# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/01/30 16:10 終了日時:2011/01/30 17:15 棋戦:第4回ペア将棋選手権・決勝 持ち時間:0時間10分 消費時間:128▲10△10 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:中井・嘉野(ジュポン)ペア 後手:島井・城間(日レス)ペア 手数----指手-- *第4回ペアマッチ選手権決勝は中井広恵六段・嘉野満アマ(ジュポン化粧品)対島井咲緒里初段・城間春樹アマ(日レス)の組み合わせとなった。持ち時間は各10分、秒読みは30秒。各チーム1回ずつ3分の相談タイムがある。事前に行われた振り駒は歩が4枚で中井・嘉野ペアの先手に決まった。対局開始は16時10分からの予定。 *1手目▲女流、2手目△女流、3手目▲アマ、4手目△アマ、5手目▲女流…の順に指される。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *開始の合図のあと4人が一礼。中井六段が初手▲7六歩を着手した。中井六段、島井初段、嘉野さん、城間さんの順で1手交代で指される。 2 3四歩(33) *2手目は島井初段。角道を開けた。 3 2六歩(27) *3手目は嘉野さん。 *「この対決は居飛車振り飛車の対抗形でしょうね」。続けて「矢倉がいいけど、どうですか」と大声で石橋四段。島井初段は苦笑い。 4 4四歩(43) *角道を止めたのは城間さん。 5 4八銀(39) *株式会社リコー *http://www.ricoh.co.jp/ *ジュポン化粧品 *http://www.jupon-cosme.co.jp/ *日本レストランシステム株式会社 *http://www.n-rs.co.jp/ *富士通株式会社 *http://jp.fujitsu.com/ *朝日新聞社 *http://www.asahi.com/ 6 4二飛(82) *中井・嘉野ペアは予選1勝1敗、本戦2連勝での決勝進出。 7 6八玉(59) *島井・城間ペアは予選2連勝、本戦1勝。負けなしでの決勝進出。 8 6二玉(51) *大盤解説は田村六段と石橋四段。大勢のお客さんが詰めかけている。 9 7八玉(68) 10 7二玉(62) *島井初段は決勝直前のインタビューで「城間さんとは棋風が合っている気がします。いいところでパスを回してもらっています。今日はツキもあるようなのでこのまま行きたいですね」と語った。 11 5六歩(57) *嘉野さんは決勝直前のインタビューで「正直息が合っているとは思えないので…。なぜここまで来たのか分かりません」と笑いを誘っていた。 12 3二銀(31) *城間さんは「第2回では中倉彰子さんとのペアで準優勝でした。そのときの借りを返せるよう頑張りたいです」。 13 5八金(49) 14 4三銀(32) 15 5七銀(48) 16 8二玉(72) 17 7七角(88) 18 9二香(91) 19 8八玉(78) *「島井・城間ペアはここまですべて振り飛車穴熊で勝っています。ここまできたら振り穴でしょうね」と田村六段。 20 9一玉(82) 21 7八銀(79) 22 6四歩(63) 23 2五歩(26) 24 3三角(22) 25 9六歩(97) 26 8二銀(71) 27 8六歩(87) 28 5二金(41) 29 8七銀(78) 30 6三金(52) 31 7八金(69) 32 7一金(61) 33 3六歩(37) 34 7四歩(73) 35 6六歩(67) 36 5四歩(53) 37 6七金(58) 38 5二飛(42) *△5二飛は島井の指し手。中央を狙う作戦。 39 3八飛(28) 40 5五歩(54) *城間さんはゆったりとしたモーションで歩を突いた。 41 同 歩(56) 42 同 飛(52) *▲5六歩は△2五飛で参る。 43 3五歩(36) *手筋。飛車交換は後手陣のスキが多い。 44 同 歩(34) 45 5六歩打 46 5二飛(55) 47 3五飛(38) *お互いに歩を交換した形。 48 3四歩打 *歩を打ってしまうのはもったいないようだが。 49 3六飛(35) 50 3二飛(52) *3筋を逆襲する狙い。3三角を移動させれば3筋の歩を突いていける。 51 4六歩(47) *やわらかく。▲3七桂と跳ねてしまうと反動が厳しい。 52 7三金(63) *じっと金を寄り囲いに参加させたのは城間さん 53 8五歩(86) 54 9四歩(93) *「先手は陣形が頂点に達しています。どう進めるかですね」と田村六段。 55 4五歩(46) *▲4五歩は嘉野さん。いきなりの仕掛け。△4五同歩ならガツンと▲6五歩だろうか。 56 7二金(73) *正統派の城間さん。じっと形を整えて金を引いた。 *「この手は城間さんでしょうね。島井さんは前に出ることしか考えていないですからね」と石橋四段。 57 2四歩(25) 58 同 歩(23) 59 3七桂(29) *ここで島井・城間ペアが10分の持ち時間を使い切り、30秒の秒読みに入った。中井・嘉野ペアは残り1分。 60 4五歩(44) 61 同 桂(37) 62 4二角(33) *「先手好調のようですが、意外に手を作るのは大変ですよ。桂が死んでいる形ですからね」と田村六段。 63 2六飛(36) 64 4四歩打 *城間さん、じっと桂を殺して手を渡す。 65 5三桂成(45) *中井六段あわてた手つきで成り捨て。△5三同角に▲2四飛のつもりだ。 *中井・嘉野ペアも持ち時間を使い切り、両チーム1手30秒の秒読みに入った。 66 同 角(42) 67 2四飛(26) 68 2二歩打 69 2三歩打 *着実に攻める。 *「ちょっと攻めが軽いですか」と石橋四段。「やや無理していますね」と田村六段。 70 3三桂(21) *島井初段、軽く桂をさばく。 71 2二歩成(23) 72 4二飛(32) 73 2三と(22) *うるさいと金。どれだけ駒を回収できるか。 *「無理そうでしたが手になっちゃったかな。やや差が縮まりました」と田村六段。 74 4五桂(33) 75 6八銀(57) 76 6二飛(42) *手損だが、反省の一手。 77 3三と(23) *△5四銀は▲5五歩が痛い。△5五同銀には▲4三とがある。 78 5二銀(43) 79 4三歩打 *と金攻め。元手が掛からないだけに受けがなく厳しい。 80 6五歩(64) 81 4二歩成(43) 82 6六歩(65) 83 同 金(67) 84 6一銀(52) 85 4三と(33) *押し寄せると金の大群。 86 6四角(53) 87 5五歩(56) 88 6五歩打 *△6五歩は城間さん。金を呼び込んで技を掛けようとしている。 89 同 金(66) 90 4二角(64) *と金を取りつつ、飛車金両取り。 91 同 と(43) 92 6五飛(62) *「後手は角の働きが悪かったので、この手順は得しました」と田村六段。 *「押さえ込まれそうだったのですが全部さばけましたね」と石橋四段。 93 5一と(42) *△5七歩の垂らす手が狙い。 94 7五歩(74) 95 5四角打 96 6四飛(65) *城間さん、やや首を傾げながら飛車を引く。 97 6一と(51) 98 同 金(71) *駒割りは角桂交換。2九の桂が角に換わった勘定で先手がずいぶん得をしている。 99 2二飛成(24) 100 7六歩(75) *ここで中井・嘉野ペアが3分の作戦タイムを取った。 *「急所の局面。いい判断です」と田村六段。 *「手の善悪だけなら▲8六角が勝れているかもしれません。しかし▲7二角成で勝ちなら分かりやすいです」。 *作戦タイムの秒読みに嘉野さんは「早い早い、ちょっと待って!」と大騒ぎしていた。 101 7二角成(54) *中井は角取りを手抜きして一気の順に踏み込んだ。 *間髪入れずに島井が「作戦タイムをお願いします」と宣言した。島井・城間ペアは前局同様、お互いの玉の周りだけ駒を配置し、寄せ合いの順を確認していた。 102 7七歩成(76) *まずは大きな駒を取る。 103 同 銀(68) 104 7二金(61) 105 同 龍(22) *さあ勝負どころだ。 106 7一金打 *島井の指し手は△7一金。龍を逃げられたあと、▲7二歩が残るので△7三金とどちらがよいか微妙なところ。 107 7五龍(72) 108 6九飛成(64) 109 7二歩打 *▲7二歩は中井六段。着実な攻めだがこの瞬間はゼット。 110 6一金(71) 111 7一銀打 *ようやく後手の穴熊玉が「見える」形になってきた。 112 5七角打 *竜取りと△7九角打を見た強烈な角打ち。 113 6六歩打 114 7四歩打 *△7四歩は島井初段。微妙な利かし。 115 6五龍(75) *金取りによろける。 *※▲6四龍がまさった。 116 7九角打 *この角打ちで寄りがあるか。 117 9八玉(88) *▲7九同金は△同角成▲9八玉△9七金▲同桂△8九馬までの詰み。▲9八玉の一手。 118 8六桂打 *島井初段、短考で王手を放つ。▲同銀直は△7八龍がある。 119 同 銀(77) 120 7八龍(69) 121 同 銀(87) 122 8八金打 123 9七玉(98) 124 7八金(88) 125 8七玉(97) 126 8八角成(79) *島井・嘉野ペア、一気の寄せ。 127 7六玉(87) 128 8七銀打 *ここで中井六段が「負けました」と頭を下げた。以下は▲6七玉△6八角成▲5六玉△5七馬までの詰み。4五の桂がよく利いた。先手は6五の龍が逃げ道をふさいでいる。優勝は島井・嘉野ペア。両者ともペア戦では初優勝。 *「うれしいです。最後はツキがありました」と城間さん。「気づいたら悪くなっていて、ダメもとで攻めてみたのですが。ツキがありました」と島井初段。 *「相手の手はよく見えたのですが、自分たちの手が見えませんでした。とまどっている間に負けてしまいました」と嘉野さん。「相談タイムで受ける手も考えたし、どこかで受けるべきでした。本譜はあっという間に詰まされて…。息が合うようで微妙に合わなかったのかもしれません」と中井六段。 129 投了 まで128手で後手の勝ち