# --- Kifu for Windows V6.34 棋譜ファイル --- 開始日時:2009/09/26 10:15 終了日時:2009/09/26 12:07 棋戦:第3回日レス杯準々決勝 持ち時間:0時間40分 消費時間:112▲40△40 場所:東京・汐留メディアタワー 手合割:平手   先手:中倉宏美二段 後手:笠井友貴アマ 手数----指手-- *中倉宏美女流二段−笠井友貴女流アマ名人 *振り駒の結果、歩が3枚出て、中倉宏美二段の先手と決まった。持ち時間は各40分・秒読み60秒。 *(棋譜・コメント入力=蝶結) 1 7六歩(77) 2 8四歩(83) 3 7八飛(28) *ダイレクトに振る。得意の三間飛車に。 4 8五歩(84) 5 7七角(88) *中倉宏美二段は1979年1月26日生まれ。東京都府中市出身。 *LPSA番号 12 *4歳で姉の中倉彰子女流初段とともに将棋を覚える。 *1990年 女流アマ名人戦準優勝、1991年 第5回女流アマ王将戦優勝。 *1995年女流2級、2009年女流二段。 *今期女流名人位戦はB級リーグに在籍。また第20期女流王位戦リーグなどリーグ入り多数。 *鹿島杯女流将棋トーナメントでは2度ベスト4に進出した。 * *大型二輪免許を持ち、愛車「ハーレーダビットソン」で将棋普及するのが夢。 座右の銘は「青雲の志」。趣味はゴルフ、カクテル作り。 6 6二銀(71) *笠井友貴アマは長崎県佐世保市出身。2004年度第40回高校選手権女子個人戦優勝、第39期女流アマ名人戦優勝など実績多数。 *第40期女流アマ名人戦で優勝し、2連覇を達成した。現在東京大学に在籍。 7 4八玉(59) *中倉宏美二段の今季成績は5勝8敗。通算成績は117勝120敗(勝率0.4937)。 *(数字はいずれも2009年9月24日現在)。 8 5四歩(53) *笠井さんは第31期女流王将戦挑戦者決定トーナメントや、ネット棋戦の大和証券杯女流最強戦に出場するなど、近年はプロ棋戦での登場が多く、その活躍にはめざましいものがある。 9 6八銀(79) *中倉宏美二段は前回準優勝によるシードで、本局からの出場となる。このシードの利を大きく活かして、再度ビッグチャレンジを狙う。  10 3二銀(31) *笠井さんは神田真由美二段、山下カズ子五段を下しての準々決勝進出。 *神田戦では横歩取り8五飛、山下戦では対中飛車の将棋を制している。 11 3八玉(48) *この両者は初の顔合わせだが、笠井さんは姉の中倉彰子初段とは今年7月の第3期マイナビ女子オープン予選、 *また非公式戦だがLPSA棋戦の1dayトーナメント「わかばカップ」で対戦があり、いずれも笠井アマが勝利している。 *宏美二段にとっては、代理戦争の側面もある。 12 3一角(22) *先日の女流王将戦・岩根二段戦でも、三間飛車相手にこの飯島流引き角戦法を採用していた。 13 5六歩(57) 14 5三角(31) 15 5七銀(68) 16 4二玉(51) *対戦は初めてだが、笠井さんは前回決勝の中井六段−中倉宏二段戦で、現地にて大盤解説の聞き手を務めており、宏美二段の棋風、戦術は東大生のブレインノートに *しっかりメモされているはず。 17 6六銀(57) 18 3一玉(42) 19 7五歩(76) *石田流に構えようという狙い。5三角の利きを止めながら好形を築こうとしている。 20 2二玉(31) *ここまで消費時間は両者ともに6分。 21 6八角(77) *ここで笠井さんが長考に沈んでいる。 22 5二金(61) 23 7六飛(78) *今日対局が行われている汐留メディアセンターは汐留駅・ゆりかもめ新橋駅から通路で直結の便の良さ。隣には日本テレビのタワーがあり、週末は賑わいを見せる。 * *先日行われた「将棋とカフェのコラボレーション」イベントが開かれた「アーキテクトカフェ」もすぐ近く。同イベントのため奔走した中倉宏美二段にとっては、馴染みの土地といえよう。   24 9四歩(93) 25 9六歩(97) 26 8四飛(82) 27 2八玉(38) 28 6四歩(63) *銀の活用を狙う。 * *※「じっと美濃に組まれていたらどうしていいかわからなかったです」(笠井さん) 29 1八香(19) *堅く、穴熊へ。 30 6三銀(62) 31 7七桂(89) 32 7四歩(73) 33 同 歩(75) 34 同 銀(63) 35 7五歩打 *いったんは場を収めておく。 36 6三銀(74) 37 5七角(68) *銀を前線へ進出させやすくする。 38 4四角(53) *当然、動きを封じたい。先手もいったんは▲3八銀としまっておくか。 39 5八金(69) *陣形をまとめて、これからの戦いに備える。大事な一手だ。 40 7三桂(81) 41 4六角(57) *△6五歩をけん制しつつ、▲5五歩△同歩▲同銀の攻めも見せる。 * *対局開始から1時間が経過した。まだ互角の折衝が続いているといえよう。 *残り時間は中倉宏二段13分、笠井さん10分。 42 1四歩(13) 43 1九玉(28) 44 6五桂(73) *先手に馬を作らせるので、決断の一着。長考の時間はこの激しい順を考えていたのだろう。 * 45 同 銀(66) 46 8六歩(85) 47 同 歩(87) 48 6五歩(64) 49 9一角成(46) 50 8七銀打 *駒を持ちかけたが、もう一度駒台の上で指を動かし読みを入れてから、銀を置いた。 51 8五歩(86) *飛車交換に進む。 52 7六銀成(87) *駒割りは一瞬先手が得に見えるが、先手の囲いが不完全なまま戦いを起こせたのが後手には大きい。 53 8四歩(85) *中倉宏美二段は茶のスーツ。スリムなスタイルが際立ち、秋を感じさせるシックな装いだ。 *襟元のLPSAバッジは、勇者の印。 54 7七角成(44) *笠井さんはバーバリー柄のモノトーンのワンピース。膝元にも赤のバーバリー柄のハンカチで揃えており、お気に入りなのだろう。耳元の音符型のピアスも可愛らしさを強調。女流同士の戦いにぴったりの両者のいでたちだ。 55 8一飛打 56 6九飛打 57 4八金(58) 58 6七馬(77) *ここから笠井さんは秒読みに。 *△5七桂▲3八金上△4九桂成という攻めもあったかもしれない。 59 3八金(49) 60 3五桂打 61 2八銀(39) 62 6六成銀(76) 63 4六馬(91) *この手より両者秒読みに。 64 6八馬(67) 65 同 馬(46) * 66 同 飛成(69) 67 2六香打 *※「▲4六角も考えましたが、△5七角が気になって…」(中倉宏美二段) 68 5七成銀(66) 69 4五角打 *生命線をカバーする。△2七桂不成の筋を消している。 70 4二金(52) 71 5七金(48) 72 3八龍(68) 73 3九銀打 74 4九龍(38) 75 5三桂打 76 3四歩(33) 77 4一桂成(53) 78 同 金(42) 79 4六金(57) 80 5七角打 81 3八金打 82 4四金打 *この角さえ抜き取ってしまえば、後手に怖いところはない。 83 3六角(45) 84 1五桂打 *先手の弱点の2七の地点を狙う。後手好調。 85 4一飛成(81) 86 同 銀(32) 87 4八金打 *金銀4枚で必死の防戦だが… 88 同 角成(57) 89 同 金(38) 90 2七桂(15) 91 同 銀(28) 92 同 桂(35) 93 同 角(36) *これは寄せがありそうだ。 94 3九龍(49) 95 3八金(48) 96 2八銀打 97 同 金(38) 98 4八金打 99 2三香成(26) 100 同 玉(22) 101 2四歩打 102 3二玉(23) 103 1六歩(17) 104 2五香打 105 1七角打 106 2七香成(25) 107 2三歩成(24) 108 同 玉(32) 109 3六桂打 110 2八成香(27) 111 同 角(17) 112 2九龍(39) *ここで中倉宏美二段が静かに投了を告げた。終局時刻は12時7分。以下は▲同玉△3八銀▲1九玉△2九金まで。 * *笠井さんは午後からの準決勝で石橋女流王位と対戦する。 113 投了 まで112手で後手の勝ち