# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2020/2/14 14:15 終了日時:2020/2/14 15:17 棋戦:第75回1dayトーナメント・Minervaカップ 持ち時間:0時間15分 消費時間:133▲15△15 場所:港区男女平等参画センター 手合割:平手   先手:渡部愛三段 後手:中倉宏美二段 手数----指手-- *第75回1dayトーナメント「Minervaカップ」はLPSA女流棋士9人によるトーナメント戦。本局は準決勝第2局渡部愛三段−中倉宏美二段戦。 *東京都港区「男女平等参画センター リーブラ」。 *振り駒は歩が3枚で渡部の先手に決まった。対局開始は14時15分。持ち時間は各15分、秒読みは1手30秒。 *(棋譜・コメント入力=桜木) * *第75回1dayトーナメント「Minervaカップ」 *http://joshi-shogi.com/16136/ * *日本女子プロ将棋協会 *http://joshi-shogi.com/ 1 2六歩(27) 2 3四歩(33) 3 7六歩(77) *渡部愛(わたなべ・まな)三段は1993年6月26日生まれ、北海道帯広市出身。LPSA番号19。血液型B型。2012年7月1日付でLPSA初の新人女流棋士3級。 *2015年、第1回女子将棋YAMADAチャレンジ杯で女流公式戦で女流公式戦初優勝、2016年第2回同棋戦で連覇を達成。2018年、第29期女流王位戦で挑戦権を獲得、里見香奈女流王位を3勝1敗で降し初タイトルを獲得した。2018年度 第46回将棋大賞優秀女流棋士賞、女流名局賞、名局賞特別賞、大田区民栄誉賞。LPSA公式ファンクラブ「Minerva」担当として、イベント企画や運営に携わる。趣味はチェス、ショッピング。 *twitterアカウント @nanu_ke * *LPSA所属女流棋士 プロフィル *http://joshi-shogi.com/profile/ 4 4四歩(43) *中倉宏美(なかくら・ひろみ)二段は1979年1月26日生まれ、東京都府中市出身。LPSA番号12。血液型O型。 *LPSA番号12。95年10月、女流2級。2009年1月、女流二段。 *2014年2月のLPSA定時総会で代表理事に就任、昨年2月の定例総会から4期目を務める。中倉彰子二段は実姉。 *棋風は「クールな居飛車の戦略家」。特技は大型バイクの運転。twitterアカウント @HIromiPDG * *LPSA所属女流棋士 プロフィル *http://joshi-shogi.com/profile/ 5 4八銀(39) *渡部は予選で大庭美樹初段、堀彩乃1級に勝っての準決勝進出。 *組み合わせと棋譜は以下のページに。 * *第75回1dayトーナメント「Minervaカップ」 *https://joshi-shogi.com/16136/ 6 4二銀(31) *中倉は予選で上川香織二段に勝ち、船戸陽子三段に負け、再度上川香織二段に勝っての準決勝進出。 *第75回1dayトーナメント「Minervaカップ」 *https://joshi-shogi.com/16136/ 7 5八金(49) *Minerva(ミネルヴァ)はLPSAのファンクラブの名称。2007年のLPSA設立と同時期に発足した。 *会員にはサポートの返礼に、月1回のMinervaメールマガジン、年2回の機関誌、麹町サロンの先行予約、マンツーマン指導、会員限定イベントへの参加権などの特典が受けられる。 * *LPSA公式ファンクラブ「Minerva」入会のご案内 *http://joshi-shogi.com/8455/ 8 3二金(41) *Minerva会員限定イベントは交流将棋大会、交流団体戦の参加観戦というスタンダードなものから、お台場クルージング(2014年)、バスツアー(2016年)、ボードゲーム交流会(2017年)、ボウリング対決(2018年)、バーべキュー(2019年)、タイトル戦ライブビューイング(2019年)などにぎやかなものまで、バラエティに富んでいる。 *2020年はコロナの影響でZoomなどを使ったオンラインが中心となっている。 9 2五歩(26) *Minervaカップもファンクラブ会員限定イベントのひとつ。 *協賛することで、希望女流のビデオメッセージ、直筆色紙、直筆扇子、イベント対局観戦、さらにはLPSA女流研究会参加という特典を受けることができる。 * *第75回1dayトーナメント「Minervaカップ」 *https://joshi-shogi.com/16136/ 10 3三角(22) 11 3六歩(37) 12 8四歩(83) 13 6八銀(79) 14 8五歩(84) 15 7七銀(68) *飛車先を銀で受ける形に。 16 6二銀(71) 17 7八金(69) 18 4三銀(42) 19 5六歩(57) *渡部の矢倉に中倉の雁木という対陣に進みそうだ。 20 7四歩(73) 21 7九角(88) 22 5二金(61) 23 6九玉(59) 24 7三桂(81) 25 6八角(79) 26 9四歩(93) 27 9六歩(97) 28 6四歩(63) 29 7九玉(69) *渡部は残り10分、中倉は残り7分。 30 1四歩(13) 31 1六歩(17) *こちらの端歩もすぐに受けた。 32 6三銀(62) *後手陣はツノ銀雁木とも呼ばれる形。バランス重視の構えだ。 33 3七銀(48) *攻めの銀を上がって攻勢を見せる。 34 8一飛(82) 35 4六銀(37) *四段目に進出。▲3五歩△同歩▲同角も考えられた。 36 6二玉(51) *ここで正体を現した。中倉は右玉の作戦。先手の攻撃陣から遠ざかっている。 37 6六歩(67) *先手もじっくり陣形を整えていく方針。▲3五歩などすぐ動くのは相手玉から遠い上、駒を渡して反撃を誘発する。 38 5四歩(53) 39 6七金(58) 40 4二角(33) 41 3五歩(36) 42 7二玉(62) 43 3四歩(35) 44 同 銀(43) 45 3八飛(28) *中倉は15分の持ち時間を使い切り、1手30秒の秒読みに入った *渡部は残り5分。 46 4三金(32) 47 3五銀(46) *シンプルにぶつけていった。 48 同 銀(34) 49 同 飛(38) *銀交換も、お互い攻めの銀なのでイーブンの取引だろう。 50 3四歩打 51 3八飛(35) *先手だけ1歩を持って満足な展開。 52 3三桂(21) *遊んでいる駒を使っていく。 53 2八飛(38) 54 3五歩(34) 55 2四歩(25) 56 同 歩(23) 57 同 飛(28) *これで飛車成りは受からない。 58 6五歩(64) *いよいよ反撃へ。しかし先手陣は堅いし、後手玉が近いので両刃の剣。 59 同 歩(66) 60 8六歩(85) 61 同 銀(77) *渡部も持ち時間を使い切り、両者30秒将棋に。 62 4五桂(33) *桂を跳んで飛車取り。 63 2二飛成(24) *強力な龍ができた。 64 6六歩打 65 同 金(67) 66 5七銀打 *角金取りでくいついていく。 67 7七角(68) *部分的には△8五桂が筋だが、▲同銀△同飛に▲6四桂が猛烈に厳しい。 68 6六銀成(57) 69 同 角(77) 70 3三角(42) 71 2七龍(22) 72 6五桂(73) *拠点を払いながらの跳躍。後手陣も広くなった。 73 4六歩(47) 74 5七桂成(45) 75 同 角(66) 76 同 桂成(65) 77 同 龍(27) *角と桂桂の二枚替え。どちらが得をしただろうか。 78 2一飛(81) 79 2七歩打 80 4五歩(44) *後手の駒が自然に使えてきた。 81 7七銀(86) 82 4六歩(45) 83 6四歩打 *反撃に出る。△同銀なら▲6五歩で▲6四桂が実現しそうだ。 84 同 銀(63) 85 6五歩打 86 同 銀(64) 87 6四桂打 *厳しい王手が入った。 88 6二玉(72) 89 5二桂成(64) 90 同 玉(62) 91 3二銀打 *駒をはがしにかかる。 92 4五桂打 *「両取り逃げるべからず」。相手をせずに反撃。 93 4六龍(57) 94 5七角打 95 同 龍(46) 96 同 桂成(45) *龍を消して後手玉が広くなった。成桂も攻防に働きそうだ。 97 4四歩打 98 同 角(33) 99 2一銀(32) 100 7七角成(44) *いきなりの飛び込み。 101 8二飛打 *王手を利かすが、歩合いが心強い。 102 6二歩打 103 7七桂(89) 104 6八金打 *直接手で迫った。 105 同 金(78) 106 同 成桂(57) 107 同 玉(79) 108 3八飛打 *詰むや詰まざるや。 109 5八桂打 110 6七銀打 111 同 玉(68) 112 5六銀(65) 113 同 玉(67) 114 5八飛成(38) *合い駒するのは△5五金の1手詰め。 115 6五玉(56) 116 5五龍(58) 117 7四玉(65) 118 6三金打 119 8四玉(74) 120 8三歩打 121 同 玉(84) *これで有効な王手がない。 122 6四龍(55) *△7三龍までの詰めろ。 123 7二飛成(82) 124 8一歩打 125 6一角打 126 5三玉(52) *先手はあふれんばかりの持ち駒がある。 127 6五桂打 128 4四玉(53) 129 4六銀打 *先手玉は詰まない。しばるのが冷静。 130 4五歩打 131 4三角成(61) 132 同 玉(44) 133 3二銀打 *豊富な持ち駒で詰んでいる。ここで中倉が投了。 *勝った渡部は15時30分から、堀彩乃1級と決勝を戦う。 134 投了 まで133手で先手の勝ち