# --- Kifu for Windows V6.40 棋譜ファイル --- 開始日時:2011/11/29 14:00 終了日時:2011/11/29 16:14 棋戦:第4期天河戦2回戦 持ち時間:0時間40分 消費時間:143▲40△40 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:石橋幸緒四段 後手:島井咲緒里初段 手数----指手-- *中井広恵天河への挑戦権を目指すNTTル・パルク杯第4期天河戦は11月29日開幕。午前中におこなわれた1回戦では、島井咲緒里初段が中倉彰子初段を降して、2回戦に進出した。2回戦で待ち受けるのは、前天河の石橋幸緒四段。対局開始は14時。 *振り駒の結果、「歩」が4枚出て、石橋四段の先手と決まった。 * *(棋譜・コメント入力=青葉) 1 4八銀(39) *エンターテイナーの石橋。今日は初手▲4八銀。 2 3四歩(33) *島井はいつも通り。 3 5六歩(57) *角落上手のようなオープニング。 4 5四歩(53) *四間飛車が得意の島井だが、それにはこだわらない。 5 2六歩(27) *両者は10月の1dayトーナメント・ファンクラブカップ決勝で対戦。島井が勝って、涙の優勝を果たした。 6 4二銀(31) *LPSA総選挙では、両者79票で同率1位だった。 7 2五歩(26) *3三に上がるのは角か銀かを打診。 8 3三角(22) *角を上がれば振り飛車模様。銀を上がれば矢倉模様。 9 6八銀(79) *角道を開けないのが石橋の趣向。 10 5三銀(42) *くるま停めて、どこ行こう。NTTル・パルク http://www.le-perc.co.jp/ 11 5七銀(68) *ここでうっかり▲7六歩は△8八角成でそれまで。「気をつけよう、甘い言葉と角の利き」とは、石橋の名言。 12 5二飛(82) *島井は中飛車に振った。 13 4六歩(47) *二枚銀で中央を手厚く守る。 14 4四銀(53) 15 4七銀(48) 16 5五歩(54) 17 同 歩(56) 18 同 銀(44) 19 5六歩打 20 4四銀(55) 21 7六歩(77) *ここで角筋を通す。 *ここまでの消費時間は石橋5分、島井8分。 22 6二玉(51) *居玉は避けよ。玉をできるだけ戦場から遠ざけておく。 23 3六歩(37) *石橋はまだ態度を決めない。 24 7二玉(62) 25 3七桂(29) *▲4五歩や▲4五桂を見せる。石橋玉は6八か4八、まだいずれにも動ける余地がある。 *島井は時間を使って考える。 26 9四歩(93) *様子見の端歩突き。 *ここまでの消費時間は石橋8分、島井18分。 27 3八金(49) *これは右玉濃厚。振り飛車に対して右玉に組むのは、糸谷哲郎五段など、力自慢の棋士がしばしば用いる作戦。 28 6二銀(71) *△8二玉から△7二銀とノーマルに美濃囲いに組むよりも、陣形整備を急いだ。 *ここは石橋も考えそうなところ。動くならば▲4五歩△5三銀引▲3三角成△同桂▲2四歩△同歩▲2三角など。 29 7七角(88) *浮いている角の姿を直して、戦機を待つ。 30 2二飛(52) *振り飛車は、飛車の活用が命。 31 4八玉(59) *右玉に。この後は▲2九飛から▲5八金と陣形を整備する順が有力。 32 9五歩(94) *相手が端を受けなければ、突き越しておきたい。後手玉の懐を広げて、終盤でいきてくる。 33 6八金(69) *陣形のバランスを保つ金上がり。 34 1四歩(13) *こちらは先手玉の懐を狭めようとする端歩。 35 2九飛(28) *2筋と下段によく利く飛車の位置。 36 1五歩(14) *受けなければ、やはり突き越す。 37 8六歩(87) 38 8二玉(72) *どちらからも動く順はないと見て、陣形を組み換える。 39 8五歩(86) 40 7二金(61) *ここまでの消費時間は石橋20分、島井33分。 41 4五歩(46) *このタイミングで動いた。 42 5三銀(44) 43 3三角成(77) 44 同 桂(21) 45 7七桂(89) *角をさばいて、▲8九飛と回る筋を作る。△8七角には▲6五角の用意があって大丈夫。 46 3二金(41) *この金上がりで、スキをなくしておく。角を持ち合う将棋は、互いに神経を使う。 47 8九飛(29) *待望の転換。 48 2四歩(23) *島井、ノータイムで歩を突き出す。 49 同 歩(25) 50 同 飛(22) *島井は5筋と2筋の歩を切って、駒台に載せた。 51 2七歩打 *ここまでの消費時間は石橋25分、島井38分。両者ともに普段から比較的早指しではあるが、今日は島井が先に時間を使う展開。 52 6四歩(63) 53 8四歩(85) 54 同 歩(83) 55 同 飛(89) 56 8三歩打 57 8九飛(84) *石橋も一歩を持つ。次に▲4一角と打ち込めば、馬を作ることができる。 *島井は40分の持ち時間を使い切って、ここから一分将棋。石橋は残り14分。 58 6三角打 *攻防に利く角を据える。▲4一角を防ぎつつ、▲3五歩△同歩▲4四歩や、▲4五桂の攻めを狙う。 59 4六銀(57) *手厚い銀上がり。島井の方も攻めて銀桂などを渡すと、玉の上部が薄いため、反動がきつい。 60 1六歩(15) *島井、時計の音に追われながら。 61 同 歩(17) *石橋、ノータイムで応じる。 62 4四歩(43) 63 同 歩(45) *石橋はノータイムで応じ続ける。 64 4五歩打 *▲5七銀ならば△4四銀と出られる。 65 5五銀(46) *強く迎撃。 66 3五歩(34) *飛の横利きを通しつつ、急所の筋の突き捨て。 67 8四歩打 *挨拶せずに、石橋反撃。 68 同 歩(83) 69 8三歩打 *悩ましい叩き。 70 同 金(72) 71 5七角打 *これが石橋用意の角打ち。盤面左右に利いている。 72 2一飛(24) *角筋を避けて△3六歩を見せる。 73 3五角(57) *受けに専念。 74 7二玉(82) *手の難しいところ。飛車筋を避けて、相手の出方をうかがう。 *石橋の残り時間は5分を切った。 75 5八金(68) *石橋、時間を使い切って、ここから一分将棋。 76 4一飛(21) 77 8二歩打 *どこから何が飛んでくるかわからないのが、石橋将棋。 78 同 金(83) *△8二同玉は元の位置に戻って、当たりがきつくなりそう。 79 8四飛(89) *△8三歩と打たせれば壁金で狭い形。 80 8三歩打 81 6四飛(84) *強手炸裂。壁金にさせたのだから、逆サイドから攻めればよいという理屈。先手陣は飛を渡しても、すぐには寄らない。 82 5七歩打 *島井も悩ましい歩打ちで応戦。 83 同 角(35) *敵陣に角は利かなくなるが、自陣の形を乱さずに応じる。 84 5四歩打 *島井、冷静。△6四銀▲同銀と攻めを調子づけさせるよりも、▲6三飛成を催促した。 85 6五桂(77) *本当に、何が飛んでくるかわからないのが石橋将棋。 86 5五歩(54) *この一手。 87 5三桂成(65) 88 同 銀(62) *駒割は島井の桂得。 89 6三飛成(64) 90 同 玉(72) *島井にとっては、辛抱し甲斐のある局面。 91 4三銀打 *猛然と攻め続ける石橋。 92 4二金(32) *△4三同金は▲3二角の筋が気になったか。 93 同 銀(43) 94 同 飛(41) 95 4三金打 *俗に攻め続ける。島井は一手の余裕を得て、どこかで反撃したい。 96 8九飛打 *待望の飛車打ち。金が手に入ればもちろん、△4九金まで。 97 3三金(43) *石橋、深いため息をついた。 98 4六桂打 *島井、秒読みの中、手にした桂がいったん落ちた。「失礼しました」と言いながら、4六に置く。 * *※代わりに△4四飛が優ったか。 99 4三歩成(44) *かまってられないので勝負。 100 3八桂成(46) 101 同 銀(47) *どちらが勝っているのか。 102 3九銀打 103 4七玉(48) *詰むや詰まざるや。 104 4六銀打 105 同 角(57) *石橋玉は上部が手厚い。 106 同 歩(45) 107 同 玉(47) *現局面、先手玉は詰まない。ならば何か攻防手が必要か。 108 2四角打 109 3五角打 *石橋、ノータイムで角を打ち返す。 110 同 角(24) 111 同 歩(36) *石橋、はっきりとピンチを脱した。 112 5四銀(53) 113 4二金(33) 114 4五歩打 115 同 桂(37) 116 7四玉(63) 117 7七桂打 *冷静沈着。 118 8四玉(74) 119 7五角打 120 9四玉(84) 121 8六桂打 122 同 飛成(89) *取る一手。 123 同 角(75) 124 8四歩(83) *▲8五銀以下の詰めろを防ぐ。 125 6四飛打 126 7四桂打 127 5四飛(64) *石橋、盤石の態勢。 128 2八銀成(39) *△8六桂は▲8五銀以下詰み。 129 4七銀(38) 130 2七成銀(28) 131 7五角(86) *▲8五銀以下の詰めろ。 132 9三玉(94) 133 8五銀打 134 9二玉(93) 135 8三歩打 136 同 金(82) 137 5二飛成(54) 138 8二金打 139 6二飛打 140 9三角打 *島井、執念で粘り続ける。 141 9四銀(85) 142 同 金(83) 143 7一銀打 *これで島井玉は必至。△7二銀も▲同飛成△同金▲同龍で詰み。島井は「負けました」と告げ、駒を投じた。 *終了時刻は16時14分。消費時間は両者ともに40分。 *勝った石橋は準決勝に進出した。 144 投了 まで143手で先手の勝ち