# --- Kifu for Windows V6.44 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/12/18 10:00 終了日時:2011/12/18 10:38 棋戦:2011年女子アマ王位戦全国大会1回戦 持ち時間:0時間20分 消費時間:87▲15△20 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:浅野法子さん 後手:田村真理子さん 手数----指手-- *本局は第4回女子アマ王位戦優勝者決定戦の1回戦浅野法子さん(名古屋大会優勝)−田村真理子さん(東北大会優勝)戦。対戦カードは対局前抽選により決められた。持ち時間は各20分、秒読みは30秒。 *振り駒の結果、歩が3枚出て浅野さんの先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) *※は感想戦の内容。 1 7六歩(77) *本棋戦は主催が日本女子プロ将棋協会。 *協賛は株式会社NTTル・パルク *http://www.le-perc.co.jp/ *株式会社吉野家 *http://www.yoshinoya.com/ 2 3二飛(82) *プロでも時おり見られる2手目△3二飛戦法が飛び出した。 *浅野さんが田村さんの表情をチラッと見た。 3 6六歩(67) *浅野さんの大会成績は女流アマ名人戦3位など。昨年のマイナビ女子オープン戦ではチャレンジマッチを勝ち抜いた実績も。 4 6二玉(51) *田村さんは京急レディース名人将棋大会を2連覇などの実績がある。 5 6八飛(28) *浅野さんの意気込みコメント「各地区の代表は強い方ばかりなので、プレッシャーがありますが、勝ち越しを目標にして頑張ります」 6 3四歩(33) *田村さんの意気込みコメント「東北代表として恥ずかしくない棋譜を残したいと思います」 7 3八銀(39) 8 3五歩(34) *結局普通の相振り飛車に。田村さんは石田流、浅野さんは四間飛車を得意にしている。 9 4八玉(59) 10 7二銀(71) *双方美濃囲いを目指す。 11 9六歩(97) 12 9四歩(93) 13 5八金(69) 14 7一玉(62) 15 1六歩(17) 16 1四歩(13) *両方の端を突き合う。玉が広くなっているのか、端攻めが生じているのか。今後の展開次第で損得が現れてくるだろう。 17 3九玉(48) 18 3六歩(35) 19 同 歩(37) 20 同 飛(32) 21 3七歩打 22 3四飛(36) *美濃囲いは低い陣形なので浮き飛車に構える。直前の手が▲3七銀からの矢倉模様なら△3二飛から左銀を繰り出す指し方が有力だ。 23 7七角(88) *対局開始から3分でここまで進んだ。持ち時間が20分なので両者早指しだ。 24 2四歩(23) 25 7八銀(79) 26 2五歩(24) 27 7五歩(76) 28 2四飛(34) *これで2筋も歩交換できる形になった。 29 6七銀(78) 30 3二銀(31) 31 5六銀(67) 32 2三銀(32) 33 6五歩(66) *ここで田村さんが時間を使っている。 34 3三桂(21) *5分ほど考えて角交換を避けた。△7七角成▲同桂△3四銀(▲2二角の防ぎ)は▲7四歩△同歩▲4六角の筋を狙われるのが嫌みだったか。 35 8六歩(87) 36 3四銀(23) 37 6四歩(65) *2四飛の横利きが止まった瞬間をとらえて歩交換に出る。 38 5二金(41) *強気な受け。消費時間は浅野さん2分、田村さん8分。 39 6三歩成(64) *浅野さんは早指しタイプのようで、ここまであまり時間を使わずに指している。 40 同 金(52) 41 同 飛成(68) *強手! *▲6四歩と6筋を押さえる手も考えられた。本譜は勢いのある指し方だ。 42 同 銀(72) 43 3二金打 *これが浅野さんの狙い筋。▲2二金△同飛▲3三角成と進めば成功だし、△1三角と逃げても▲3三角成がある。 *田村さんは紙コップの飲み物を口に運ぶ。 44 6六歩打 *田村さんは軽手で対応。▲同角なら△6九飛が両取りになる。 45 2二金(32) 46 同 飛(24) 47 6六角(77) *飛角交換で、駒の損得はほとんどない。しかし、後手陣は駒がバラバラになっている。田村さんはうまくまとめられるかどうか。 48 3二金打 *△6九飛を楽しみに丁寧に受ける。同じようでも△4二金は▲3一角があった。 *※中井六段が指摘した△4四歩が手筋の受けだった。▲同角なら△4三金と打つ。本譜と比べて2二飛の横利きが通っているのが大きい。 49 7四歩(75) *筋良い突き捨て。△同歩なら▲5五角△6四歩▲6五歩と攻めが続く。 50 7二金(61) *38手目△5二金左に続いてぶつかった歩を取らずに受けた。 51 7三歩成(74) 52 同 桂(81) *早指しだった浅野さんがここで手を止めた。 53 7四歩打 *桂頭は弱点になりやすいが、▲6四歩△同銀▲7四歩と銀と桂を攻める指し方もあった。 54 同 銀(63) *3筋と7筋で、後手の金銀桂が同じ並びをしている。珍しい形。 55 4一角打 *▲7四歩からの継続手。浅野さんは勢い重視のタイプのようだ。 *田村さんは受けに回る展開。残り時間は浅野さん13分、田村さん5分。 56 6九飛打 *攻め合いを選択。局面が激しくなり、両者前傾姿勢になって考えている。 57 6七歩打 58 6三歩打 59 7五歩打 *7四銀の退路がなくなったのをとがめた。 *この局面で対局開始から25分経過。隣の堀−畑中戦はようやく中盤戦に入った。 60 6五銀(74) 61 同 銀(56) 62 同 桂(73) *浅野さんは5六銀がさばけたのは大きい。 *田村さんは△2六歩▲同歩△2七歩▲同銀△2八歩を楽しみにしたい。 63 7四歩(75) *ジワッとしているが、次の▲7三銀が厳しく効果的な一着だ。 *田村さんは左手を腰に当て、体を前後に揺らして考える。考慮中に残り2分を切った。 64 6二銀打 *2分以上考えて玉頭を補強した。 65 7三銀打 *これでもゴリゴリいく。 66 2六歩(25) *※△7三同銀と受けに回る方が良かったようだ。 67 同 歩(27) 68 2七歩打 *美濃崩しの手筋。▲同銀なら△2八歩が利く。 *ただし、自玉も怖い形でリスクは高い。 *浅野さんはまだ10分残している。攻めるか受けるかの方針を決めて先を読みたい。田村さんは残り十数秒。 69 5五角(66) *▲7二銀成からの詰み筋がある。 *田村さんはここで持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みに入った。 70 4二金(32) *秒に追われて仕方なくという感じで指された。 71 7二銀成(73) 72 同 玉(71) *4一角が詰んでいる局面だが、7三から後手陣を破ることができる。いまが先手のチャンスといえる。 *浅野さんは後手玉付近を見詰めて寄せを探す。 73 7三金打 74 7一玉(72) 75 6二金(73) 76 8一玉(71) *△同玉は▲7三角成が好手で、以下△7一玉▲7二銀まで。 77 6三角成(41) *※▲7二金△同玉▲7三角成△8一玉▲7二銀という筋で詰みがあったようだ。 78 9二玉(81) *ここ数手、田村さんはノータイムで指している。他の応手も難しいところ。 79 7二金(62) 80 9三玉(92) *必死に頑張る。 81 7三馬(63) *しかし、浅野さんは丁寧に寄せており、後手玉の受けが難しい。 82 2八歩成(27) *△2八銀は▲4八玉で詰まない。 83 同 玉(39) 84 2六飛(22) 85 2七歩打 86 8六飛(26) *飛車を受けに利かすが。 87 8四銀打 *退路封鎖の捨て駒が最後の決め手。ここで田村さんの投了となった。以下△同歩でも△同飛でも▲8二馬までの詰み。終局時刻は10時38分。消費時間は浅野さん15分、田村さん20分(チェスクロック使用)。浅野さんが勢いある将棋で攻め倒した印象の将棋だった。 88 投了 まで87手で先手の勝ち