀口七段。 50 4四歩(43) 51 5五歩(56) *「いいときは自然な指し手を続けるのがいいですよ」(堀口七段) 52 4五歩(44) *「暴れていこうということですか」(中倉二段) *「そうですね。▲同歩なら△3三角から△5五角ということでしょう。悪い方は開き直れるんですね」 53 同 歩(46) 54 4三金(52) 55 8六角(77) *大駒を働かせる。 *△3三金は指させませんよ、という意味。 * *ただし、ここは▲3二歩成があったようだ。 56 5二金(61) *玉から離れるが、5三銀を支えた。 *苦しい状況ではなりふり構っていられない。 57 7七桂(89) *▲6五桂のさばきを狙っている。 *「全軍躍動ですね。見た目以上に差があります。1dayクイーンとはいえ、これを挽回するのは相当に大変です」(堀口七段) *「相振り飛車は怖いですね。何ということのない序盤だったと思ったのに」(中倉二段) 58 8二玉(71) *「苦しいときは自爆するのではなく、相手任せの方がいいんですね。先手は▲5六銀が自然な手で、相手のさばきを押さえています。松尾さんは安定した指し口ですね」(堀口七段) *残り時間は松尾4分、島井6分。 59 9四歩(95) *玉が端に近づいたので、中央ではなく端を攻める。 60 同 歩(93) 61 9三歩打 *「指されてみると厳しいですね。9九香も使ってしまおうという読みですね。先手はまったく遊び駒がありません」(堀口七段) 62 3三金(43) *竜を追い払う。ただし、▲5四歩△6四銀▲6五歩が生じて痛しかゆし。 63 2五龍(23) *慌てない慌てない。 *島井初段は何か主張できる場所を作りたいが。 64 3二飛(42) *▲5四歩の筋を避け、△3四金を狙う。ただし、△3七歩などと攻められないのはつらいところ。 65 9四香(99) *▲6五桂△6四銀▲5四歩という手段もちらついて、いろいろ目移りしてしまう。 *最初の狙い通りに端を攻めた。 *「後手が苦しいですが、先ほどよりは駒がほぐれてきました」 66 5六歩打 *島井初段はここから30秒将棋。 *松尾初段は残り1分程度。 67 5四歩(55) 68 同 銀(53) 69 5六銀(67) *「形勢が良いときは普通の手がいいんですね」(堀口七段) 70 4三金(33) *△6六角を狙っていて油断ならない。 71 3三歩打 *大盤では▲5五歩△同銀▲2二竜といった手段が示されていた。 72 同 桂(21) *こうなると、▲5四歩△同銀が後手の銀のさばきを助けてしまっている。 73 2三龍(25) *「あっ、ゴメン」と堀口七段。うっかり3筋に後手の歩を打ってしまった。 74 4五桂(33) 75 5五歩打 *「冷静です」(堀口七段) 76 1三角(22) *「勝負手ですね」(堀口七段) *「迷いますね」(中倉二段) 77 5四歩(55) 78 5七桂成(45) *なんやかんやと手を作ってきた。 79 5三歩成(54) *9筋の貯金があるので、△同金寄▲同竜△同金▲同角成となれば受けが難しくなる。 80 4八歩打 *「さすがにいいところに手が行きますね」(堀口七段) 81 同 金(58) 82 同 成桂(57) *▲同金に△5七金が示されている。先手も嫌な格好になってきた。 83 同 金(49) 84 5七金打 *「後手は受けていてもしょうがありません」(堀口七段) 85 5二と(53) *▲9二金以下の詰めろ。 86 同 飛(32) 87 4三龍(23) *駒得しつつ、▲9二金以下の王手を狙っている。 88 4八金(57) 89 同 玉(39) *△5六飛なら後手玉が詰む。 *松尾初段、1day初優勝が目前だ。 90 4七歩打 *島井初段、紛れを求めて王手。 91 同 銀(38) 92 4六歩打 93 9二金打 *この手を見て、島井初段がすぐに投了。松尾初段が1day初優勝を決めた。 *▲9二金以下は△同香▲同歩成△7一玉▲8二銀△6一玉▲5二竜△同玉▲4二飛△6一玉▲6二金までの詰み。終局時刻は16時50分。消費時間はともに15分。 * *島井初段は▲8四歩△同歩▲8五歩の筋に気付いたが、松尾初段がそれを逃した。それに喜んで△5五歩と突いて、かえってまずいことになったと反省した。 *38手目△5五歩では△5五角とする方が良かったようだ。 94 投了 まで93手で先手の勝ち