# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2016/03/20 10:45 終了日時:2016/03/20 11:40 棋戦:第9回武蔵の国府中けやきカップ 持ち時間:0時間15分 消費時間:102▲15△15 場所:ルミエール府中 手合割:平手   先手:大庭美樹初段 後手:島井咲緒里二段 手数----指手-- *第9回武蔵の国府中けやきカップはLPSA女流棋士6人による1dayトーナメント。会場は東京都府中市「ルミエール府中」。本局は1回戦第2局、島井咲緒里二段対大庭美樹初段戦。 *対局開始は10時45分。持ち時間は各15分、秒読みは1手30秒。事前の振り駒で大庭の先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *大庭 美樹(おおば・みき)初段は1971年1月12日生まれ。静岡県沼津市出身。 *LPSA番号は7。8歳のとき姉である大庭美夏女流1級とともに将棋を始める。90年4月、女流2級。2005年6月、女流初段。対居飛車に雁木・右玉、対振り飛車に相振り飛車が得意戦法。 *LPSA業務執行理事として運営に携わっている。 * *大庭美樹初段 プロフィル *http://joshi-shogi.com/lpsa/prof/miki.html 2 3四歩(33) *島井 咲緒里(しまい・さおり)女流二段は1980年5月15日生まれ。高知県南国市出身。LPSA番号は13。 *96年4月、女流2級。2012年1月、女流二段。1dayトーナメントは6回優勝。 *LPSA理事として運営にも携わっている。 * *島井咲緒里二段 プロフィル *http://joshi-shogi.com/lpsa/prof/shimai.html 3 2六歩(27) *第9回武蔵の国府中けやきカップのスポンサーは以下の通り。 *■主催 公益社団法人 日本女子プロ将棋協会  *■共催 公益財団法人 府中文化振興財団 *■後援 府中市 府中市教育委員会 むさし府中商工会議所 府中観光協会 府中市将棋連盟 東京アマチュア将棋連盟 *■特別協賛 柳河精機株式会社 株式会社大内商事  *■協賛 相田化学工業株式会社 *■応援企業((株)(有)は省略させていただいております)  *   いつつ NTW Inc. 大木組 オカダジーエージェイ 片町薬局府中町薬局 京王建設 ケンマージャパン  *   左海醤油工業 東京マツシマ ナレッジデザイン ホテルサンライト府中 むさし府中大和会 レヨーン工業  *■協力 青木屋 京王グリーンサービス 京王電鉄 サントリービール武蔵野ビール工場 *  サントリーフーズ レストラン京王 4 4四歩(43) * LPSAの1dayトーナメントは今回で実に61回目、武蔵の国けやきカップとしては9回目の開催となる。 *過去のけやきカップの結果は以下の通り。左が優勝者、右が準優勝者(段位略)。 * *第1回(2008年)島井咲緒里・蛸島彰子 *http://www.joshi-shogi.com/1day/10_keyaki/ *第2回(2009年)石橋幸緒・蛸島彰子 *http://www.joshi-shogi.com/1day/22_keyaki/ *第3回(2010年)島井咲緒里・藤田麻衣子 *http://www.joshi-shogi.com/1day/34_keyaki/ *第4回(2011年)松尾香織・島井咲緒里 *http://www.joshi-shogi.com/1day/42_keyaki/ *第5回(2012年)船戸陽子・中倉宏美 *http://www.joshi-shogi.com/1day/49_keyaki/ *第6回(2013年)渡部愛・中倉宏美 *http://www.joshi-shogi.com/1day/53_keyaki/ *第7回(2014年)島井咲緒里・渡部愛 *http://www.joshi-shogi.com/1day/57_keyaki/ * *第8回(2015年)中倉彰子・中倉宏美 *※1dayトーナメントでなく、けやきフェスティバルの特選対局 *http://joshi-shogi.com/event/keyakifes_2015_0321.html 5 4八銀(39) *1dayトーナメント中継サイトで過去のすべての棋譜と写真がご覧いただけます。 *http://joshi-shogi.com/1day/ * *LPSA棋戦をiphoneの「Kifu for iPhone」でご覧になりたい方は、 * [設定]→[棋譜リストURL] * から以下のURLをコピー&ペーストしてください。 *http://www.joshi-shogi.com/kifu/lpsa_kifu_list.txt 6 4二飛(82) *けやきカップと並行して第4回けやきキッズ団体戦が行われている。団体戦は40チーム、120人が参加。大会前から元気な声が聞こえている。 7 6八玉(59) *イベント会場には、1dayトーナメント優勝者予想クイズ、コンピュータ将棋「習甦に挑戦」コーナー、懸賞詰将棋コーナー、「はじめての将棋入門コーナー」が設けられている。 8 6二玉(51) *1回戦は2局が同時に行われている。鹿野圭生初段−渡部愛初段は席上で。大盤解説は中座真七段と蛸島彰子五段。 9 7八玉(68) *本日第9回武蔵の国府中けやきカップのスケジュールは以下の通り。 *10:30 開会式 *10:30 けやきキッズ将棋団体戦 *10:45 トーナメント1回戦   *13:00 トーナメント準決勝第1局 *14:15 トーナメント準決勝第2局 *15:30 トーナメント決勝戦 *16:50 表彰式 * 10 7二玉(62) 11 5六歩(57) 12 3二銀(31) 13 5七銀(48) 14 8二玉(72) 15 7七角(88) 16 4三銀(32) 17 8八玉(78) 18 9二香(91) *四間飛車穴熊は島井の十八番。迷いなくすらすら進める。 19 9八香(99) *大庭はオールラウンダー。本局は居飛車穴熊で迎え撃つ。 20 5四銀(43) 21 6六歩(67) *△6五銀を許してはいけない。▲6六銀と受ける形もあった。 22 9一玉(82) 23 9九玉(88) 24 8二銀(71) 25 8八銀(79) 26 5二金(41) 27 2五歩(26) 28 3三角(22) 29 7九金(69) 30 6二金(52) 31 5八金(49) 32 7四歩(73) 33 6七金(58) 34 7一金(61) 35 3六歩(37) *囲いが完成したので、攻撃形の構築を目指す。▲3八飛から3筋の歩交換を見せている。 36 4五歩(44) *▲3八飛には△4四角を用意した。 37 1六歩(17) 38 1四歩(13) 39 5九角(77) 40 6四歩(63) 41 2六角(59) *角を転換。5三をにらんで△7二金寄をけん制している。 42 6五歩(64) 43 同 歩(66) 44 同 銀(54) 45 6六歩打 46 5四銀(65) 47 7八飛(28) *大庭は少考で飛車を回った。7筋の歩を切る狙い。歩を持てば攻めの幅が大きく広がる。 48 2四歩(23) *少考した島井。大庭の動きの逆を突いて2筋から仕掛けた。 49 同 歩(25) 50 2二飛(42) *開始から30分が過ぎた。 51 3七桂(29) *残り時間は大庭1分、島井2分。 52 1三桂(21) *端桂。△2四飛▲2五歩に△同桂を用意した。 53 7五歩(76) *ここで島井は15分の持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みに入った。 54 2四飛(22) 55 2七歩打 56 7五歩(74) 57 同 飛(78) 58 7四歩打 59 同 飛(75) 60 7三歩打 *1歩を犠牲にキズを消した。 61 7五飛(74) *再び中段に構え、▲5五歩や▲4五桂を見せた。 62 3五歩(34) *大庭も15分の持ち時間を使い切り、両者30秒の秒読みに入った。 63 4五桂(37) 64 4四角(33) 65 4六銀(57) 66 6五歩打 67 同 歩(66) *自然に応じて居飛車が大きな歩得になった。 68 7四歩(73) 69 同 飛(75) 70 2六飛(24) *島井、飛車角を差し違えて勝負に出る。 71 同 歩(27) 72 8五角打 *飛車金両取り。 73 7一飛成(74) *強く切り飛ばした。 74 同 銀(82) 75 7六歩打 *角筋を遮断。8五角を遊ばせる。 76 4九飛打 *飛車を打ち下ろす。4四角の利きがあるので△7九飛成がある。 77 7八金打 78 6五銀(54) 79 5五銀(46) 80 6六歩打 81 7七金(67) 82 5五角(44) *角も切って迫る。 83 同 歩(56) *すぐに△7六銀は▲同金△同角に▲7五飛が角銀両取りだ。 84 8二銀打 *鍛えの入った一手。穴熊の堅さを復活させた。 85 2一飛打 86 7六銀(65) 87 8六金(77) *秒読みの中ななめによろけた。▲7六同金は△同角が飛車に当たるところだった。 88 7七歩打 *厳しい一手。 89 6四角打 90 7八歩成(77) 91 7一飛成(21) *猛烈な攻め合い。 92 7三金(62) *駒をよこせの催促。▲同角成△同銀▲7二金で必死が掛かるが。 93 同 角成(64) 94 8九と(78) *このタイミングで王手。 95 同 金(79) *▲8九同玉は△7七桂▲同銀△7八金▲同玉△7七銀成の筋で詰みそうだ。その変化は△7三金▲同角成の交換で7一龍の利きが届かない。 96 同 飛成(49) *落ち着いた手つきで金を取る。 97 同 玉(99) 98 7八金打 99 同 玉(89) 100 6七銀成(76) 101 8九玉(78) 102 7八成銀(67) *この手を見て大庭が「負けました」と頭を下げた。以下は▲7八同玉△6七角成▲7九玉△7八金まで、角筋の銀を消去したきれいな詰みだ。消費時間はともに15分、終局時刻は11時40分。勝った島井は準決勝で中倉宏美二段と戦う。 *「△7七歩が厳しかったかな」と大庭。感想戦は中座七段を交え、寄せ合いを中心に行われた。 103 投了 まで102手で後手の勝ち