# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.59 棋譜ファイル --- 対局ID:0 記録ID: 開始日時:2021/12/19 10:50 終了日時:2021/12/19 11:25 棋戦:第14回女子アマ王位戦全国大会・予選2回戦 持ち時間:0時間15分 消費時間:119▲15△15 場所:東京新聞 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 手合割:平手   先手:磯谷祐維(東京) 後手:大城千花(東京) 手数----指手---------消費時間-- *第14回女子アマ王位戦全国大会は、2021年12月19日に千代田区「日比谷中日ビル」で行われる。全国各地区予選の代表者7人と、将棋ウォーズ予選代表者1人の計8人が優勝を争う。 *持ち時間は各15分。使いきると、1手30秒の秒読み。 *本局は予選2組の2回戦。将棋ウォーズ代表の磯谷祐維さん(東京)と関東・甲信大会代表の大城千花さん(東京)の対戦。対局は10時50分開始予定。振り駒で磯谷さんの先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *磯谷祐維さんは現在のアマ女流棋界では最上位の活躍をしている。本大会は第11回、第12回で2連覇。今年9月に行われたムアツプラス杯第53期女流アマ名人戦で優勝。女流棋戦では11勝7敗で勝ち越している。 *【将棋の女流アマ名人戦 大学1年生・磯谷祐維さんが初優勝|スポーツ報知】 *https://hochi.news/articles/20210920-OHT1T51087.html 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *大城さんは第7回全国大会で3位。第5期女流王座戦一次予選に出場したことも。船戸陽子二段(現三段)に敗れた。 3 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *女子アマ王位戦は「女の子が将棋を楽しめる環境作り」Girl’s Shogi Project(GSP)の活動の一つとして行われている。 *【GSPとは】 *http://joshi-shogi.com/8207/ 4 3三角(22) ( 0:00/00:00:00) *本大会の主催・スポンサーは以下の通り。 *◆主催 公益社団法人日本女子プロ将棋協会(LPSA) *◆後援 新聞三社連合、東京新聞 *◆協賛 一般社団法人日本アマチュア将棋連盟、株式会社QTネット 5 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *スケジュールは以下の通り。 * *9:30 選手集合 *9:45 開会式 *9:50 予選1回戦 *10:50 予選2回戦 *11:50 予選3回戦 *12:50 昼休み *13:30 本戦準決勝、5位決定戦1回戦 *14:30 本戦決勝、3位決定戦、5位決定戦 *15:30 大会終了 *16:00 表彰式 *16:30 終了予定 6 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *東京新聞では、樋口薫記者による<バン記者・樋口薫の棋界見て歩き>が連載されている。樋口記者の著書「受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基」は第33回将棋ペンクラブ大賞の文芸部門大賞に選ばれた。 *中日新聞では、〈頂の先へ 月刊・藤井聡太四冠〉が連載されている。 7 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *アマチュア将棋連盟の代表理事である野山知敬さんは、あいさつで「来年のレーティング選手権の女性代表として招待する」と話した。 8 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *審判は代表理事の中倉宏美二段と田中沙紀2級。田中2級は前回の女子アマ王位戦優勝者でもある。 *田中2級以外にも、本大会優勝者や出場者が女流棋士になった例は多い。優勝者からは中澤沙耶女流初段、水町みゆ女流初段、礒谷真帆女流初段、堀彩乃女流1級、野原未蘭女流初段、田中沙紀女流2級が女流棋士になった。 9 3三角成(88) ( 0:00/00:00:00) *戦型は角換わりになった。後手のほうが8四歩型で、飛先保留できているのが珍しい。 10 同 銀(42) ( 0:00/00:00:00) 11 7八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 12 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 13 7七銀(78) ( 0:00/00:00:00) 14 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) 15 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) 16 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) 17 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) 18 7三桂(81) ( 0:00/00:00:00) 19 4七銀(48) ( 0:00/00:00:00) 20 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *△6五桂を含みにする。ここ数年で、角換わり事情もだいぶ変わってきた。 21 5八金(49) ( 0:00/00:00:00) 22 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00) 23 1六歩(17) ( 0:00/00:00:00) 24 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) 25 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) 26 6三銀(62) ( 0:00/00:00:00) 27 3七桂(29) ( 0:00/00:00:00) 28 6二金(61) ( 0:00/00:00:00) 29 2九飛(28) ( 0:00/00:00:00) 30 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00) 31 4八玉(59) ( 0:00/00:00:00) *磯谷さんは右玉に。得意戦法の一つだ。 32 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00) 33 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) 34 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) *△5四銀の腰掛け銀が一般的。工夫の駒組み。 35 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) 36 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) 37 3八玉(48) ( 0:00/00:00:00) 38 5二玉(42) ( 0:00/00:00:00) *△3一玉と左に囲うのではなく、バランスを取る形に。 39 4八金(58) ( 0:00/00:00:00) 40 4二銀(33) ( 0:00/00:00:00) *銀を繰り替えて、駒の効率をよくしていく。 41 6六銀(77) ( 0:00/00:00:00) 42 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) 43 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 44 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) 45 8七歩打 ( 0:00/00:00:00) 46 8一飛(86) ( 0:00/00:00:00) *下段飛車が好形。横利きが通ってくる。 47 7七桂(89) ( 0:00/00:00:00) 48 4三銀(42) ( 0:00/00:00:00) *対局開始から4分ほどでここまで進んだ。早い進行だ。 49 5五歩(56) ( 0:00/00:00:00) 50 同 歩(54) ( 0:00/00:00:00) 51 同 銀(66) ( 0:00/00:00:00) 52 5四歩打 ( 0:00/00:00:00) 53 6六銀(55) ( 0:00/00:00:00) *磯谷さんは5筋で歩を持つ。 54 3三桂(21) ( 0:00/00:00:00) *ただ桂を跳ねただけではなく、△1二香から△1一飛と転じる含みも。 *ここで磯谷さんは時間を使う。 55 5六角打 ( 0:00/00:00:00) *2分ほど考えて決断。▲3五歩の攻めを狙って△1二香からの地下鉄飛車を牽制している。 56 6五歩(64) ( 0:00/00:00:00) *大城さんは予想していたのか、すぐに歩を突いた。 57 同 桂(77) ( 0:00/00:00:00) 58 同 桂(73) ( 0:00/00:00:00) 59 3五歩(36) ( 0:00/00:00:00) *▲6五同銀は△5五歩、▲6五同角も△5三桂▲5六角△6五歩で△5五歩を含みにした攻めがあった。なので、磯谷さんは桂を放置して3三の桂を狙う。 60 6四銀(63) ( 0:00/00:00:00) 61 3四歩(35) ( 0:00/00:00:00) *歩を取り込んで、ラムネ菓子を食べる。 62 5五歩(54) ( 0:00/00:00:00) 63 6五角(56) ( 0:00/00:00:00) 64 同 銀(64) ( 0:00/00:00:00) 65 同 銀(66) ( 0:00/00:00:00) *角銀交換になった。後手は駒得だが、▲5三歩や▲6四桂で王手がかかるため、嫌みのある格好だ。そうした玉形差も加味すると、駒得だからといっても後手有利といえない。 *難所に大城さんは時間を使う。 66 3四銀(43) ( 0:00/00:00:00) 67 5三歩打 ( 0:00/00:00:00) 68 同 金(62) ( 0:00/00:00:00) 69 5四歩打 ( 0:00/00:00:00) 70 4三金(53) ( 0:00/00:00:00) 71 5三銀打 ( 0:00/00:00:00) *手番を生かして厳しく攻めていく。 72 同 金(43) ( 0:00/00:00:00) *△4一玉も考えられた。そこで▲2六桂か▲6二銀不成から▲5三歩成か。 73 同 歩成(54) ( 0:00/00:00:00) 74 同 玉(52) ( 0:00/00:00:00) 75 5四歩打 ( 0:00/00:00:00) 76 4二玉(53) ( 0:00/00:00:00) 77 6四銀(65) ( 0:00/00:00:00) 78 3六歩打 ( 0:00/00:00:00) *激しい寄せ合いになりそうだ。 79 5三歩成(54) ( 0:00/00:00:00) 80 3一玉(42) ( 0:00/00:00:00) 81 3六銀(47) ( 0:00/00:00:00) 82 6五角打 ( 0:00/00:00:00) *角打ちの王手。攻防に利いて、味がいい。大城さんがペースをつかみつつある。磯谷さんは踏みとどまれるか。 *消費時間は▲7分、△9分。 83 5六歩打 ( 0:00/00:00:00) *「大駒は近づけて受けよ」。 84 同 角(65) ( 0:00/00:00:00) *△3五歩も考えられたところ。手が広く、大城さんも時間を使っていた。 85 4七金打 ( 0:00/00:00:00) 86 3五歩打 ( 0:00/00:00:00) *このタイミングで。これなら先手が銀を逃がすにしても▲2七銀となる。 87 5六金(47) ( 0:00/00:00:00) 88 3六歩(35) ( 0:00/00:00:00) *先手は5六金取りでもあり、かなり忙しい。大城さんが巧みに攻めた。磯谷さんは▲5四角に期待したいところ。 89 2六桂打 ( 0:00/00:00:00) 90 3七歩成(36) ( 0:00/00:00:00) 91 同 金(48) ( 0:00/00:00:00) 92 2五銀(34) ( 0:00/00:00:00) 93 5四角打 ( 0:00/00:00:00) *これが飛車取りかつ、攻防に働く一手。 94 3五桂打 ( 0:00/00:00:00) *「終盤は駒の損得よりも速度」。飛車取りを放置した。次に△3六歩や△5六歩が厳しい。 *11時15分、残り時間は▲4分、△2分。磯谷さんはここで秒読みになった。 95 4三と(53) ( 0:00/00:00:00) *こちらも「駒の損得よりも速度」を重視。 96 同 金(32) ( 0:00/00:00:00) 97 同 角成(54) ( 0:00/00:00:00) 98 4七銀打 ( 0:00/00:00:00) 99 同 金(37) ( 0:00/00:00:00) 100 同 桂成(35) ( 0:00/00:00:00) 101 同 玉(38) ( 0:00/00:00:00) *先手玉は広いので詰みはなさそう。一方、後手玉は詰めろ。磯谷さんがうまく立ち回ったか。 102 3五桂打 ( 0:00/00:00:00) 103 5八玉(47) ( 0:00/00:00:00) 104 3二金打 ( 0:00/00:00:00) *一転して受け。ただし、△4七角と△5六歩も含みにあるので、先手は忙しい。 105 3四銀打 ( 0:00/00:00:00) *時間に追われて銀を打った。 *11時23分ごろ、大城さんも秒読みに入った。 106 同 銀(25) ( 0:00/00:00:00) 107 3二馬(43) ( 0:00/00:00:00) 108 同 玉(31) ( 0:00/00:00:00) 109 3四桂(26) ( 0:00/00:00:00) *▲4二金以下の詰めろ。大城さんに攻防手があるかどうか。 110 2五角打 ( 0:00/00:00:00) *磯谷さんは両手で頭を抱えるしぐさ。 111 同 飛(29) ( 0:00/00:00:00) *強く取った。後手玉を詰ますための持ち駒が豊富にある。 112 同 桂(33) ( 0:00/00:00:00) 113 2二金打 ( 0:00/00:00:00) 114 4三玉(32) ( 0:00/00:00:00) *△3三玉は▲4二角△3四玉▲3三金の筋で詰む。 115 3二角打 ( 0:00/00:00:00) 116 3四玉(43) ( 0:00/00:00:00) 117 2三角成(32) ( 0:00/00:00:00) 118 4三玉(34) ( 0:00/00:00:00) 119 5三金打 ( 0:00/00:00:00) *詰みまで指して、大城さんが投了した。終局時刻は11時25分。 *磯谷さんは95手目▲4三とにすぐ△4七銀を示した。以下▲同金△同桂成▲同玉△3六角が継続手で、▲同角△同銀▲5八玉(▲同玉は△2五角が厳しい)△4三金と進むと後手がよさそうだった。本譜は攻めの調子がつかず、攻守が逆転した。 *先手としては74手目△5三同玉に▲2六桂も有力だった(△4三銀は▲3四歩、△3五銀は▲3六歩と歩を3筋に使う)。 120 投了 ( 0:00/00:00:00) まで119手で先手の勝ち