# --- Kifu for Windows V6.32 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/06/13 10:00 終了日時:2010/06/13 12:04 棋戦:第4回日レス杯1回戦 持ち時間:0時間40分 消費時間:110▲40△40 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:藤森奈津子四段 後手:鈴木悠子アマ 手数----指手-- *藤森奈津子四段−鈴木悠子アマ *振り駒の結果、歩が3枚出て藤森四段の先手番となった。持ち時間は各40分。 * *(棋譜・コメント入力=蝶結) 1 7六歩(77) 2 3四歩(33) 3 7五歩(76) *藤森奈津子四段は1961年8月2日生まれ。埼玉県志木市出身。LPSA番号 5 *9歳の時父親から将棋を教わり、高校時代アマ女流棋界でタイトルを獲得。対居飛車には三間飛車、対振飛車には相振り飛車を得意とする。「なっちゃん」の愛称で親しまれ、将棋教室や大盤解説会、テレビ聞き手などで活躍。教室「女流棋士マンデーレッスン」第1期より塾長をつとめる。長男は日本将棋連盟新進棋士奨励会に所属する藤森哲也三段。夫はアマ強豪、長女もアマ女流選手として活躍する将棋一家である。座右の銘は「一歩千金」「和気藹々」。 4 8四歩(83) *鈴木悠子アマは現在、早稲田大学に在学中。中学生のころから各大会で活躍し、平成18年度第15回高校将棋新人大会の女子の部優勝、2009年春季関東女流学生名人。今回はキリンビバレッジカップ・ガールズクラス優勝者として出場する。 5 7八飛(28) 6 6二銀(71) 7 4八玉(59) *本トーナメントのスポンサーである日本レストランシステム株式会社は多業態型レストランチェーンの経営、輸入業および輸入品の販売で全国で愛される食品を提供している。スパゲッティの「洋麺屋五右衛門」やハンバーグ&ステーキの「俵屋」などでおなじみだろう。http://www.n-rs.co.jp/ 8 4二玉(51) 9 3八玉(48) 10 6四歩(63) *急戦を匂わせる歩の立ち上がり。鈴木アマは得意としている。 11 2八玉(38) 12 3二玉(42) 13 3八銀(39) *三間飛車+美濃囲いは藤森四段の得意メニュー。定番のペペロンチーノは、カニ・海老・本からすみを使っていていつも新鮮。 14 6三銀(62) 15 9六歩(97) 16 9四歩(93) *先ほどから両者で交互にチェスクロックの位置を調整している。終盤は将棋も料理もスピード勝負。準備万端だ。 17 6六歩(67) 18 8五歩(84) 19 7六飛(78) 20 3三角(22) *この手までで鈴木アマは10分を消費している。序盤から一手一手かみしめるように慎重に進める。しっかり味わうように。 21 6八銀(79) 22 2二玉(32) 23 6七銀(68) *藤森四段は、深緑のニットに花とつるのもようの夏らしいスカート。中の白のシャツも可愛らしいレース素材風で、若々しいスタイル。 24 1二香(11) 25 5六銀(67) *相手の穴熊を見て、それならと銀を出て押さえ込もうといういい意味で欲張った手。夏野菜のよくばりスパゲッティーは、具だくさんでさまざまな狙いを秘める。 26 5四銀(63) *穴熊で玉を戦場から遠ざけつつ、中央をけん制して攻めも絡める。海老とアボカドとほうれん草のジェノバ風は、バジルがパスタとよく絡まって香り高い。 27 7七桂(89) 28 8四飛(82) *鈴木アマは黒のスーツに襟幅の広い白のシャツが清楚な美を引き立たせている。細身のスーツでシャープな印象だが、話すととてもほんわかした雰囲気をもつ静岡出身のピュアガールだ。 29 9七角(88) *鈴木アマの手を見て藤森四段が何度かうなづく。そして角上がりはおなじみの調理法。次の▲7四歩が大駒を一気に働かせていかにも味がよい。 30 5二金(61) 31 5八金(69) 32 1一玉(22) 33 7四歩(75) *狙い通り。この手を指して藤森四段は席をはずした。 *ここで鈴木アマが長考に沈んでいる。 34 同 歩(73) *残り時間は藤森24分、鈴木7分。 35 8六歩(87) *次々とカチャリとぶつけて戦端を開く。ボンゴレ・ビアンコはあさりの貝殻のかちゃりと鳴る音も楽しく、味も上質。 36 同 歩(85) 37 同 飛(76) 38 同 飛(84) *素直に交換に応じて局面をさっぱりとさせる。明太子と海老としめじの青じそ風味は、和テイストでヘルシー感もあり何杯でも食べられそう。 39 同 角(97) 40 2二銀(31) *鈴木アマはこの手で残り時間が1分を切った。 41 7一飛打 42 3二金(41) 43 6四角(86) 44 8九飛打 *この手から鈴木アマは1手60秒の秒読みに。藤森四段は残り20分。 45 9一角成(64) 46 9九飛成(89) *龍を作り合って拠点としたい両者。互いの味付けの狙いがどんどんクリアになっている。 47 8一飛成(71) 48 4四歩(43) *じっくりと力をためる。秒読みになっても鈴木アマはまったくあわてた様子はなく、煮込む時間を正確に測っている。 49 3六香打 *軽快なフライパン使いは藤森四段の真骨頂。地中海風 海老とあさりのスープスパゲッティーはスープと麺の相性が抜群で、見た目よりもツルツルいける。 50 2四角(33) *ここで藤森四段が長考に。スパイスを利かせるか、ソースを豪快に絡めるか、シェフの腕のみせどころだ。 * *洋麺屋五右衛門のメニューはこちら * *http://yomenya-goemon.com/shop_menu.html 51 4六桂打 *3四の地点に集中させる。クリアな一手。 52 4三銀(54) 53 3四桂(46) *この跳ね出しが爽快だ。日曜の午後は、パスタにビールが最高の組み合わせだろうか。 54 3三銀(22) 55 4六馬(91) 56 同 角(24) 57 同 歩(47) 58 3五歩打 *絡まった麺をほぐしに行く。ここであわてると、パスタのコシが奪われてしまう。 59 同 香(36) *隣の鹿野−新藤戦は終局したようだ。小さな声で感想戦が始まっている。 60 5四角打 61 6一龍(81) 62 3一歩打 63 4一角打 64 3四銀(33) 65 同 香(35) 66 4二金(52) *ここから簡単に崩れない粘りが鈴木アマの持ち味。冷製月見とろろスパゲティーは、誰の食欲も満たす充実の味。 67 3二香成(34) *藤森四段、残り1分を切った。視線は相手陣内に注がれている。 68 同 銀(43) 69 同 角成(41) *ここから両者秒読みとなった。 70 同 金(42) 71 4一銀打 *「うん」と声にならないほどの藤森四段のつぶやき。覚悟を決めて銀を打ち込む。 72 2二金(32) *連続で静かに横滑りする金は思いのほか堅い。アルデンテではもの足りない。 73 5五銀(56) 74 7六角(54) 75 4八金打 *堂々と金3枚を並べかためる。まだコースメニューはテーブルに揃ってない。 76 2四香打 77 2六歩(27) 78 同 香(24) 79 2七歩打 80 同 香成(26) 81 同 玉(28) 82 3五桂打 *徐々に吊り上げて王手。振りほどくのは簡単ではない。かといってあわてて飲み込むのもまずい。 83 2六玉(27) 84 4三角打 *しっかり連携をはかりつつ龍取り二枚角はまさに味が良い。ハーフ&ハーフはふたつの味が楽しめて不動の人気メニューだ。 85 3五玉(26) 86 6一角(43) *落ち着いて取り払う。慌てなくても攻めを切らせれば大丈夫とみている。 87 3四桂打 88 3三香打 89 5二銀打 *つなぎの銀で頑張る。まだ満腹とは言っていない。 90 同 角(61) 91 同 銀(41) 92 3四香(33) 93 4四玉(35) 94 4二銀打 95 6五桂(77) 96 3三金(22) *材料を節約しつつ料理の味を調えようとする。まだ自陣に手を加えなくてもいいという判断。 97 4五玉(44) 98 2五飛打 99 5六玉(45) *奥深く逃げ込んで、なんとかシメとしたい先手。混雑するランチタイム前には帰りたい。 100 5四歩(53) 101 4五香打 102 5五歩(54) 103 同 玉(56) 104 5三銀打 *何度目からの控えて打つ銀。これが鈴木アマが日頃から得意の隠し味なのだろう。 105 2六歩打 106 4四金(33) 107 5六玉(55) 108 6四桂打 109 4七玉(56) 110 6五角(76) *ここで藤森四段が静かに投了を告げた。終局時間は12時4分。以下▲5六歩と粘っても△同角▲5七玉△9七龍▲6八玉△8八龍が一例で、龍も働いてくる展開は先手に見込みがない。 * *63手目▲4一角に替えて▲6五桂と跳ねて先手がよいのでは、というのが鹿野初段を交えての感想戦。 * *勝った鈴木アマは14時からの2回戦で中倉宏美二段と対戦する。 111 投了 まで110手で後手の勝ち