# --- Kifu for Windows (Pro) V6.29 棋譜ファイル --- 開始日時:2009/1/06 10:00 終了日時:2009/1/06 12:04 棋戦:第1期天河戦 持ち時間:0時間40分 消費時間:105▲40△40 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:北尾まどか初段 後手:藤田麻衣子1級 手数----指手-- *本局は第1期天河戦Dブロック1回戦▲北尾まどか初段−△藤田麻衣子1級戦。持時間各40分、使い切ると1手60秒の秒読み。予選は4人一組のブロックで2勝通過2敗失格のシステムだ。 *二人とも9時40分には対局室入り。北尾を席に着いて瞑想している。9時47分に駒が並べられた。どちらが駒箱を開けるか譲り合いがあったが、先輩の藤田が開けた。北尾は伊藤流、藤田は大橋流で駒を並べた。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 7六歩(77) *定刻10時になり対局開始。 *北尾は気合鋭く角道を開けた。 2 8四歩(83) *藤田は居飛車党。 3 2六歩(27) *北尾も居飛車党。角換わりを目指す。 4 8五歩(84) *△3四歩なら横歩取り模様に進むところ。 5 7七角(88) *両者は1dayトーナメントでは2度対戦している。 *第1回パールカップで藤田勝ち *第8回Bin's Gate Cupで北尾勝ち 6 3四歩(33) 7 8八銀(79) 8 3二金(41) 9 2五歩(26) *2六歩型のまま、駒組みを進めることが多いが、北尾は▲2五歩と突き出した。 10 7七角成(22) 11 同 銀(88) 12 2二銀(31) *▲2四歩△同歩▲同飛に△3五角を用意している。2二銀がクッションになって、▲2四同飛のときに2一桂取りにならない。 13 3八銀(39) 14 3三銀(22) 15 2七銀(38) *▲7八金を保留して棒銀を繰り出すのが北尾の工夫。 16 7二銀(71) 17 2六銀(27) *北尾は予定の作戦とあって、ここまで1分しか使っていない。藤田は5分使い、1手1手慎重に指している。 18 7四歩(73) *ボヤッとしていると、△7五歩▲同歩△6五角と馬を作る狙いがある。 19 1五銀(26) *4分以上考えて銀を繰り出した。 20 5四角打 *昭和20年代ごろから定跡化されている角打ちで大山・升田時代に出現した受け方。▲2四歩△同歩▲同銀には△2七歩の反撃が用意されている。 *通常の定跡形と比べて▲7八金△7三銀の交換がないので、後手は▲4六角や▲5五角の筋に注意しなければならない。逆に先手は△7五歩▲同歩△8七角成に気を付けたい。 *北尾は前傾姿勢で考えている。 21 2四歩(25) *5分以上考えて読みを入れた北尾は▲2四歩と踏み込んでいった。 *消費時間は北尾11分、藤田7分。 22 同 歩(23) 23 同 銀(15) *△2七歩には▲5八飛△2四銀▲4六角や▲3三銀成から2枚換えが考えられる。 24 2七歩打 25 8八飛(28) *遠くまで逃げた。 26 7三銀(72) *▲4六角や▲5五角を受けながら、飛車の横利きを通す。▲3三銀成に△同桂で大丈夫と見ている。銀を持てば、△2八銀も楽しみだ。 *意表を突かれたか、北尾は7分以上考えている。藤田はスッと席を立つ。 *消費時間は北尾12分、藤田11分。 27 3三銀成(24) *10分ほど考えて銀を取る。 28 同 桂(21) *△同金から△2二飛を狙うのは△2二飛の瞬間に▲3一角のキズがあってうまくいかない。 29 4六歩(47) *△4五桂を受けながら後手角への攻めを狙おうとしている。 *消費時間は北尾24分、藤田12分。 *27手目の長考で消費時間に差がついた。 30 6四銀(73) *5五の地点を厚くして角を守る。 *角や銀といった斜め駒が縦や横に並ぶ格好は好形。 31 6六歩(67) *△5五銀に▲6五銀を用意する。 *北尾は角を攻めることができればいいが、しばらくは4七や6七がスキとなっている。 *△4四歩と突いて角を広くしておくところか。 *藤田は6分以上考えている。時刻は10時45分。 32 4四歩(43) *9分の大長考で歩を伸ばす。 *残り時間はともに15分。 *本局はスローペース。ほかの対局は50手前後まで進んでいるが、まだ32手目だ。 33 5六銀打 *▲6五歩△同銀▲5五銀の決戦を狙う。 *△4三角の早逃げだろうか。 *再び藤田は長考。藤田は残り6分を切っている。隣の▲大庭−△島井戦はもう終盤戦だ。 34 4五歩(44) *10分近く考えて攻め合いに出た。 *▲6五歩△同銀▲5五銀には△4六歩とさらに踏み込むのだろう。 35 同 歩(46) *落ち着いて歩を取る。 *北尾はハンドタオルを口に当てて考えている。 *北尾の考慮中に11時となった。残り時間は北尾11分、藤田4分。 36 5五銀打 *相掛かりの腰掛け銀で銀を4五にぶつける手法をガッチャン銀と呼ぶが、本局は5五で銀がぶつかった。 *▲5五同銀か▲6五歩の切り返しか。 *北尾も残り5分を切った。 37 4四歩(45) 38 同 銀(55) *藤田は落ち着いて取る。 *北尾はウンウンうなずく。 *攻防のねじり合いが続く。 39 4八飛(88) *△4五歩と受けられたときに手が続くかどうか。 *藤田はここで秒読みに入った。 40 4六歩打 *大駒は近づけて受けよ。 *北尾は「オヤッ」といった表情をした。 41 同 飛(48) *銀取りなので、△2八歩成の余裕はない。 *北尾、残り3分。 42 3五銀(44) 43 4八飛(46) 44 7五歩(74) *△4六歩からの継続の攻め。 45 7八金(69) *北尾は7筋・8筋を厚くした。 *▲7五同歩は△8七角成がある。 46 7六歩(75) 47 6八銀(77) *△8六歩▲同歩△同飛には▲9五角の王手飛車がある。 *駒の損得はなし。バランスが取れている。 48 8六歩(85) *スッと歩を伸ばした。 *北尾も秒読みに入った。 49 同 歩(87) *この局面で藤田が考えている時に▲成田−△船戸戦が終局。北尾が▲成田−△船戸戦に目を向ける。 50 4六歩打 *飛車の直射を止める。 51 5八金(49) *落ち着いた金上がり。 *▲中倉−△鹿野戦も終局。声を潜めて感想戦を行っている。 52 4三金(32) *中央を厚くする。△2二飛から△2八歩成のプランもある。 53 2三歩打 *ため息をつき、歩を垂らした。△2二飛を防ぐだけでなく、▲2二角の打ち込みも狙っていて、藤田は忙しい。 54 9四歩(93) *▲9五角の筋を消す。 55 6七銀(68) *力を込めて銀を上がった。 *▲6五歩△同銀▲5五銀のときに△4五角が金取りにならない意味がある。 56 8六飛(82) 57 8七歩打 58 8二飛(86) *押したり引いたりが続く。 *ここで▲大庭−△島井戦も終局。本局だけが残った。 59 2二角打 *北尾は着手してから首をかしげた。 *△7七歩成は▲同桂△8七角成に▲8三歩△同飛▲8四歩△同飛▲8五歩で大丈夫。 60 2八歩成(27) *▲同飛には△2六歩と垂らし直す狙い。 61 同 飛(48) 62 2六歩打 *△2七歩成▲4八飛△2五桂がある。 63 4四歩打 *頭をかかえながら打った。△同銀なら▲2六飛か。△2七歩成を利かしたいが、▲4三歩成△2八と▲3三角成△6二玉▲7四桂で後手負け。 64 4二金(43) *利かされだが、狙いを△2七歩成にしぼる。 65 1一角成(22) 66 2七歩成(26) 67 4八飛(28) *藤田は1手1手に50秒以上考えているが、北尾は読み筋の手はノータイムで指すことも。この▲4八飛もすぐに指した。 *香得とと金のどちらが大きいか。北尾は▲8六香が楽しみ。 68 3七と(27) *と金を捨ててもったいないようだが、歩切れを解消して▲8六香に備えている。 *また、△2七角成もある。 69 同 桂(29) 70 2七角成(54) 71 3八歩打 *▲2二歩成を楽しみに受けに回る。 72 4四銀(35) *少し、首をかしげて歩を取った。 73 2一馬(11) *7六歩を取る狙いがある。また、△5四馬もけん制している。 74 5五銀(64) *▲同銀△同銀▲6五馬といった順が見えるが。 75 4三香打 *慌てたようすで香を打ち込んだ。 *△5二金寄に▲5五銀△同銀▲3二馬で桂を取りに行く狙い。桂を持てば▲7四桂がある。 76 5二金(42) *玉が7一あたりまでいければ堅くなるのだが、▲7四桂と打たれると、金が壁駒になってしまう。藤田はそれに注意したい。 77 3二馬(21) *単に馬を引いた。 78 5六銀(55) *▲5五銀△同銀▲3三馬とされてはたまらない。 79 同 銀(67) *▲同歩では5七が開いて味が悪いと見ている。また、5六銀を攻めに使う含みも。 80 4七銀打 81 同 銀(56) 82 同 歩成(46) 83 4一香成(43) *いったん、王手を利かした。 84 6二玉(51) 85 4七飛(48) *これが銀取りになっている。 86 4六歩打 *先手を取って受ける。 87 同 飛(47) *北尾は▲4二成香や▲7四桂を狙いに攻めていきたい。 88 4五歩打 89 4八飛(46) *藤田は歩切れがつらいか。 *▲4二成香を防いで△7一玉は▲4三歩や▲7四歩がある 90 3九銀打 *▲4七飛に△3八馬と潜り込んで△4六歩▲同飛△3七馬の王手飛車取りが狙いだ。 91 6五馬(32) *▲8三銀を狙いに馬を引いた。飛車を渡しても▲4九歩の底歩が心強いと判断している。 92 4八銀成(39) 93 同 金(58) 94 3六馬(27) *△6九飛の詰めろ。▲4七歩と受ければ△2九飛と打ったときに4九に歩が打てない。 95 4七銀打 *というわけでガッチリ銀。石橋女流王位が対局を見守っている。 96 同 馬(36) 97 同 馬(65) 98 7二金(61) *▲8三銀を受ける。 *時刻は12時。まだまだ熱戦は続く。北尾は▲4三歩と垂らしたいが、△2九飛との兼ね合いで決行するには勇気がいる。 99 7三歩打 *力を込め、ビシッと「単打の歩」。ヒョコっと金が出てきた瞬間だけに効果抜群だ。 *どの駒で取っても▲7四歩とたたかれて味が悪い。 100 7一金(72) 101 8三銀打 *厳しい打ち込みが実現した。 *北尾良しがハッキリしてきた。 102 7七歩成(76) *▲同桂に△8九飛を狙う。△7一金の屈服もこの手を狙ってのこと。 103 8二銀(83) *▲7一銀不成以下の詰めろだ。 104 同 金(71) 105 7二飛打 *ここで藤田の投了となった。以下(1)△6一玉は▲6二銀△同金▲同飛成△同玉▲5一角で(1)△同金は▲同歩成△同玉▲8三銀で詰み。終局時刻は12時4分。 106 投了 まで105手で先手の勝ち