# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.43 棋譜ファイル --- 対局ID:0 記録ID: 開始日時:2019/08/18 14:00 棋戦:第13回小学生女子名人戦全国大会・5位決定戦1回戦 持ち時間:0時間15分 場所:汐留メディアタワー 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 手合割:平手   先手:石井梨奈(北海道・4年) 後手:後藤彩里(広島・6年) 手数----指手---------消費時間-- *小学生女子名人戦全国大会より、石井梨奈(北海道大会優勝)さんと後藤彩里(中国大会優勝)さんの一戦をお届けする。 * * *(担当:水珠) 1 7六歩(77) ( 0:11/00:00:11) *石井さんは札幌市立八軒西小学校の4年生。居飛車党で、好きな棋士は豊島将之名人とのこと。 2 5四歩(53) ( 0:02/00:00:02) *後藤彩里さんは広島市立中筋小学校の6年生。好きな棋士として近藤正和六段、香川愛生女流三段を挙げてくれた。 3 5六歩(57) ( 0:14/00:00:25) *△5四歩を見た石井さんはじっと考え込む。 *ややあって、▲5六歩を着手した。 4 5二飛(82) ( 0:05/00:00:07) *中飛車を宣言。 5 5八飛(28) ( 0:01/00:00:26) *相中飛車の戦型になった。 6 3四歩(33) ( 0:03/00:00:10) 7 4八玉(59) ( 0:07/00:00:33) 8 6二玉(51) ( 0:02/00:00:12) 9 3八玉(48) ( 0:02/00:00:35) 10 7二玉(62) ( 0:01/00:00:13) 11 2八玉(38) ( 0:03/00:00:38) 12 8二玉(72) ( 0:01/00:00:14) *先後同型で局面が展開していく。 13 1八香(19) ( 0:12/00:00:50) *迷ったそぶりを見せつつ▲1八香を着手。 14 7二銀(71) ( 0:21/00:00:35) *先手は穴熊囲い、後手は美濃囲いを目指すようだ。 15 1九玉(28) ( 0:01/00:00:51) 16 8八角成(22) ( 0:03/00:00:38) *チャンスと見てか、角交換から局面を動かしていく。 17 同 銀(79) ( 0:01/00:00:52) *石井さんは両手を椅子の座面につき、静かに読みを入れる。 18 5五歩(54) ( 0:40/00:01:18) *対して後藤さんは前傾姿勢で考える。 *▲8八同銀を見て1分ほど考えたのち、決断よく歩をぶつけていった。 19 同 歩(56) ( 0:06/00:00:58) *両対局者の視線は盤面全体を走っている。 20 4五角打 ( 0:04/00:01:22) *ノータイムで自信ありげな手つき。 21 5四歩(55) ( 0:10/00:01:08) *迷った素振りをみせながら着手した。 *△5四同飛なら▲同飛△同角▲2八銀で後手の角がぼやける。 *△5四同角にも▲2八銀で、これも後手の角が働きづらい展開になる。 22 4二金(41) ( 0:10/00:01:32) *金を上がって歩成を受けておく。 * *※局後の感想※ *このあたりは、両者それほど自信があったわけではないようだった。 23 3六角打 ( 0:02/00:01:10) *3分ほど使って▲3六角。5筋から一気に攻めていくのは断念した格好だ。 24 6七角成(45) ( 0:33/00:02:05) *後手は馬を作ったことが主張。先手は5筋で威張っている歩が主張だ。 25 5九飛(58) ( 0:27/00:01:37) *残り時間は石井さん9分、後藤さん12分。 26 5七歩打 ( 0:15/00:02:20) *先手の飛車の利きを止めた。 *いつからか、後藤さんは椅子の上に星座の姿勢で考えている。 * *※局後の感想※ *この手に代えて△8九馬と駒得をする展開も有力ということで両者の意見が一致した。以下は▲7九金△6七馬といった手順が一例。 27 4六歩(47) ( 1:49/00:03:26) *角筋を通しておく。△4九馬▲同飛△5八金の強襲を防いだ手ともいえる。 * *※局後の感想※ *石井さんは上記△4九馬の強襲を警戒していたとのこと。 28 3五歩(34) ( 0:52/00:03:12) 29 4五角(36) ( 0:15/00:03:41) *角をぶつけて勝負勝負と迫っていく。お互いに表情からは形勢のほどは読み取れない。 30 7六馬(67) ( 1:01/00:04:13) *※局後の感想※ *後藤さんが△4九馬の筋を見送ったことで穏やかな展開に。 *本譜の変化は両者ともにいい勝負と見ていたようだ。 31 2三角成(45) ( 0:41/00:04:22) *二度ほど手を伸ばしかけ、ようやく着手。 32 5四馬(76) ( 0:25/00:04:38) *自陣の憂いを払う。 33 5七飛(59) ( 0:13/00:04:35) *後手の動きに対応して先手も自陣に垂らされた歩を払っておく。 34 5六歩打 ( 1:13/00:05:51) 35 同 馬(23) ( 0:15/00:04:50) *味良く馬を引き付けた。一時のピンチを思うと形勢は接近しているようだ。 *残り時間は石井さん6分、後藤さん8分。 36 2七馬(54) ( 0:38/00:06:29) 37 3八金(49) ( 0:01/00:04:51) 38 2六馬(27) ( 0:36/00:07:05) 39 2二歩打 ( 1:24/00:06:15) 40 同 銀(31) ( 0:33/00:07:38) 41 2七歩打 ( 0:08/00:06:23) 42 2五馬(26) ( 0:01/00:07:39) *馬を引き、6九の金取りになっている。 43 5八金(69) ( 0:13/00:06:36) *駒割りは後手の1歩得で推移している。 44 9四歩(93) ( 0:41/00:08:20) *得になる手が難しいと見たか、端歩を突いて相手に手を渡す。上級者のテクニックといえるだろう。 45 6六馬(56) ( 0:09/00:06:45) *堂々と飛車交換を迫る。△58馬は大丈夫と見ている。 * *※局後の感想※ *やや危険な手。△5八馬▲5二飛成△同金左▲2二馬の変化は、大きな駒の損得こそないものの、玉の堅さが大きく後手有利となる変化だった。 46 5七飛成(52) ( 0:28/00:08:48) *素直に飛車交換に応じる。 47 同 金(58) ( 0:01/00:06:46) 48 3三銀(22) ( 0:02/00:08:50) *次に(△2六歩▲同歩)△3四馬を許すと後手陣が鉄壁になる。先手はそれを間に合わせないように攻めていきたいところ。 49 3一飛打 ( 0:21/00:07:07) *狭いところに飛車を打ち込んでいった。 50 1四馬(25) ( 0:01/00:08:51) *事前にあたりを避けて馬を逃げておく。 51 2一飛成(31) ( 0:02/00:07:09) 52 2八歩打 ( 0:09/00:09:00) *手裏剣の歩が飛んできた。 * *残り時間は石井さん3分、後藤さん3分。 53 同 玉(19) ( 0:17/00:07:26) *手裏剣におびき出されて、穴熊から玉がはい出してくる。 54 6九飛打 ( 0:26/00:09:26) 55 1一竜(21) ( 0:04/00:07:30) *桂香を先に取ることができた先手が、すこし局面をリードしているようだ。 56 8九飛成(69) ( 1:09/00:10:35) 57 5四桂打 ( 0:10/00:07:40) *4筋の金を狙う。金を取れば▲7九金と龍を殺すところまで視野に入れているようだ。 58 5六歩打 ( 0:56/00:11:31) *歩を叩いて勝負勝負と迫る。 59 同 金(57) ( 0:51/00:08:31) 60 7八竜(89) ( 0:21/00:11:52) *この手を考慮中に後藤さんが秒読みに突入した。 61 4二桂成(54) ( 0:31/00:09:02) *先手がじわじわと駒得を重ねている。 62 4七馬(14) ( 0:32/00:12:24) *ハッとする勝負手。 63 4八香打 ( 0:29/00:09:31) *有利を意識してか、石井さんは手堅く受けて逆転を許さない。 64 1四馬(47) ( 0:26/00:12:50) *秒読みの中、△2五馬と迷って△1四馬とした。 65 3三馬(66) ( 0:13/00:09:44) 66 4四桂打 ( 0:20/00:13:10) 67 5七金(56) ( 0:31/00:10:15) *冷静な金引き。 68 8八竜(78) ( 0:19/00:13:29) *桂を打っておいたおかげで3三馬の利きが止まり、銀を取ることができた。 69 4三馬(33) ( 0:26/00:10:41) 70 2五馬(14) ( 0:14/00:13:43) *秒読みに追われての着手。 71 同 馬(43) ( 0:13/00:10:54) *着手直後に素抜きの筋に気づいたか、ここで後藤さんの投了となった。 * *※局後の感想※ *投了図の前の局面は後手が苦しいながら、後藤さんはまだしも△3六歩と突いて勝負勝負と迫りたかったとの感想が残っている。