# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.52 棋譜ファイル --- 対局ID:0 記録ID: 開始日時:2020/09/22 10:40 終了日時:2020/09/22 11:34 棋戦:第2回卯月カップ 持ち時間:0時間15分 消費時間:118▲15△15 場所:クレオ大阪中央 計時方式:チェスクロック 秒読み:30秒 先手消費時間加算:0 後手消費時間加算:0 手合割:平手   先手:鹿野圭生女流二段 後手:室田伊緒女流二段 手数----指手---------消費時間-- *第2回卯月カップ(第74回1dayトーナメント)1回戦より、鹿野圭生女流二段と室田伊緒女流二段の一戦をお送りする。 *対局は、大阪府大阪市「クレオ大阪中央」で、9月22日(火・祝)10時40分開始。持ち時間は各15分(チェスクロック使用)で、使いきると1手30秒未満の秒読み。 *振り駒の結果、歩が3枚で、先手は鹿野に決まった。 * *(棋譜・コメント入力=夏芽) *[棋譜表示の*はコメント付きの指し手] 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *◆鹿野 圭生(かの たまお)女流二段◆ *1961年11月1日生まれ、香川県高松市出身。有吉道夫九段門下。1987年、女流3級。2011年、女流二段。LPSA番号8。 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *◆室田 伊緒(むろた いお)女流二段◆ *1989年5月24日生まれ、愛知県春日井市出身。杉本昌隆八段門下。2005年、女流2級。2014年、女流二段。女流棋士番号は35。 3 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) 4 3二飛(82) ( 0:00/00:00:00) *両者はともに振り飛車党。先に室田が三間飛車に振った。 5 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *1dayトーナメントは、日本女子プロ将棋協会が主催する1日指し切り制のトーナメント。2007年の協会創設時から続く、独自の棋戦である。 *第74回に当たる今回の卯月カップ(大庭一茂特別協賛、左海醤油工業株式会社協賛)は、5年ぶり2度目の大阪開催。前回は渡部愛女流三段が優勝した。 6 3五歩(34) ( 0:00/00:00:00) *旧暦の「卯月」の名がつく通り、今大会は本来4月の開催を予定していたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、一度延期を経て、およそ5ヵ月遅れで開幕となった。 7 6七銀(68) ( 0:00/00:00:00) *今回は計8人によるトーナメント。協会所属の女流棋士5人に加え、日本将棋連盟から3人が招待されている。 *1回戦の組み合わせは以下の通り。持ち時間は各15分(チェスクロック使用)の早指し棋戦である。 * *【1回戦前半】 10時40分開始 *鹿野圭生女流二段−室田伊緒女流二段 *渡部愛女流三段−藤井奈々女流初段 * *【1回戦後半】 12時開始 *船戸陽子女流二段−堀彩乃女流1級 *長谷川優貴女流二段−礒谷真帆女流初段 8 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *準決勝からは日本女子プロ将棋協会 のYouTubeチャンネルで、久保利明九段の解説がストリーミング配信される。 * *【LPSA日本女子プロ将棋協会 - YouTube】 *https://www.youtube.com/channel/UCQbYKHV2ejoxs96h9DxLuug 9 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) 10 3六歩(35) ( 0:00/00:00:00) *室田が、LPSAの棋戦に出場するのは今回が初めて。 11 同 歩(37) ( 0:00/00:00:00) *鹿野の1day初出場は第2回(2007年)のライブログカップで、準優勝の結果を残している。 12 同 飛(32) ( 0:00/00:00:00) *飛車先交換。 13 8八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *鹿野が8筋に飛車を運び、相振り飛車が確定した。 14 6二玉(51) ( 0:00/00:00:00) 15 8六歩(87) ( 0:00/00:00:00) 16 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) *室田は銀を立ち、後手は美濃囲いの形に組む。 17 8五歩(86) ( 0:00/00:00:00) *右手に扇子を持ちながら考えている鹿野。 *▲8五歩は次に▲8四歩△同歩▲8二歩の桂取りを狙っている。 18 7一玉(62) ( 0:00/00:00:00) 19 8四歩(85) ( 3:00/00:03:00) *ずんずん8筋の歩を進め、飛車先交換を決行する。 20 同 歩(83) ( 2:00/00:02:00) *△8四同歩までの消費時間は▲鹿野3分、△室田2分。 21 同 飛(88) ( 0:00/00:03:00) 22 8三歩打 ( 0:00/00:02:00) 23 8八飛(84) ( 0:00/00:03:00) *深く自陣まで飛車を引き揚げる。 *代えて▲8六飛と比べ、相手の目標になりにくい意味がある。 24 3三銀(42) ( 0:00/00:02:00) 25 4八玉(59) ( 0:00/00:03:00) *対局室の一部には、観覧席が設けられており、そちらは対局開始のあと、少しずつ人が増え始めている。 26 4四銀(33) ( 0:00/00:02:00) *攻め駒の銀を前進。 27 5八金(69) ( 0:00/00:03:00) 28 5二金(41) ( 0:00/00:02:00) 29 2八銀(39) ( 3:00/00:06:00) *▲2八銀と上がれば、先手は金無双や矢倉の駒組みが予想される。 30 3四飛(36) ( 1:00/00:03:00) *後手は浮き飛車で対抗。次に△3三桂と跳ねやすい位置だ。 31 3七歩打 ( 0:00/00:06:00) 32 1四歩(13) ( 0:00/00:03:00) 33 3八玉(48) ( 0:00/00:06:00) 34 1五歩(14) ( 0:00/00:03:00) 35 4八金(49) ( 0:00/00:06:00) *先手は金無双が完成。 36 4五銀(44) ( 0:00/00:03:00) *銀を直進し、自陣の角の利きを通す。 37 6五歩(66) ( 0:00/00:06:00) *開始12分、鹿野が▲6五歩と突き、角交換を要求。 38 7七角成(22) ( 0:00/00:03:00) 39 同 桂(89) ( 2:00/00:08:00) 40 4四角打 ( 3:00/00:06:00) *室田は交換した角をすぐに四段目に設置した。桂取りのほか、1筋の端攻めを視野に入れている。 *△4四角までの消費時間は▲鹿野8分、△室田6分。 41 8七飛(88) ( 0:00/00:08:00) *鹿野は角を温存し、飛車浮きで桂を守った。 42 3三桂(21) ( 0:00/00:06:00) 43 9六歩(97) ( 0:00/00:08:00) 44 2五桂(33) ( 0:00/00:06:00) *桂の連続活用。室田が積極的な動きを見せる。 45 7五歩(76) ( 0:00/00:08:00) 46 1六歩(15) ( 0:00/00:06:00) *そっと静かな手つきで端歩を突き出す。 *△1六歩を見て鹿野が「ふー」と軽く深呼吸をした。 47 同 歩(17) ( 0:00/00:08:00) 48 1七歩打 ( 0:00/00:06:00) *狙いの継続手。放っておくと△1六香〜△1八歩成が厳しい。 49 同 桂(29) ( 5:00/00:13:00) *桂で。 50 1六香(11) ( 4:00/00:10:00) *一見△1六香は▲2五桂で駒損になりそうだが、そこで△1八歩と打てば香を取り返せる。 51 2五桂(17) ( 0:00/00:13:00) 52 1八歩打 ( 0:00/00:10:00) *△1八歩の局面で、鹿野が先に持ち時間(15分)を使いきった。 53 8四歩打 ( 2:00/00:15:00) *8筋に歩を合わせて反撃。 54 同 歩(83) ( 0:00/00:10:00) 55 8三歩打 ( 0:00/00:15:00) *鹿野は、歩の手筋で美濃囲いを崩しにいく。 56 1七香成(16) ( 0:00/00:10:00) *室田は構わず香を取り、攻め合いを目指した。 57 2六桂打 ( 0:00/00:15:00) *角筋を止める桂打ち。3四の飛車取りになっている。 58 2八成香(17) ( 0:00/00:10:00) 59 同 玉(38) ( 0:00/00:15:00) 60 2六角(44) ( 4:00/00:14:00) *バサッと角を切って踏み込む。 61 同 歩(27) ( 0:00/00:15:00) 62 3六歩打 ( 0:00/00:14:00) *4五の銀を働かせにいく。 63 8二角打 ( 0:00/00:15:00) *秒読みの中、鹿野は角の王手で迫る。 64 6二玉(71) ( 0:00/00:14:00) 65 1八香(19) ( 0:00/00:15:00) *11時12分、▲1八香の局面で室田も秒読みに入った。 66 3七歩成(36) ( 1:00/00:15:00) *27秒まで読まれて△3七歩成を着手。 67 同 金(48) ( 0:00/00:15:00) 68 1九銀打 ( 0:00/00:15:00) *端から銀の王手。 *鹿野が微かな声で「そっちねえ」とつぶやく。 69 2七玉(28) ( 0:00/00:15:00) *上に逃げる。 70 3五桂打 ( 0:00/00:15:00) *続いて桂の王手。 71 1七玉(27) ( 0:00/00:15:00) *鹿野は悩まし気な表情で、端に玉を寄った。 72 1五歩打 ( 0:00/00:15:00) *上部脱出を押さえる大きな1歩。 73 3六歩打 ( 0:00/00:15:00) *桂取りに歩を打ち、相手の攻めを催促。 74 同 銀(45) ( 0:00/00:15:00) *銀捨ての勝負手。 75 同 金(37) ( 0:00/00:15:00) 76 4七桂成(35) ( 0:00/00:15:00) *△4七桂成▲同金に△3六飛と切る攻めがある。以下▲同金は△1六金までの詰みだ。 77 3五歩打 ( 0:00/00:15:00) *29秒まで読まれて▲3五歩。そして鹿野は額に手を当てた。 78 4四飛(34) ( 0:00/00:15:00) 79 4五歩打 ( 0:00/00:15:00) 80 5八成桂(47) ( 0:00/00:15:00) *△1六金までの詰めろ。 81 2七玉(17) ( 0:00/00:15:00) 82 1四飛(44) ( 0:00/00:15:00) 83 5八銀(67) ( 0:00/00:15:00) *成桂を外し、先手玉もすぐには寄らない形になった。 84 1六歩(15) ( 0:00/00:15:00) 85 同 香(18) ( 0:00/00:15:00) *いったん歩を払う。△1五歩の局面でどうするか。 86 1五歩打 ( 0:00/00:15:00) 87 3三角打 ( 0:00/00:15:00) *▲3三角は後手玉の逃げ場をなくしながら、△1六歩に▲1五香(または▲1五歩)の受けを用意している。 88 1六歩(15) ( 0:00/00:15:00) 89 1五歩打 ( 0:00/00:15:00) *香を温存し、歩で止める。 90 3二歩打 ( 0:00/00:15:00) 91 1四歩(15) ( 0:00/00:15:00) *鹿野は飛車を取って勝負に出る。 92 3三歩(32) ( 0:00/00:15:00) 93 3一飛打 ( 0:00/00:15:00) *一段目に飛車を打ち、▲7一銀以下の詰めろをかける。 94 5四歩(53) ( 0:00/00:15:00) *隣で対局していた、渡部女流三段−藤井女流初段戦が先に終わったようだ。 95 8四飛(87) ( 0:00/00:15:00) 96 1八角打 ( 0:00/00:15:00) *鋭手。△1八角に▲同玉は△2八金まで。 97 3七玉(27) ( 0:00/00:15:00) 98 2八銀(19) ( 0:00/00:15:00) *ソッポの銀を再活用。▲2八同玉は△3六角成がある。 99 4七玉(37) ( 0:00/00:15:00) 100 3六角成(18) ( 0:00/00:15:00) *△3六角成に▲同玉は△3七金▲4六玉△5五金までの詰み。 101 5六玉(47) ( 0:00/00:15:00) 102 4五馬(36) ( 0:00/00:15:00) *室田は、馬の押し売りで厳しく迫る。この△4五馬も▲同玉と取ると詰む。 103 6六玉(56) ( 0:00/00:15:00) 104 5五馬(45) ( 0:00/00:15:00) *スッと滑らせながら馬を寄り、喉元に手を当てる室田。 105 7六玉(66) ( 0:00/00:15:00) *左辺への大脱走。 *一時は1七の地点にいた玉が、一気に7筋まで移動してきた。 106 6六金打 ( 0:00/00:15:00) 107 8六玉(76) ( 0:00/00:15:00) 108 7七金(66) ( 0:00/00:15:00) 109 5六香打 ( 0:00/00:15:00) *時刻は11時30分を回った。 110 8五歩打 ( 0:00/00:15:00) 111 同 玉(86) ( 0:00/00:15:00) *鹿野は、どうにか1手しのぎ、反撃の手番を得たいところ。 112 6五馬(55) ( 0:00/00:15:00) 113 7一銀打 ( 0:00/00:15:00) *▲7一銀に△同金は▲同角成までの詰み。 114 5三玉(62) ( 0:00/00:15:00) *この上に逃げた形が広いか。6五の馬が攻防によく働いている。 115 5四香(56) ( 0:00/00:15:00) 116 同 馬(65) ( 0:00/00:15:00) 117 同 飛(84) ( 0:00/00:15:00) 118 同 玉(53) ( 0:00/00:15:00) *△5四同玉までで鹿野の投了となった。後手玉は上が広く、先手玉は△8四香▲同玉△9四金までの詰めろで、一手一手と判断したようだ。 *終局時刻は11時34分。消費時間は▲鹿野15分、△室田15分(チェスクロック使用)。 *勝った室田は準決勝に進出。準決勝で渡部愛女流三段−藤井奈々女流初段戦の勝者と対戦する。 119 投了 ( 0:00/00:15:00) まで118手で後手の勝ち