# --- Kifu for Windows V6.34 棋譜ファイル --- 開始日時:2009/09/26 10:15 終了日時:2009/09/26 12:08 棋戦:第3回日レス杯準々決勝 持ち時間:0時間40分 消費時間:116▲40△40 場所:東京・汐留メディアタワー 手合割:平手   先手:小野ゆかりアマ 後手:中倉彰子初段 手数----指手-- *準々決勝、中倉彰子初段−小野ゆかりアマ女王。「と」が3枚出て小野アマの先手と決まった。 * *(棋譜・コメント入力=青葉) 1 7六歩(77) *開会式、大盤解説場のファンの前で小野さんは「緊張しています」とあいさつ。 2 3四歩(33) *中倉初段は前日の昼食は、縁起をかついで五右衛門のパスタ。 3 6六歩(67) *小野さんはここまで鹿野圭生初段、蛸島彰子五段を連破しての快進撃。 4 8四歩(83) *中倉初段は大庭美樹初段を破っての準々決勝進出。 5 6八飛(28) *小野さんの作戦は四間飛車。 6 6二銀(71) 7 3八銀(39) 8 4二玉(51) 9 1六歩(17) 10 3二玉(42) 11 4八玉(59) 12 5四歩(53) * 13 3九玉(48) 14 5二金(61) 15 7八銀(79) 16 5三銀(62) 17 5八金(69) 18 3三角(22) 19 4六歩(47) 20 2二玉(32) 21 3六歩(37) 22 4四歩(43) 23 3七桂(29) 24 1二香(11) *中倉初段は居飛車穴熊の態度を示す。 25 7七角(88) 26 1一玉(22) 27 6五歩(66) 28 8五歩(84) 29 6七銀(78) 30 2二銀(31) 31 2八玉(39) 32 7四歩(73) *中倉初段は小考の末、金を穴熊に寄せる前に歩を突いた。 33 6六銀(67) 34 5一角(33) 35 5六歩(57) 36 8四角(51) *早い角の転換。 37 1五歩(16) *ここまでの消費時間は小野5分、中倉10分。 38 3一金(41) 39 4七金(58) 40 9四歩(93) 41 9六歩(97) *△9五角の余地をなくしておく。 42 4三金(52) *対局場のフロアから1階上の大盤解説場では片上大輔六段と船戸陽子女流二段による大盤解説会がおこなわれている。中継担当者もその解説を聞きたいところではあるが、残念ながらその声は聞こえてこない。 43 5五歩(56) *気合鋭く歩を突く。一歩交換で収まるのか。それとも決戦となるのか。 44 3三金(43) *固めながら、▲5四歩△同歩▲5五歩に△4三銀と逃げる余地を作る。 45 2六歩(27) *落ち着いて玉のふところを広げておく。この歩は▲2五桂と跳ねたときにの支えともなる。 46 7三桂(81) *爆発力を秘めた桂跳ね。ただし一方的に攻撃目標にされてはつらい展開となる。 *ここまでの消費時間は小野10分、中倉20分。 47 9八香(99) *しばらく考えた末に、香をひとつ浮いておく。角の筋に入っているわけではないので、少し妙な感じでもあるが、相手にさほど有効な手がないと見越しての落ち着き方か。 48 3二金(33) *互いに慎重に時間を使う中盤戦。金を引いて穴熊陣は堅くなった。またあらかじめ、桂跳ねから逃げておく意味もある。反面上部は少し手薄くなった。何事も一長一短ある。 *さて1、2回戦では大盤解説の模様を動画ライブ中継でご覧いただいたが、本日はネット環境の都合上、その配信はできません。あしからずご了承ください。大盤解説、及び対局の模様をライブでご覧になりたいという方は、ぜひとも現地まで足をお運びください。 49 7五歩(76) *頃やよしと、本格的な戦いを挑む。攻める側にとって相手の桂頭は、常に狙い目となる。 50 3五歩(34) *ここまでの消費時間は小野15分、中倉30分。 *「じゃあ私も行くわよ!」と積極的に応戦するのがあっこ流。見た目の清楚さとはうらはらに、将棋では過激な指し手が多い。 51 同 歩(36) *落ち着いて応じる小野さん。女子高生ながら、貫禄さえ感じさせる落ち着きぶり。 52 8六歩(85) *どんどん突き捨てる。 53 同 角(77) *△8六歩の突き捨てにどう応じるか。▲同歩、▲同角、常に悩ましいところではあるが、小野さんは角で取った。これが間接的に5三銀に当たっている。小野さん、手ごたえありか。対して中倉初段は厳しい表情。時間が刻々となくなっていく。プロにとって、アマとの対戦は常に試練の場。対局開始前、妹の宏美二段は「正直プレッシャーです」と語っていた。 54 6五桂(73) *本日8人の対局者の中で一番早く、中倉初段は40分の持ち時間を使い切った。そして非常手段。対して小野さんは20分以上余している。 * 55 同 銀(66) *本局の担当者(青葉)は写真係も担当しているので、両対局者が指さないであろう瞬間を見計らって席を立ち、近くの対局に撮影に行く。ありがたいことに両対局者は駒音が高いので、何か指したときにはすぐわかる。 56 7五角(84) *桂損でもさばけてしまえば何とかなる、というのが居飛車穴熊の思想。 57 5四歩(55) *確実にポイントをあげていく。 58 3六歩打 *激しい戦いとなった。▲同金ならば△5七角成。 59 2五桂(37) *中倉初段が1分の考慮時間いっぱいに考えるのに対して、小野さんはほぼノータイムで応じる。 60 6四銀(53) *どんどん駒をぶつけるのが穴熊流。 61 7四銀(65) *相手にしないで、ひらりとかわす。 * *※代わりに▲1四歩△同歩▲1三歩と端攻めが優ったようだ。 62 8六角(75) 63 同 歩(87) *両対局者とも迫力十分の表情。写真は回線の関係上、終局以降にアップします。 64 同 飛(82) 65 8八歩打 66 7六飛(86) *7四銀取りと▲7九飛成の両狙い。 67 6三銀成(74) *フェイントをまじえたドリブルで、銀はここまで進出。 68 7九飛成(76) 69 6四飛(68) *この瞬間は小野さんの銀桂得。ただし油断はまったくできない。 70 8九龍(79) *桂を取り返す。強力な龍のにらみ、3六の拠点、角桂の持駒と、攻めには困らない。中倉初段も楽しみが多い。 71 6九歩打 *底歩で龍の利きを遮断。 72 8八龍(89) *ならばと二段目に。小野さんは残り13分。中倉初段はずっと一分将棋。 73 5五角打 *攻防に利かせた天王山の角。 74 9八龍(88) *駒割は銀香交換。 75 8八歩打 *自陣が薄いので、攻め合いにはならない。じっと辛抱を続ける。これは居飛車側も相当戦えそう。片上先生は大盤解説場で何と解説しているのか、本当に聞きたいところだ。 76 9七龍(98) *次に△4七龍が必殺。▲7七歩と止めれば、再度△8八龍と入られる。 77 8七桂打 *徹底的な龍の封じ込め政策だが、ここに桂を打つようでは少しつらいか。 78 8六龍(97) *やはり落ち着いて龍を活用。盤側の中継担当者の形勢判断では、熱戦となったように思える。ただしアマチュアの中継担当者の私観で筋違いのコメントを入れて、後で恥をかく例は多い。 79 4四角(55) *角を出る。△4一香の反撃は大丈夫か? 80 4一香打 *これは手応え十分か。 81 5五角(44) *△4六香は許せない。辛抱し続ける。 82 5六角打 *スマッシュ! いかにも穴熊流、そしてあっこ流とも言えそうな強打。 *小野さんは盤に覆いかぶさるように、前傾姿勢になって考えている。 83 5七金(47) *かわし続けて攻め疲れを待つ。しかし本格的に振り飛車陣は危険となってきた。 84 3八角成(56) *当然とばかりに切り込んでいく。 *記者の席からは落ち着き払った成田さん、ずっと口にハンカチを当てて考えている渡部ツアー女子プロの姿が見える。他の対局はどういう進行なのだろうか? 85 同 金(49) 86 3七銀打 *次々とハードパンチ。▲同金△同歩成▲同玉に、△5六金といった要領か。小野さん、厳しい表情。 87 同 金(38) *「今日はベテランと若手の対抗形でもあります」と石橋女流王位。全4局の成績やいかに。 88 同 歩成(36) 89 同 玉(28) 90 5六金打 *これはヒットしたか。 *小野さんも40分の持ち時間をすべて使って、あとは一分将棋。 91 7七角打 *開き直った。 92 3六歩打 *△7七同龍▲同角△5七金でもよさそうだが、この歩ももちろん打ちたい。 93 4八玉(37) 94 5七金(56) 95 同 玉(48) *小野玉の周りには、頼りになる仲間が増えてきたが。 96 5六歩打 97 4七玉(57) *仲間がいない、寂しい方に戻る。 98 7七龍(86) 99 同 角(55) *もう寄せられたらしょうがない、という局面。 100 2九角打 *これは痛い。 101 3六玉(47) *▲4五玉と出られれば広いが、あいにく4一香が待ち構えている。 102 3八角成(29) *あわてる必要はまったくない。隣りでは中井天河−成田アマ戦が終わり、会場がざわめいた。 103 4四銀打 *続いて石橋女流王位−渡部TJP戦も終わったようだ。 104 5七歩成(56) 105 5三歩成(54) *5四に逃げ道を作る。しかし△4四香▲同角△3三桂打などが厳しいか。 106 4四香(41) 107 同 飛(64) 108 5六銀打 *これにて受けなし。遠くでは宏美二段が厳しい表情をしているようだが。 109 3七金打 *なおも頑張る。 110 同 馬(38) 111 同 玉(36) 112 4七と(57) 113 2八玉(37) *他の3局が終わり、準々決勝は本局を残すのみとなった。 114 3六金打 115 1七飛打 *不屈の闘志だが。 116 1六桂打 *この桂打ちを見て、小野さんはすぐに頭を下げた。▲1六同飛は△2七金打▲2九玉△3八とまで。他には玉がどこに逃げても、金打ちまでの詰みとなる。終局時刻は12時8分。消費時間は両者ともに40分。 *中倉彰子初段が中盤の苦戦を跳ね返して、小野さんに逆転勝ちを収めた一局だった。中倉初段は準決勝で、先ほど中井広恵天河を破った成田弥穂アマと対戦する。 117 投了 まで116手で後手の勝ち