# --- Kifu for Windows V6.34 棋譜ファイル --- 開始日時:2009/12/15 10:00 終了日時:2009/12/15 12:10 棋戦:第2期天河戦予選 持ち時間:0時間40分 消費時間:60▲40△40 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:蛸島彰子五段 後手:藤田麻衣子1級 手数----指手-- *NTTル・パルク杯第2期天河戦予選Bブロック1回戦、蛸島彰子五段−藤田麻衣子1級戦。あらかじめ先後が決まっており、本局は蛸島五段が先手。 *(棋譜・コメント入力=鴎) 1 7六歩(77) 2 8四歩(83) *藤田1級は2手目で居飛車を明示。 3 6八銀(79) *蛸島彰子五段は東京都杉並区出身。 *女流棋士第1号。初代女流名人。現在の女流棋界の歴史は蛸島五段からはじまった。 4 3四歩(33) *藤田麻衣子1級は愛知県豊田市出身。 *大ヒット中の「どうぶつしょうぎ」のデザイナーとして知られる。 5 6六歩(67) *この二人の公式戦対戦成績は蛸島五段から見て○○●●の2勝2敗。 6 6二銀(71) 7 5八飛(28) *蛸島五段の作戦は、得意戦法の中飛車。 8 6四歩(63) 9 5六歩(57) 10 6三銀(62) 11 5五歩(56) *少考ののち歩を突き越した。 12 5二飛(82) *こちらも飛車を中央へ。 13 4八玉(59) *軽くうなずきながら着手。 14 5四歩(53) *居玉のまま。 15 同 歩(55) 16 同 銀(63) 17 7七角(88) 18 5五歩打 *このまま位が確保できれば後手の陣形はのびのび。 19 6七銀(68) 20 4二玉(51) 21 8六角(77) *持ち時間40分のうち5分近く考えて、角をのぞいた。 *機敏な動き。 22 6二飛(52) *指し手は早かった。指した後の局面を見つめながら、藤田1級はふーっと大きなため息をついた。 23 9六歩(97) *蛸島五段側のチェスクロックの表示が「2222」(残り22分22秒)のぞろ目になっている。 24 8五歩(84) 25 9七角(86) 26 3二玉(42) 27 7七桂(89) 28 4二銀(31) 29 3八玉(48) 30 9四歩(93) 31 7九角(97) 32 5二金(61) 33 2八玉(38) 34 1四歩(13) 35 1六歩(17) 36 7四歩(73) *ここまでの消費時間は蛸島五段藤田1級ともに20分。序盤は蛸島五段のほうが時間を使っていたが、並んできた。 * *しかしこの1手に蛸島五段は5分以上考えている。 37 5九金(69) 38 5三銀(42) 39 3八銀(39) 40 4二金(41) *自然な駒組み。中央の位が大きく見える。 41 8六歩(87) *中央は後手が厚いので、先手は8筋から動いた。△86同歩ならば▲88飛△82飛▲85歩から86の歩を取って8筋を破れそう。 * **感想戦では△86同歩▲88飛△82飛▲85歩とさせてから△56歩もあったのでは、と検討していた。この展開も難解。 42 5六歩(55) *角筋を通して味がよい一手。▲同飛ならばそこで△86歩と取れる。▲同銀は66の歩が浮く。取りにくい。 * **感想戦で「この手がよい手でしたね」と蛸島五段。 43 8五歩(86) *そこでじっとこちらの歩を取る。 44 6五歩(64) *後手の気持ちのよい攻めが続く。 * **感想戦で藤田1級「ここは△55銀の予定でした」蛸島五段「そうね、そうかなと思った」 45 同 桂(77) 46 同 銀(54) 47 同 歩(66) 48 9九角成(22) 49 5六銀(67) *先手はじっくりチャンスが来るのを待つ。 *局面の模様としては少し苦しい感じだが、蛸島五段得意の展開ではある。 * **感想戦で「居飛車から動くところかと思ったけど、こうなると振り飛車もほぐれてさばけちゃったかも」と藤田1級。 50 4四銀(53) *大駒を成りこみ、さてここからどうやって具体的に局面をよくしていくか。こういうところの指し手が難しい。 * **感想戦で「ここで△66桂はなかったかしら」と蛸島五段。飛車の位置が変わると△89馬や△66馬が厳しくなる。「考えなかったです」と藤田1級。 51 4六角(79) *先手も角をさばいていく。 * *藤田1級の消費時間が、本局初めて蛸島五段を上回った。残り3分を切った。蛸島五段の残り時間は5分。 52 7三桂打 *角の成り込みを防ぐ。 53 5四歩打 *じわっと歩を垂らす。あとあと効いてきそうな一手。 * *ここで藤田1級は持ち時間を使い切った。 54 6五桂(73) 55 6三歩打 *ノータイムで。 56 同 飛(62) 57 6四歩打 58 8三飛(63) 59 6五銀(56) *うんうんとうなずきながら桂馬を取った。 60 5五香打 *ここで蛸島五段も持ち時間を使いきった。 61 5六桂打 62 同 香(55) 63 同 飛(58) 64 4五銀(44) *飛車角両取り。 65 5八飛(56) 66 5七歩打 *角を取らずに歩をたたいた。 67 同 角(46) 68 5六歩打 69 3九角(57) 70 5五馬(99) *△36桂の筋を狙う。 71 7四銀(65) *飛車が85に走る前に出られたのは大きいか。 72 8二飛(83) 73 6三歩成(64) 74 1五歩(14) 75 5二と(63) 76 同 飛(82) 77 6三銀(74) *どちらの攻めが早いのか。 78 8二飛(52) 79 4六香打 *ここで角筋を止めて△36桂を受けた。 80 同 銀(45) 81 同 歩(47) 82 5七香打 *少し首をかしげながら香を打ち込んだ。 83 5三銀打 84 5八香成(57) 85 4二銀成(53) 86 同 玉(32) 87 7五角(39) *蛸島五段の視線は敵陣、自陣、駒台と目まぐるしく動く。 88 6四歩打 89 5八金(59) 90 1六歩(15) *藤田1級の視線は敵陣を見つめている。 91 1八歩打 92 6九飛打 *後の3局は終局したようだ。 93 5三歩成(54) 94 3三玉(42) *声は出なかったが、蛸島五段は一瞬「えっ?」という表情を見せた。 95 5四銀成(63) 96 4六馬(55) *感想戦の声が響く中、両対局者は盤上に没頭している。 97 4七金打 *がっちり金を打って受ける。 98 4五馬(46) *1本指ですっと馬を引いた。 99 3六銀打 *とにかく手厚く。 100 1七桂打 *ここで藤田1級は端の拠点に桂を打ちこんだ。蛸島五段は慎重に読んでいる。 101 同 桂(29) *そーっと桂で取る。 102 同 歩成(16) 103 同 歩(18) 104 4六桂打 *藤田1級は懸命に攻めをつなぐ。 105 5九金(58) *桂を取るか、少し迷った手つきで金を引いた。 106 3八桂成(46) 107 同 玉(28) 108 4六銀打 *飛車取りも馬取りもかまわず。 109 6九金(59) *たくさん取れる駒があったが、飛車を取った。 110 5七歩成(56) 111 4六金(47) 112 同 馬(45) 113 4三と(53) *ここで攻めに出た。持ち駒はたくさんある。 114 2二玉(33) 115 3二飛打 116 同 飛(82) 117 同 と(43) 118 同 玉(22) 119 4三銀打 *指し手は早い。 120 2二玉(32) 121 3二飛打 122 1三玉(22) 123 1六香打 *ここで藤田1級が「負けました」と投了を告げた。 *14時から、蛸島五段は石橋四段と、藤田1級は藤森三段と対戦する。 124 投了 まで123手で先手の勝ち