# --- Kifu for Windows V6.44 棋譜ファイル --- 開始日時:2012/02/19 16:00 終了日時:2012/02/19 17:22 棋戦:第48回1dayトーナメント・TefuCup決勝 持ち時間:0時間30分 消費時間:137▲30△30 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:渡部愛TJP 後手:島井咲緒里二段 手数----指手-- *本局は第48回1dayトーナメントTefuカップ決勝の島井咲緒里二段−渡部TJP戦。持ち時間は各30分。使い切ると1手30秒未満の秒読み。 *振り駒の結果、と金が3枚出て渡部TJPの先手に決まった。 *両者、大橋流で駒を並べていく。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 7六歩(77) *今回の1dayトーナメントは協賛企業である有限会社テラスデザイン研究所が開発した棋譜再現ソフト「Tefu *(手譜)」を使用して中継している。 *☆手譜の仕様については、テラスデザインのサイトをご覧ください。 *http://www.terrasdesign.com/ 2 3四歩(33) *島井咲緒里(しまいさおり)二段は1980年5月15日生まれ。高知県南国市出身。 *LPSA番号は13。小学生の頃から将棋を始め、アマ大会でたびたび地元代表となる。高校生でプロ入り後 *、しばらくは対局の度に遠征していたが20歳で上京してからは次々とリーグ入りを決め、女流名人位戦では *A級に昇級した。四間飛車穴熊を得意とし、切れ味鋭い終盤型。 *今年1月に二段昇段を果たした。 3 2六歩(27) *渡部愛(わたなべ・まな)ツアー女子プロは1993年6月26日生まれ。北海道帯広市出身。 *血液型はB型。目標は女流タイトル獲得。 *1dayトーナメントでは第27回シュヴァリエカップ、第41回・第46回フランボワーズカップで優勝している。 4 4四歩(43) *1dayでトーナメントで島井二段は6回、渡部TJPは3回優勝している。 5 4八銀(39) 6 4二飛(82) *四間飛車へ。 7 6八玉(59) 8 6二玉(51) 9 7八玉(68) 10 7二玉(62) 11 5六歩(57) 12 3二銀(31) 13 5八金(49) *居飛車はまず舟囲いに組むのが基本。 14 8二玉(72) *島井二段は得意の四間飛車穴熊を目指す。 15 2五歩(26) 16 3三角(22) 17 5七銀(48) 18 9二香(91) *島井二段は得意の四間飛車穴熊を採用。 19 7七角(88) *持久戦を目指す角上がり。 20 4三銀(32) 21 8八玉(78) 22 9一玉(82) 23 7八銀(79) *対局開始3分でここまで進んだ。 *銀冠対四間飛車穴熊の戦いだ。両者得意な形。 24 8二銀(71) 25 8六歩(87) 26 5二金(41) 27 8七銀(78) 28 6四歩(63) 29 7八金(69) 30 6三金(52) 31 9六歩(97) 32 7一金(61) 33 3六歩(37) *このあたりの間合いの取り方が難しい。 34 6五歩(64) *位を取る。他に△7四歩も考えられた。 35 6六歩(67) *位に反発。ぼやっとしていると、△6四金から△7四歩〜△7二飛〜△7五歩と攻められてしまうかもしれない。 36 6四金(63) *歩を手持ちにしたり、駒を使いやすい位置に配置するのが△6五歩の狙い。 37 6七金(58) 38 6六歩(65) 39 同 銀(57) 40 6五歩打 *37手目▲6七金右で▲6五歩△同金▲6七金右としていれば、この局面にはならなかった。ただし、これで後手が有利というわけではない。実戦ならではの駆け引き。 *意外だったか、渡部TJPは2分以上考えている。 41 5五銀(66) *中央へ。▲7五銀とこちらへ出る指し方も考えられるところだった。以下△同金▲同歩△6二飛▲7六金打などの進展。 42 同 金(64) *消費時間は渡部TJP8分、島井二段は4分。 43 同 歩(56) *5五で金銀交換したので、△5四銀と上がれないし、△4五歩としても角が働かない。これが渡部TJPの主張だろう。 *ここで後手は放っておくと▲6四歩や▲6四金で厚くされてしまう。 44 6二飛(42) *位のある場所へ転換。渡部TJPはハンドタオルを口元に当てて考えている。 *6筋が焦点。△6六銀と露骨に打ち込まれるのも嫌らしいところなので、▲5六金打と厚く構える手も考えてみたい。次に▲6六歩△同歩▲同金上として位を取り返す。 45 5六金(67) *6分ほど考えて指されたのは▲5六金。位から避けて軽く指すつもりだ。 *※▲5六金打は△5四歩▲6六歩△5五歩▲同金△6六歩▲同金△4五歩の展開が検討された。 46 6六銀打 *消費時間は渡部13分、島井6分。 *さほど時間を使わずに打った。歩の上に打つだけにやりにくいが次の攻めは考えてあるのだろう。 47 5九角(77) 48 4五歩(44) 49 3七角(59) *5五を支えるが、いまの瞬間は8八玉が角のラインに入っており味が悪い。早く▲9八玉としたい。 50 4四銀(43) *▲4三金は△5五銀上でさばける。 51 2四歩(25) *勢い重視。△2四同歩なら利かし得とみているが△5五銀上も怖いところ。 52 同 歩(23) 53 9八玉(88) *前々から指したかった味のいい手。 *△5五銀上には▲4五金とかわすのだろうか。以下△5六銀▲3四金△6七銀左成▲8八金と進むと、後手の駒がつんのめっている。 *後手は6二飛が働くように6五歩を伸ばせる展開にしたいところ。 54 5四歩(53) *16時30分過ぎ、残り時間は渡部11分、島井16分。 *5分ほどの熟考でグッと歩を突き上げた。迫力ある攻めだ。渡部TJPはうまく立ち回りたい。 *※△5五銀上は▲同金△同銀となるのが不満のようだ。 55 同 歩(55) *2分ほど使って堂々と生じる。 56 5五歩打 *渡部TJPは落ち着いた様子で盤面を見詰めている。 57 6六金(56) *▲4五金△同銀▲5三歩成も考えられるところだが、銀を取る方が自然だ。 58 同 歩(65) *先手は▲5三銀や▲2六角から▲5三歩成が実現すればうまい。 59 6八歩打 *島井二段は3三角と4四銀が重たいのがネック。 *自然な攻めは△5六歩〜△5七歩成〜△6七歩成だが、▲2六角や▲5三銀が見えているのでうまくいくかどうか。 60 5六歩(55) *歩を伸ばして前傾姿勢に。 61 6四銀打 *上から。次に▲5三歩成や▲6三金のつもりだ。先手の2八飛は受け駒といっていいだろう。 *両者、視線は敵陣に向けられている。16時44分、渡部TJPは駒台の駒を整える。島井二段は残り10分になった。渡部TJPは残り6分。 62 4六歩(45) *振り飛車らしい手筋。▲同角ならいつでも△4五銀と使えるようになる。 63 6三金打 *がっちり指す方針。3七角は2六に使う予定だ。 *※単に▲4六同角は△5七歩成がある。 64 6一飛(62) *渡部TJPは残り5分を切った。 65 4六角(37) *渡部TJP、落ち着いた指し回し。 66 4五銀(44) *攻めだけでなく、△5四銀も見ている。 67 2四角(46) *2八飛を攻めに使う考え方。 68 5四銀(45) *島井二段が指すのを見て、渡部TJPがうなずいて袖をまくった。島井二段は缶コーヒーを飲む。 69 3三角成(24) 70 同 桂(21) *後手の駒もさばけた印象を受ける。 71 5二角打 72 5一飛(61) *こうなると、先手の駒が重い。 73 5八歩打 *いきなり攻めるのは難しい。受けて様子を見る。平凡だが、なかなかこうは指せないものだ。 74 5七歩成(56) *軽い成り捨て。 *渡部TJPはここから秒読みに入った。 75 同 歩(58) 76 4五角打 *気合鋭く角を放った。 77 2二飛成(28) *先手の方が攻め駒が多いものの、重たい形なのですぐに決め手があるわけではなさそうだ。後手からは△5二飛▲同竜△6九角の筋が利くかどうか。飛車を渡すと、▲3二飛からの二枚飛車が早い。 *島井二段が考慮中に17時。島井二段の残り時間は1分を切った。 78 5二飛(51) *こう指すと後戻りは利かなくなる。 79 同 龍(22) *島井二段はここから秒読み。 *後手陣は▲3二飛が詰めろ。 80 6九角打 *部分的には厳しいが、先手玉は詰みがない形。 *※△6三銀を切り札にして、△7八角成▲同銀△7九金が良かったようだ。 81 7九金(78) *28秒まで考えて金を引いた。 82 8七角成(69) *後手は△6三銀が切り札。 83 同 玉(98) 84 6三銀(54) 85 同 銀成(64) 86 6一金打 *緩急自在に。穴熊党らしい指し回しだ。ただし、攻め駒不足が心配。 87 4三龍(52) 88 6七歩成(66) *先手は玉が薄いものの、後手も攻め駒が少ない。 89 同 歩(68) 90 6六歩打 *軽い手筋。 91 同 歩(67) 92 5四銀打 *先手陣に攻めがなかった。しかし、ここで手が戻るのはつらい。 93 3三龍(43) 94 6三銀(54) 95 5六銀打 *駒の損得は飛桂と金銀の交換。しかし、後手から攻めが難しい。 96 3六角(45) *局面は渡部TJPが良さそうだ。 97 2六飛打 *渡部TJPは丁寧に受ける方針。 98 5四角(36) 99 2二飛成(26) 100 5五歩打 *必死に攻める。攻めがつながれば穴熊だ。 101 同 銀(56) 102 4五角(54) 103 5六桂打 *受けると決めたら、その方針は貫くべきだ。この後▲4二竜上△3六角▲3七歩のような順もある。 104 6七銀打 *島井二段は慌てて打って首を傾げた。 105 4三龍(33) *攻めを催促。 *4五角がいなくなれば6三銀を取れる。 106 5六角(45) 107 同 歩(57) 108 7五桂打 109 同 歩(76) 110 7六金打 *強襲だが、後手の駒台に何もない。 *継続手が難しい状況だ。 111 9七玉(87) 112 5六銀成(67) 113 4四銀(55) 114 5二銀(63) *△6四銀も考えられたが、▲6八桂が気になるところ。 115 5四龍(43) 116 6六成銀(56) 117 5三歩打 *確実な攻め。 118 4一銀(52) 119 2三角打 *着実に攻める方針。 *▲6七歩と打っておく指し方もあった。 120 5六歩打 *受けがないし、早い攻めがないので仕方ない。 121 4一角成(23) 122 5七歩成(56) 123 5二歩成(53) 124 7二金(61) 125 6四桂打 126 6七と(57) *最後の直線勝負。 127 7二桂成(64) 128 同 金(71) 129 6二と(52) *△7七とは詰めろだが、▲同桂△同成銀▲9八銀で受かっている。 130 7七と(67) 131 9八銀打 *△9四桂がまた詰めろ。 132 8六金(76) *いきなりいった。 133 同 玉(97) *▲7二とで後手玉は受けなし。最後に手があるかどうか。 134 7四桂打 *4一馬が利いているので、△7六成銀▲9七玉に△8五桂と打てなかった。 135 同 歩(75) 136 7六成銀(66) 137 9七玉(86) *ここで島井二段投了となった。攻めがなく、後手陣は受けが利かない。 *終局時刻は17時22分。消費時間はともに30分。渡部TJPが激戦を制して1dayトーナメント通算4回目の優勝を果たした。 138 投了 まで137手で先手の勝ち