# --- Kifu for Windows V6.44 棋譜ファイル --- 開始日時:2012/2/14 13:00 終了日時:2012/2/14 15:19 棋戦:第4期天河戦・挑戦者決定戦 持ち時間:2時間 消費時間:71▲73△66 場所:芝浦サロン 手合割:平手   先手:石橋幸緒四段 後手:蛸島彰子五段 手数----指手---------消費時間-- *中井広恵天河に挑戦するのは、蛸島彰子五段か、それとも石橋幸緒四段か。 *挑戦者決定戦は2月14日(火)13時から芝浦サロンでおこなわれる。 *持ち時間は2時間で、使いきったら1手1分以内。 *記録係は鎌村ちひろさん。振り駒の結果、「歩」が1枚、「と」が3枚、あと1枚が立って、石橋四段の先手と決まった。 * *(棋譜・コメント入力=青葉) 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *くるま停めて、どこ行こう。 *NTTル・パルク http://www.le-perc.co.jp/ 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *蛸島は山下カズ子五段、船戸陽子二段、鎌村ちひろ女子アマ王位を破って、初の挑戦者決定戦進出。 3 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) *石橋は島井咲緒里二段、渡部愛ツアー女子プロを破って、挑戦者決定戦に進出。天河復位を目指す。 4 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) *序盤の駆け引き。互いにすぐには態度を明らかにしない。 *石橋はここで時間を使っている。 *本局は挑戦者決定戦ということで、記録係がついている。記録係は、鎌村ちひろさん。準決勝で蛸島と戦って、惜しくも敗れた。 5 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) *何でも指しこなす、石橋。ふわりとひとつ角を上がる。検索してみれば▲石橋四段−△斎田倉敷藤花(2007年女流王位戦リーグ)という前例がある。以下は△7七同角成▲同桂△3二銀▲8八飛と進んで手将棋に。 *ここまでの消費時間は蛸島2分、石橋6分。 *世界はバレンタインデーの本日、LPSAは通常営業。思い返せば昨年のクリスマスにも対局がおこなわれていた。 6 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00) *蛸島、こちらの端も突いて、様子をうかがう。 7 8六歩(87) ( 0:00/00:00:00) *いわゆる角頭歩戦法の応用。△7七角成▲同桂△8七角には▲6五角で大丈夫。以下△5二金右▲7八銀△6四歩▲4三角成(角の取り合いになる前に斬り込んで一歩得)△7八角成▲5二馬△同金▲7八金が進行例で、先手よし。 8 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00) *乱戦を避け、角筋を止めて穏やかに組むのも一法。 9 8八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *石橋、ダイレクトに向かい飛車。 10 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *蛸島側はまだ居飛車、振り飛車、どちらも選べる。 11 8五歩(86) ( 0:00/00:00:00) *手早く突き越す。飛車が移動すれば▲8四歩△同歩▲同飛と交換できる。 12 4三銀(42) ( 0:00/00:00:00) *蛸島側は飛車を振るのであれば、△6二銀、△7四歩、△7三銀と組んでおきたいところ。 13 3八金(49) ( 0:00/00:00:00) *凝った駒組。△3八銀と上がると、△4五歩から角交換を挑まれた際に、△2八角の筋に気をつけなければならない。 14 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00) *対局開始前、上座の譲り合いがあった。現在の段位、タイトル獲得数などの実績、これまでのキャリアの長さを見れば、蛸島が上座で間違いのないところだが、それでも蛸島は石橋に上座を譲ろうとしていた。 15 7八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 16 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) 17 4九玉(59) ( 0:00/00:00:00) 18 7三銀(62) ( 0:00/00:00:00) *これで飛車を動かせる。現代の相振り飛車は、矢倉がひとつの理想形。 *ここまでの消費時間は石橋18分、蛸島10分。 19 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) 20 3五歩(34) ( 0:00/00:00:00) 21 8六角(77) ( 0:00/00:00:00) *居飛車同士の対戦では「4手角」の位置だが、相振り飛車では2手で実現するのが面白いところ。相振り飛車模様の序盤でしばしば現れる筋。後手は△3二飛と回りたいところだが、▲5三角成を受けなければならない。△5二飛ならば駒組が制約される。 22 5二金(41) ( 0:00/00:00:00) *深謀遠慮の金上がり。△6四歩から△6三金と組んでから飛車を振ろうということだろう。 23 7七桂(89) ( 0:00/00:00:00) *石橋、攻撃陣に手をかけて、なおも相手の駒組をけん制。△6四歩に▲6五歩と動く可能性を見せておく。 24 4五歩(44) ( 0:00/00:00:00) *角筋を通して、6六歩取り。▲6五歩ならば△8四歩からの決戦も見える。 *ここまでの消費時間は石橋25分、蛸島20分。 25 6七銀(78) ( 0:00/00:00:00) *6六歩を守る。ここで△6四歩と突けば、すぐに▲6五歩から動かれる可能性はほとんどないだろう。 26 5四銀(43) ( 0:00/00:00:00) *腰掛銀に組んで、上部を厚くする。 27 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *4筋と3筋の位を取られているので、石橋の玉形は上部への発展は望めない。 * *※ここで△6四歩か、あるいは△5五銀ならば違う将棋。 28 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) *△6四歩から△6三金と矢倉に組むのかと思いきや。蛸島、決断の突き返し。 29 同 歩(85) ( 0:00/00:00:00) *見る聞くなし、というとき、石橋は瞬時に応じる。 30 同 銀(73) ( 0:00/00:00:00) 31 8五歩打 ( 0:00/00:00:00) 32 7三銀(84) ( 0:00/00:00:00) *互いに神経を使う展開。蛸島玉が向かって盤面左側に移動することはなさそうだ。 33 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *歩越し銀には歩で対抗。△5五銀や△5五角の筋を消して、揺さぶられる余地をなくした。 34 9三桂(81) ( 0:00/00:00:00) *驚くばかりに積極的な蛸島。もちろん次に△8五桂▲同桂△同飛が実現すれば大成功。機敏な一着か、それとも指し過ぎかは、ここから数手の応酬ですぐにわかりそうだ。 * *※居玉はやはりリスクが高かった。ならば△4一玉もあったか。 35 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) *石橋、少考でこちらに金を上がる。△8五桂にはどのような反発手段を用意しているのか。 *△8五桂▲同桂△同飛に▲9五角はどうか。以下△8八飛成ならば▲7三角成と銀を取った手が王手の先手となる。以下△6二金上▲同馬△同金▲8八金と進めば▲金銀△角の二枚換え。 * *※△8五桂▲同桂△同飛には▲9五角か、あるいは▲6四角で先手よし。 36 8四歩打 ( 0:00/00:00:00) *蛸島、駒を押し上げていく。(1)▲8四同歩△同銀と進めば、力強い棒銀の形。できればどこかで△4一玉ぐらいは寄っておきたいが、もうその暇はないだろうか。 *ここまでの消費時間は石橋45分、蛸島32分。 *先手は正面から対応すると、後手からの押し上げを受けきれそうにない。ならば(2)▲9五歩と突いて、相手の桂頭を攻めるとともに、角の動ける余地を作ろうとするのはどうか。 37 9五歩(96) ( 0:00/00:00:00) *石橋、高い駒音で端を突く。威勢がよすぎたか、8八の飛車が盤の外に飛んだ。 *(1)△8五桂ならば▲9四歩と取り込む。では(2)△8五歩(角取り)には? 38 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) 39 9四歩(95) ( 0:00/00:00:00) *これが石橋流。 40 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) *ともかくも、角を取れたのは大きな戦果。 41 9三歩成(94) ( 0:00/00:00:00) *駒割は▲桂△角の交換。ただし先手はと金を作って飛車取りの先手。 *(1)△8一飛と逃げるのは▲8三歩と上から押さえられて、さらなると金を作られそうだ。そこでいったん(2)△8五飛と浮き、▲8五歩△8一飛と進めるのはどうか。(3)△8七歩成でよければ話は早い。 42 8七歩成(86) ( 0:00/00:00:00) *蛸島、決断。 43 同 金(78) ( 0:00/00:00:00) 44 7九角打 ( 0:00/00:00:00) *急所の筋だが、この場合は飛車にひもがついているのが大きい。 45 8二と(93) ( 0:00/00:00:00) *すらすらと手が進んでゆく。 46 8八角成(79) ( 0:00/00:00:00) *石橋、自信のある手つき。 47 同 金(87) ( 0:00/00:00:00) *石橋、角を取り返して、桂得。△6九飛(王手銀取り)には▲5九桂の合駒が用意されている。 48 8二銀(73) ( 0:00/00:00:00) *▲8一飛と打たれてはひとたまりもない形。よって手を戻した。 49 9一香成(99) ( 0:00/00:00:00) *この瞬間は石橋の桂香得。 50 9九飛打 ( 0:00/00:00:00) 51 5九香打 ( 0:00/00:00:00) *将来攻めにも利きそうな香。 52 9一飛成(99) ( 0:00/00:00:00) *香を取り返しつつ、自陣に成り返る。 *駒割は石橋の桂得。さらに手番、玉形を考えれば、現在は石橋リードの中盤戦だろう。 53 8三歩打 ( 0:00/00:00:00) *△8三同銀や△7一銀は▲7三角で王手龍取り。 54 7三銀(82) ( 0:00/00:00:00) 55 8五桂(77) ( 0:00/00:00:00) *この桂の分だけ、石橋の駒が多い。△6二銀には▲9三歩と、龍を閉じ込めてしまう順が見える。 56 8四銀(73) ( 0:00/00:00:00) *桂取りに上がる。ただしこの後すぐに△8五銀は▲7三角で、やはり王手龍取り。 *14時48分、「石橋先生、残り60分です」の声。消費時間は石橋60分、蛸島48分。 57 3四桂打 ( 0:00/00:00:00) *左右挟撃態勢。 58 1三角(22) ( 0:00/00:00:00) *△3三角は▲3一飛と打たれる。 59 7三角打 ( 0:00/00:00:00) *緩まず決めにゆく。 60 同 銀(84) ( 0:00/00:00:00) 61 同 桂成(85) ( 0:00/00:00:00) *石橋優勢。 62 9九龍(91) ( 0:00/00:00:00) *蛸島、金取りに龍を入る。▲8九歩とは打てない。△9五角が攻防手となり、7三成桂をはずせる展開になればうまいが、現状は少し厳しそうだ。 63 3二銀打 ( 0:00/00:00:00) *▲4一飛までの詰めろ。 64 4一角打 ( 0:00/00:00:00) *同じ埋めるのなら桂香で間に合わせたいが、余裕を持って寄せられてしまいそうだ。なんとか4一から3二まで逃げ越せる形を作りたい。 65 8一飛打 ( 0:00/00:00:00) *とりあえず▲4一同銀成△同玉としてもよさそうなところ、スマートな寄せを目指すのが石橋流。△3二角ならば▲7二成桂で受けづらいということか。 *15時6分、「蛸島先生、残り60分です」の声。石橋は残り55分。 66 7一香打 ( 0:00/00:00:00) 67 7二成桂(73) ( 0:00/00:00:00) *華麗にゆく。△7二同香は▲4一銀成がぴったり。△7二同金は▲8二歩成でスピードアップ。後手玉は3四桂をはずせないと、逃げ切れない格好だ。 68 同 金(61) ( 0:00/00:00:00) *蛸島、十数分考えて金で取る。 69 8二歩成(83) ( 0:00/00:00:00) 70 4三銀(54) ( 0:00/00:00:00) *3四桂がはずせれば、というところだが。 71 7二と(82) ( 0:00/00:00:00) *これで受けがない。「ないですね、負けました」 *15時19分、蛸島五段は駒を投じた。消費時間は石橋1時間13分、蛸島1時間6分。(チェスクロック使用、持ち時間各2時間) *石橋四段が中井天河への挑戦を決めた。三番勝負は3月4日(日)に開幕する。 72 投了 ( 0:00/00:00:00) まで71手で先手の勝ち