# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/12/11 10:00 終了日時:2011/12/11 11:52 棋戦:第4期天河戦1回戦 持ち時間:0時間40分 消費時間:124▲40△40 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:鹿野圭生二段 後手:渡部愛TJP 手数----指手-- *NTTル・パルク杯第4期天河戦1回戦第2局は鹿野圭生二段と渡部愛ツアー女子プロが対戦する。両者は2009年10月、1dayトーナメントTefuカップで対戦し、鹿野二段が勝っている。 *振り駒は「歩」が3枚出て、鹿野二段先手と決まった。 * *(棋譜・コメント入力=青葉) 1 7六歩(77) *くるま停めて、どこ行こう。NTTル・パルク http://www.le-perc.co.jp/ 2 3四歩(33) *鹿野は大阪から、渡部は北海道からの遠征。 *今朝の東京は快晴。 3 6六歩(67) *鹿野は振り飛車党。前回の両者の対戦でも飛車を振っている。 4 8四歩(83) *何でも指せる渡部、基本的には居飛車が多い。 5 6八飛(28) *鹿野、得意の四間飛車に。 6 6二銀(71) *渡部は前日、「ポジティブ・デ・ゴー」の収録にスペシャルゲストとして参加。 7 4八玉(59) *鹿野は電車が遅れたため、10時の対局開始ギリギリに到着。 8 4二玉(51) 9 3八銀(39) *振り飛車の基本は美濃囲い。 10 3二玉(42) 11 3九玉(48) 12 5二金(61) 13 1六歩(17) *メリットの多い端歩。横から攻められた際に上部に逃げ出せる。 14 5四歩(53) *端を受けない。 15 7八銀(79) 16 5三銀(62) 17 6七銀(78) 18 8五歩(84) 19 7七角(88) 20 3三角(22) *渡部は現在高校3年生。卒業を控えている。 21 4六歩(47) *一般的に、美濃囲いはこの歩を突くと強度が高まる。 22 2二玉(32) *玉を深く囲う。 23 3六歩(37) *ここまでの消費時間は両者5分。 24 4四歩(43) 25 5八金(69) 26 4三金(52) 27 4七金(58) *高美濃に組む。 28 3二金(41) *浮き駒をなくしてから、居飛車穴熊に組む。 29 3七桂(29) *穴熊攻略を目指す桂跳ね。▲4五歩と大手門から攻める順や、▲2五桂からの端攻めなどを狙う。 30 1二香(11) 31 5六銀(67) *オーソドックスな穴熊攻略の布陣。鹿野の手元には温かいお茶。 32 1一玉(22) *北海道在住ながら寒さは苦手という渡部。手元には冷たいアクエリアス。 33 4五歩(46) *すぐに仕掛けた。△4五同歩は▲同桂で、角銀両取りがかかる。 34 2二銀(31) *穴熊を完成させ、これで強い戦いに臨める。 *渡部はいつもの通り、口元にハンカチを当てて盤上を見つめている。 35 2八玉(39) *2八玉は横からの攻め、3九玉は上からの攻めに遠い。 36 8四飛(82) *浮き飛車に構えて、相手の出方をうかがう。 *ここまでの消費時間は鹿野15分、渡部12分。 37 1五歩(16) *大きな突き越し。将来の端攻めと、自玉の逃げ場を作っている。 38 7四飛(84) *軽くけん制。▲6五銀△8四飛▲5六銀△7四飛・・・と進めば千日手模様。 39 6七銀(56) *鹿野はさほど時間を使わずに銀を引き戻す。△8四飛▲5六銀△7四飛▲6七銀でも千日手。 40 5五歩(54) *渡部、5筋の位を取る。▲5六銀と出る手を消しつつ、次に△5四銀と立った形が美しい。 41 7八飛(68) *飛車を活用してポイントをあげるのが振り飛車を指すコツ。 42 2四角(33) *角を敵陣に利かせつつ、次に▲4五歩と取れる形にした。 43 4四歩(45) *鹿野は歩を取り込む。対して渡部は△同銀か△同飛か。 44 同 飛(74) *7四飛ははたらかない位置。相手の動きに乗って、好ポジションをつかみたい。 45 4五歩打 *大駒2枚の利きを放っておいては、強襲されるおそれがある。ここは押さえておく。 46 8四飛(44) *手順に8四に戻った。一歩を手にして、△4六歩▲4八金引△3五歩などの楽しみがある。 47 7五歩(76) *▲9五角△8二飛▲7四歩など、さばきの道筋をつける。 48 4六歩打 *大きなくさびが入った。 49 4八金(47) 50 3五歩(34) *美濃囲い側の桂頭は常に急所。 51 同 歩(36) 52 同 角(24) *渡部好調。 53 3六歩打 54 2四角(35) 55 2六歩(27) *▲2五歩と角を追う筋を見せつつ、△3四飛には▲2七銀を用意。 *ここまでの消費時間は両者ともに22分。 56 9四歩(93) *じっと落ち着いて、△9五角の筋をなくす。 57 2七銀(38) *銀冠に組み換え。鹿野としては4六歩を取り払う展開にしたい。 58 5四銀(53) *位を確保しつつ前進。 59 3八金(49) 60 3四金(43) *渡部、さらに駒を前に進める。△4三銀の組み換えではなく、△4五銀や、あるいは△3三桂〜△4五桂と圧倒する構想か。 61 6八角(77) *鹿野、ひとつ角を引く。飛筋を通しつつ、渡部の角を追った後に▲4六角と取り払う形を作るのが理想。 *ここまでの消費時間は鹿野29分、渡部25分。 62 4五銀(54) *渡部、構わず前に出る。攻めの銀と守りの桂の交換であれば、五分以上と見た。 63 同 桂(37) *鹿野、少し考えて銀を取る。 64 同 金(34) 65 7四歩(75) *局面が大きく動いた。相手の飛の横筋を消す。△7四同飛は覚悟の上。▲同飛△同歩▲8二飛が進行例か。 66 同 歩(73) *渡部、落ち着いて応対。 67 5四銀打 *飛の横筋が止まったスキに打つ。△4四金には▲6三銀不成として、次に▲7四銀成の狙いか。 68 4四金(45) *残り時間は鹿野5分、渡部8分。 69 6三銀(54) *そっぽではあるが、次に▲7四銀成が実現すれば大きくポイントを返せる。対して渡部は△7五桂と打つかどうか。 70 3五歩打 *渡部の目はこちらに向いていた。 71 同 歩(36) 72 4五金(44) *3六に生じた隙間に桂を打つ狙い。次はじっと△3六歩か、機を見ての△3七歩か。 73 3九玉(28) *△3六桂を避けた。 74 5六歩(55) *緩まず攻め続ける。▲5六同銀△同金▲同歩は△6七銀が厳しい。 * *※単に△3六歩が優ったか。 75 同 歩(57) 76 4四桂打 *桂は控えて打て。次に△5六桂を狙っている。 77 5四銀(63) *鹿野、銀を引き戻して攻めを催促。 *渡部はここから一分将棋。 78 5六金(45) *渡部の攻めが筋に入ってきた。 79 同 銀(67) *鹿野は銀や桂を手にした後、余裕を得て、相手の浮いている3二金を攻めたい。 80 8六歩(85) *なんとも微妙なタイミングでの突き捨て。鹿野もここから一分将棋。 * *※「このタイミングかい!って感じやったもんな」(鹿野) *「いやー、通らないですよね・・・」(渡部) 81 同 歩(87) *ギリギリで着手。▲4五銀上と逃げきれなかったか。 * *※やはり▲4五銀上で勝負だったか。以下は△8七歩成▲7六飛△7八と▲4六角。 *「自信ないです」(渡部) *「残念や、めっちゃチャンスやと思ったんやけど・・・。一瞬のチャンスをいかせず」(鹿野) 82 5六桂(44) 83 4六角(68) *懸案の歩をようやく取り払えた。 84 8六飛(84) *この飛を使えたのは大きい。 85 7四飛(78) *▲8八歩と受ける順もあっただろうが、受けてばかりではいられないと見た。 86 8九飛成(86) *駒を取りつつ大きな飛び込み。 87 7九歩打 *用意の底歩。 88 6二桂打 *こちらへ手が伸びた。 89 7二飛成(74) *勝負! 90 5四桂(62) *3二金が浮いているのは承知。穴熊の遠さを主張した。 91 3二龍(72) *角を逃げていては勝負どころがなくなる。 92 4六桂(54) *銀角を取りつつ、なおも金取り。 *いよいよ最終盤。 93 4三金打 *▲2二龍△同玉▲3一銀以下の詰めろ。 94 3一歩打 *3一の空間を埋めつつ、龍を追う。 95 5二龍(32) *じっと逃げて、桂の入手を待つ。 96 7九龍(89) 97 4九歩打 *二度目の底歩で耐える。 98 7四角打 *痛打。先手の玉頭をにらみつつ、龍取り。 99 5六龍(52) 100 同 角(74) 101 3四桂打 102 3三銀打 *負けない指し方。 103 2二桂成(34) 104 同 銀(33) 105 4七銀打 106 3八桂成(46) *6二桂がここまで届く。銀角金と3枚取った。 107 同 銀(27) *粘る鹿野。対して渡部、△3七歩とは打てない。 108 6七角成(56) *あわてず角を逃げておく。 109 3四桂打 110 3三銀打 *再度の手堅い銀打ち。 111 2二桂成(34) 112 同 銀(33) *穴熊をキープ。 113 3四金打 114 5一角(24) *渡部の指し手はあくまで冷静。次に△7三角が絶好。 115 2五歩(26) 116 7三角(51) *角筋受けにくし。 117 3七銀打 *使いたくはない銀だが、仕方がない。 118 1六桂打 *空間に打ち捨てる。 119 同 香(19) 120 1九飛打 *大駒4枚の攻め。 121 2九桂打 *▲2八玉は△1七金▲1九玉△3七角成以下詰み。 122 1八金打 *幾重にも包むように寄せる。 123 5八歩打 124 2七桂打 *以下は▲2七同銀△2九飛成までで、先手玉は詰み。 *終了時刻は11時52分。消費時間は両者ともに40分。 *勝った渡部は14時から大庭美樹初段と対戦する。 125 投了 まで124手で後手の勝ち